晴れ、ときどき虹。

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~The Long Goodbye~DEEP PURPLE 2018 in FUKUOKA(その3)

2018-10-22 23:45:49 | 音楽話


続いて「Fireball」から 「Strange Kind of Woman」。
日本盤には収録されているこの楽曲も、ノリノリで観客も手拍子をしていく。

イアン・ギランとスティーヴ・モーズ。

正直、ここまでスティーヴ・モーズがこのバンドに在籍するとは思わなかった。
こんなに長く続くなんて・・・。

でも、同時に「彼でよかった」という気持ちも強く、今のメンバーの表情を見ていると本当にそう感じる。



そして、スティーヴ・モーズが加入してからのアルバム「Purpendicular」からの「Sometimes I Feel Like Screaming」。







意外に私はこのアルバムが好きで、96年当時、よく聴いていた。
その時のツアーでも、もちろん、この曲は演奏していたのだが、再び聴くことができるとは夢にも思わなかった。

何度も繰り返しながら違う表情を見せるギターのリフがとても印象的だが、今日は若干短め。

それでも、イアン・ギランとロジャー・グローヴァ―、スティーヴ・モーズが肩を寄せ合って歌い、コーラスを添える姿は、リッチー・ブラックモアが不在でもここまでバンドを続けて、ロックをやってきたんだ!という自負があるのかは、私がそう思っているだけなのだろうけど、リッチー・ブラックモアの後任が彼だったからこその光景なのだろう。

そして、またこの曲が本当にいい曲なんだよな!!

壮大なこの曲のあとに、またしても、壮大な楽曲に続く・・・。

ジョン・ロードが亡くなった後に発表されたアルバム「Now What?!」より「Uncommon Man」。

ドン・エイリ―のキーボードがとにかく素晴らしく、近年の楽曲だとイアン・ギランの声もよく出ている。
無理しないのがよくわかる。

今回、ドン・エイリ―を初めて見た。

実はDEEP PURPLEは、今回で4回目だが、それぞれ全部メンバーが違う。

ドン・エイリ―、とても楽しみにしていた。
ずっと「深紫近辺」にいながら(苦笑)、なかなか見ることができなかった。

イアン・ギランが「ジョン・ロード」とジョンの名前をMCでさらっと呟き、天を仰いだ時、涙が出てきた。

ジョン・ロードはもういないのだが、ほかのメンバーはこんなにも元気に活動しているよ。

再び、ジョン・ロードを見ることは叶わなかったが、ジョンの魂はきっと今のメンバーの中に、そして、ここにいるみんなの中に生き続けているんだよ・・・。

そして、お馴染みの軽快なメロディは「Machine Head」からの「Lazy」。

これもライブでは欠かせない楽曲だ。

それまで感じていなかったのだが・・・。

実はここで、スティーヴ・モーズが奏でた最初のリフを聴いて「ああ、そうか!リッチー・ブラックモアじゃないんだ」と、頭をよぎった。

「Sometimes I Feel Like Screaming」「Uncommon Man」と、リッチー・ブラックモア不在時の楽曲のあとなので、余計にそう感じたのかもしれない。

でも、決してスティーヴ・モーズが悪いとかそんな気持ちではなく、どうしてもリッチー・ブラックモアがいた当時のものは、彼を無意識に探している自分に気が付いたというのか、その感情を抱いた自分に一瞬戸惑ってしまった。



イアン・ギランのハーモニカも飛び出し、軽快に、でも重厚に奏でる今の彼ら。
そして、この5人がとてもうまくやっていることは、紛れもない事実だ。


その4へ続く。



~The Long Goodbye~DEEP PURPLE 2018 in FUKUOKA(その2)

2018-10-22 23:40:05 | 音楽話


チケットを切り、会場入り。
いつものように(というかこれで3回目)、最前列まで行って、ドラムセットをパチリ。
ロゴが入っているのを見るのは楽しい。

気持ちが昂る。



自分の座席からはこんな感じ。
後方なのだが、まぁ見えないことはない。
ざっとステージ全体も見渡せそうだ。

自分の座席に座って、購入したプログラムを見ると、男性から話しかけられた。

「このチケットの座席はどこですか?」
「ああ、私の後ろになりますから、ここですね」

すると別の男性が「あ、これは?」と。
「これは、私の前の席です」

お二人とも頭髪は真っ白で、ずっと彼らを追ってきたのであろう。
そんな世代が本当に多い。

意外にも、夫婦と思われる観客も多く、Tシャツも売っていたデザインのものに着替えて、客電が落ちるのを待っているようだった。

私も上着を脱いでTシャツになったら、先ほどの男性が後ろから声をかけてきた。

「これ、今日、売ってましたっけ??」
「いえ、これ22年前に購入したもので・・・」
「ええ!そうなんですか」

そうなんです・・・。

やがて、客電が落ち・・・。

ホルストの「惑星(組曲)」から「火星~戦争をもたらす者」が流れると、一気に会場の観客の気持ちが高揚し、メンバー登場を今か今かと待ち望む。




オープニングは「Highway Star」。
いや、もう、これでしょ!!

