2021年2月号 詩「茫然、そして静寂」 / カクマ住民 ノエル・アロー・ボル作

「茫然、そして静寂」

ラジオやテレビにチャンネルを合わせると
絶え間なく続く死の知らせ 死 そして死
イタリア スペイン 世界が 涙に暮れる
コロナに奪われた命に まともな弔いもなく
絶え間なく続く悲しみ 悲しみ 悲しみ

でも私は 生きている！

悲しい歌がつぎつぎと 耳を通りすぎる
金をもらったミュージシャンが もっと金を生み出すために
ステイホームと叫ぶ そして店が閉められた
入ってくるな そして仕事がなくなり 国境が閉じられた
ミュージシャンには さらに金が払われる
私たちを家にとどめるために 声も上げず 食べ物もないまま
もっと音楽を もっとひどい音楽を

でも私は それらに合わせて歌う！

アビエイには 死と窮乏があふれる
力もなく 家を守ることもできず
聞くなと言われ 耳をそがれ 家の中にいる
再び悲嘆に暮れ 絶え間なく続く悲しみ 悲しみ
増えていく死体にも 関心を払わない コロナなんだから
相変わらずステイホームと言われ　家々が焼かれた
銃を手に取って 外に出たい

でも私は やっぱり生きたい！

すばらしいペンとすばらしい言葉　言葉の波が押し寄せる
ペンの力を奮いたい　アリス・サイヤーのように
あなたの頭にずばりと言葉を埋め込みたい 彼女のように
ブラックランド出身の女性 21年間破壊され続けた土地
でも平和はまだ戻らず 飢餓で腹が膨れる
彼女の剣が必要だ あなたの心を我が物にするために

なぜなら私には 言葉がある！

ルックス 見栄えの良さ
それは私の中にはないもの 醜いから
それに心も弱い　一人の女性をものにできない
彼女をバービー人形にすればいいと言われるが やっぱり無理
それには代償をはらわなくては　ほんの少しであれ
彼女をつれてきてＡチームに加えようか、まさか？
下の写真を見て よく見て

にっこり笑っている私！