私たちの美しい世界には素晴らしいことがたくさんあるが、平和が欠けている。カクマキャンプの難民たちにとっては、平和をつかのま経験し、それが消えるのを見送るのは驚くことではない。だから、カクマ難民キャンプがここ2ヶ月間、平和をほとんどいつも経験しているのはビッグニュースなのだ。 . . . 本文を読む
難民は1月第2週で配給で配給袋の中身が小麦粉から黄色いトウモロコシひき割り粉に変わったのを見て驚きあわてた。黄色いトウモロコシひき割り粉は主食がトウモロコシのところでさえ、めったに口にしない。最近の国連調査によれば、カクマキャンプの現在の栄養失調率は人口の15.9パーセントになっている。 . . . 本文を読む
カクマでは、チャンガー酒を違法に醸造し飲むことは日々目にする現実だ。「毒の酒」、「早く殺せ」といったタグを付けたチャンガー酒は、飲めば死や盲目に至るケースもあるアルコール飲料だ。夜、キャンプを歩くと、道をさまよい市場でぶらついている騒がしくて不愉快な酔っぱらいに出会う。 . . . 本文を読む
カクマキャンプの商売人にとって、去年12月の商売は落ち込んだ。スーダン人の顧客の数が減少したからだ。長年のキャンプにいる人なら、これまでは祝いの季節ともなれば商売の方も盛り上がったのを覚えているはずだ。 . . . 本文を読む
カクマおよび世界のKANERE読者の皆様へ
このたび、『Kakuma News Reflector』(『KANERE』)を発刊することができ非常に嬉しく思っています。この創刊号が、難民キャンプからのリポートの力強い歴史の幕開けになることを願っています。
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1992年にカクマ難民キャンプが設立されて以来、全国ニュース、地方ニュースともに、キャンプの報道環境は極めて劣悪な状態が続いている。
進取の気性に飛んだ難民実業家が情報通信技術を開発したおかげで、難民は電子メディアを使用できるようになった。難民がオーナーを務めるソマリ・コミュニティのネットカフェでは、数年前からネットサーフィンも可能だ。最近では、難民実業家がケーブルテレビのアンテナを購入。キャンプでもケーブルテレビ視聴の個人契約ができる。こうした取り組みはカクマの難民にとって情報へのアクセスの転機になったが、サービスの拡大を阻止する社会的経済的要因により、難民が情報に接する機会はいまだに少ない。 . . . 本文を読む
カクマ難民キャンプでは、水は生死に関わる最も基本的な物資だ。だがその分配は不公平で、人々は水の問題に幾度となく直面している。水は長年にわたって人々の不満の種だった。UNHCRやNGOとの月例会合で、コミュニティリーダー達は、水の分配に関する様々な問題点を提起してきた。しかしそれに耳を傾け、それを適切に解決しようとする者はいなかった。KANEREはルーテル世界連盟(LWF)水担当部門と会談し、これらの問題について語り合った。 . . . 本文を読む
すべの難民に、最低限必要な保護と物質的援助を供給するというUNHCRの目標を達成するには、ヘルスケアサービスの提供はとても重要だ。カクマ難民キャンプにおけるヘルスケア提供の実施機関は国際救援委員会(IRC)だ。IRCは健康に関する問題を解決するため最善を尽くしている。 . . . 本文を読む
アフリカ人の親に、子供達を叩くのはいけないことだとわかってもらうにはどうしたらよいだろうか。アフリカ人の親は自分たちの経験から、子供を叱るには叩くのが唯一の方法だと思いこんでいる。そういう親たちに、子供はみな愛情深く諭され叩かれない権利があるのだと、どう説明したらよいだろうか。最近目の当たりにした事例だが、ある母親は子供が言うことを聞かないからと食べ物や着る物を与えず、ルーテル世界連盟の子供の権利擁護室に行って面倒を見て貰えと、子供に命令していた。 . . . 本文を読む
子供達は疲れ、やせこけ、年より老けてみえる。彼らの顔の表情から、未来の生活に希望を持っていないことがわかる。カクマ難民キャンプの至る所で、家事の働き手は子供達なのだ。私はこうした子供達に会い、その生活についてインタビューする機会を得た。その結果、大部分の若者は労働に喜びを感じていないこと、かろうじて生計をたてるためだけに働いていることがわかった。 . . . 本文を読む
若者の間で見られる麻薬乱用は深刻でなかなか解決できない問題である。麻薬が原因で多くの若者が希望も野望も、自己の尊厳までも失っている。年端もいかない10歳の子供が麻薬をやっている、あるいは7歳の子供達がバングを吸っている、といった事例も報告されている。 . . . 本文を読む
2007年9月、南スーダン政府、国連難民高等弁務官事務所、ケニア・ウガンダ・エチオピア各政府の間で三者協定が調印された。この三者協定により、スーダン難民が自由意志で本国に帰還することが認められた。 . . . 本文を読む