炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

肥満を考える

2006-01-03 | 人災社会学!
 ビタミン類は、製薬会社の作った「サプリ」に頼る場合が多いようです。カロリーだけで、ビタミンやミネラルを無視した食事、いったいどのような影響が出るのでしょう。

 最近の日本でも、食生活が変わり、コンビニの弁当やパン、ファーストフード店で、朝昼の食事を済ます人も増えています。こうした精白した小麦粉や米から作られたパンやオニギリ、それにコーラやジュースなどといった食事をしていると、ビタミンB類の不足を引き起こしがちです。

 ビタミンB類は、糖質や脂質、アミノ酸、たんぱく質の吸収に関係していますので、不足すると、いくら炭水化物や、たんぱく質を食べても、カロリーやアミノ酸が吸収されにくくなり、体がだるく、疲れ易くなります。朝起きた時に体が重く、疲れが抜けにくい状態となり、食欲減退、便秘、口内炎などの症状も現れます。
また、カロリーが吸収されず、貯蔵されますので、肥満の原因にもなります。
ビタミンB類は、神経を調整する働きもありますから、不足すると、イライラや精神の不安定、記憶力の低下などを招き、学習の効率も下がります。

 さて、最近、高校生や若者の奇行が目立ちます。学校で優秀な生徒が、その化学の知識を利用して、自分の母親を毒殺した事件。まじめなワンダーフォーゲル部の生徒が、同級生をあやめた事件など、最近の若い人の起こした事件の背景には、こうした食生活の変化が、影響していないでしょうか。アフリカで、マラリアや感染症の予防にビタミンAが、要(カナメ)になっていることを知らないように、わが国のこうした若者の家庭でも、ビタミンBの知識が欠乏しているのではないでしょうか。

 私は、アメリカを訪ねた際に、スーパーマーケットで売られている、精白した小麦粉で作られたパンが、異常に安いことを知りました。アメリカのスーパーでは、実に多くの種類のパンが売られていますが、日本のパンのような真っ白でふわふわのパンは、最低のランクで、売り場のすみっこにあります。
向こうの売れ筋は、胚芽やいろいろな穀類、木の実やハーブの混ざった歯ごたえのあるパンで、製パン各社が、その配合を競っています。こうしたパンは、噛むのが大変なくらい緻密ですが、噛んでいると不思議なおいしさが湧き上がってきます。日本の学校給食のような、柔らかい白パンを買う人たちは、「巨漢」が多く、質よりも量なのか、たくさん買い込んで行きます。

 ビタミンB類は、豆類、穀類の胚芽やヌカ、それに海産物に多く含まれていますので、昔ながらの食生活を見直したいものです。
(なお、ビタミンB類は、豚肉にも多い事になっていますが、今の豚は、肉骨粉を食べていますし、劣悪な環境で病気しないよう抗生物質が餌に常時、添加されているそうです。その上、増肉・成長促進剤も添加されてるためか、それを好んで食する人達も、同じような姿に....。最近、そんな姿をした人、すごく増えたと思いませんか?鼻まで上向きの...)




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