メンバー4人が70代、一番若いスティーヴ・モーズですら64歳という、このバンド。
72年当初の楽曲をオープニングに持ってきて、それでいて観客の気持ちを一気につかみ取る。

ボーカルのイアン・ギラン。
確かに、若干声が出てないなぁ・・・と感じる箇所もあるのだが、いやいや、そんなのではなくてさ、もう、ここに彼らがいてこの曲を目の前で演奏していることがすごい。

20代で作った曲を、今、全く同じ状態で歌え!いう方が無理。



年齢を感じさせず、5人は元気いっぱい。
その姿を見て、胸が熱くなる。

そして、畳みかけるように、2曲目は同じく「Machine Head」から「Pictures Of Home」。

ロジャー・グローヴァ―のベースも元気だ。
曲の中盤以降のベースソロを、また聴けるとは本当にうれしい。



続いて「Deep Purple in Rock」から「Bloodsucker」。
そのタイトルに因んでか、ステージを真っ赤なライトで5人を照らす。
高い声というよりも、唸り上げていくようなシャウトのイアン・ギラン。
この曲自体は、先の2曲よりも前の発表されたから、すでに48年前になるのに(私と同い年)、歌いあげていく様は圧倒される。


その3へ続く。




~The Long Goodbye~DEEP PURPLE 2018 in FUKUOKA(その1)

2018-10-22 23:20:29 | 音楽話


2018年10月22日。
DEEP PURPLE日本公演最終日は、地元の福岡サンパレスホテル&ホール。

彼らのライブに行くのは、実に22年ぶり。

実は2006年だったか福岡でもライブをしているのだが、諸事情で行けないままだった。
それを考慮しても、干支が一周し12年ぶりの来福公演である。

当日、仕事で福岡サンパレスホテル&ホールの隣の会場にいたのだが、仕事終了後、帰路に向かう同僚を尻目に、前面は「Machine Head 」のジャケットデザイン・背面は再結成後のロゴをあしらったTシャツに着替えて、徒歩で会場まで向かった。





22年前の「Purpendicular」のライブの時に購入したものだが、まだ全然大丈夫。
でも、寒いので、ダンガリーシャツとGジャンを羽織る。



グッズ販売のため、一旦ロビーが開場。

「当日の催し物」のポスターをパチリ。
5人の笑顔が良い。

会場は、携帯電話やスマートフォンでの「静止画」の撮影は可能。
ただ、デジカメや一眼レフ、動画は撮影禁止だそうだが、今はスマートフォンでも画質は美しいし、動画も撮れてしまうのだが・・・。

この看板の前で記念写真を撮る人も多く見かけた。





事前にグッズについては発表されていたので、散々迷ったが、ある程度購入するものは絞り込んでいた。

観客の大半が50~60代世代で、48歳の私はまだ若い方(かもしれない)。
もちろん、若い世代の観客もいた。

グッズ売り場では、そういう世代だからは不明だが、万札が飛び交う、飛び交う!!

しかも、みんなその場で吟味するから、決まらない、決まらない!!

写真のオフィシャルグッズ以外にも、直筆サイン入りのピック、ドラムスティックがあり、メンバー全員分のサインが入ったドラムヘッドもあった。

そちらは高価だし、保存もできそうもないので、残念で後ろ髪引かれる思いは多々あれど断念。



おまけ?だが、ロビーのホワイトボードには、まるで次回予告のように、来年2月に来日するTOTOのポスターが貼ってあったので、そちらもパチリ。

高まる期待を胸に、時間は過ぎていく。


その2へ続く。


中洲JAZZ2018にて

2018-09-14 23:31:05 | 音楽話


今年初めて「中洲ジャズ」に行くことにした。
以前から興味はあったものの、なかなか行けていない現状もあるが、今年は思い切って仕事帰りに足を延ばそう!と決めていたのだった。

前日にビーフシチューを仕込んでいたので、夕食は心配ない。

17時の終礼後、17時半前に職場を出て地下鉄に。

とくにお目当てのミュージシャンも、この曲を聴きたい!もなく、まずは中洲ジャズを楽しみに行こう!からだったので、行きあたって最初のバンドを見ることにした。




地下鉄の中洲川端駅を降りて、博多リバレインへ向かう。
どこからともなく、すでにジャズが流れている。

ここで私がみたバンドは・・・。

 ザ・ショッキング
 河野祐亮ピアノトリオ
 
この2つ。

ザ・ショッキングは、MCもとても楽しく、本当に「音楽を楽しんで遊んでいる」といった感じ。

大人の上手な遊び方というか、秋の夜長に心地よい。

サッチモの「この素晴らしき世界」が聴けたのは、本当にうれしかった。

生で聴くと、かっこいいね!



日も暮れてきた。

お盆が過ぎ、確実に季節は秋。




こちらは、河野祐亮ピアノトリオ。




途中、同僚と交流し、ラーメンを食べた後、キャナルシティ博多まで歩く。

ここでは、JABBERLOOP。

キャナルシティ博多までの道中も、あちこちの路上でジャズが繰り広げられる。

ジャズに隠れてしまった感はあるが、よく見ると、風俗店なども割と多くて、なんだかすごく苦笑い。




とにかく人がいっぱいで、なかなかゆっくり見るという感じではないが、秋の夜長の中洲ジャズを味わうには十分だった。

そして、帰りは博多駅まで歩くことに。

同僚は、私が「今日、中洲ジャズに行くんです」と、こっそり話したら、「ええ!私も行きたい!連れがいないからあきらめていたんだよ!!一緒にいい?」と、予想外の反応が返ってきて、「いいですよー」と、びっくりしながらも一緒に行くことに。

他の同僚には公にはしないままだったが、一緒に出掛けることになるなんて思わなかったし、でも、この人と一緒に行けるのがとてもうれしくて。

一緒にラーメン食べたし。

本当に、週末の楽しい時間だった。



会場テントに売っていたパンフレット。

過去の歴史や出演者なども記載さ入れ、本当に大きな規模のフェスティバルなんだなと実感した。

もし、来年も行くことがあれば、また同僚と一緒に行きたいし、今度はしっかり予習して、お目当てを見つけておこう!と思う。


記10月8日


22年ぶりの再会

2018-05-19 15:16:57 | 音楽話


5月19日。
この日は、秋に来日公演を行うDeep Purpleの福岡公演チケット、一般販売の日だ。

好きなミュージシャンの来日のニュースを知ったとき、真っ先に「福岡公演はあるのか?」と確認する。

ここまで来ることがほとんどないので、割とこまめに回っている昨年のMR.BIGはまだしも、リンゴ・スターが来るなんて思いもよらなかった。

結果的に、リンゴ・スターも、今年のツアーではリチャード・ペイジとトッド・ラングレンはメンバーにいないし、MR.BIGに至っては、まさかのパット・トーピーの死去という最も悲しいことが起き、16年、17年と彼らを見ることができたのは、大きな意味があったのだ。

そんななか、Deep Purpleの来日公演決定。
今回は、福岡公演が!!

前回行ったのが、1996年10月27日の「Purpendicular」の時なので、実に22年ぶりになる。

10時の電話予約開始に向けて、時報が分かるようにテレビとスマホを手元に、自宅の電話機前に待機。

今回、一発でつながった!!

音声ガイダンスに従って、なんとか手続きを終え、その後コンビニにてチケットを引き換える。

何度も経験しているにも関わらず、チケット入手は手が震えるような作業である。

今回のツアー「Deep Purple The Long Goodbye Tour」とある。


・・・・そうか・・・。

しかも、福岡公演が、日本公演の最終日だ。

年齢的に、彼らも70代半ば。
一番若いスティーヴ・モーズですら60代。

ジョン・ロードはすでに鬼籍に入り、リッチー・ブラックモアもバンドを離れて久しい。
それでも、イアン・ギラン、ロジャー・グローヴァ―、そして唯一のオリジナルメンバーであるイアン・ペイスはまだまだ元気だ。

今回初めて見ることになるドン・エイリ―も、パープルファミリーのバンドを渡り歩いてきた人なので、楽しみた。

本当にこれが最後になるのかな・・・と思いながらも・・・ロックミュージシャンも、もうそんな年齢になってきているんだと、いよいよ切実に感じてしまう。

あとは10月。

また彼らに会える日を楽しみにしている。


記8月19日