Renaissancejapan

哲学と宗教、財閥、国際政治、金融、科学技術、心霊現象など幅広いジャンルについて投稿しています

『古事記』 どのように日本は創られたのか? イザナギ・イザナミ神話

2023-04-08 20:56:25 | 日本神話・神道・古事記・日本史

『古事記』 日本の国生み
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/21dfc3018e715775fcdf96e570c9d804
からの続き

 

別天神(ことあまつかみ)と神世七代が生まれ、世界が出来ました。ここから日本はどのように作られたのでしょうか。 高天原(たかまのはら)に現れたイザナギとイザナミの兄弟神は、別天神5柱に「このふわふわと漂っている国土を整え、作り固めなさい」と命じられ、天沼矛(あめのぬぼこ)を授かりました。 2柱は高天原と下界をつなぐ天浮橋(あめのうきはし)に立ち、天沼矛をおろして、どろどろの海水を「こおろこおろ」とかき混ぜて矛を引き上げました。

そのとき、矛の先から滴り落ちた塩が積み重なって島が出来ました。 これが最初の国土であり、淤能碁呂島(おのごろじま)といいます。 島ができ、イザナギとイザナミはそこへ降り立ちました。 この後は有名な「国生み」の物語です。

その島に天御柱(あめのみはしら)を立て、八尋殿(やひろどの)をつくり、2柱は結婚します。 そして「みとのまぐわい」をし、国土を生む儀式を行いました。 2柱は天御柱を左右から回って出会うと、イザナミが先に「ああ、なんていい男なんでしょう」といい、イザナギが「ああ、なんといい女なんだ」と応じました。

それから兄妹は交わりますが、生まれたのは骨がなく身体が未完成の水蛭子(ひるこ)と淡島(あわしま)でした。これは不吉だと感じ、葦舟に乗せて流した後、別天神に伺いをたてるため、高天原に上ります。

別天神は、太占(ふとまに)よって吉兆を占い、「女から先に声をかけたのがよくない。戻ってやり直しなさい」と言葉を授けました。 また元の場所に戻り、2柱は儀式をやり直しました。 今度はイザナギから声をかけ、改めて交わりました。 

こうして、2柱の間に淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)、伊予之二名島(いよのふたなのしま)をはじめとする8島と小さな島々が生まれました。 特に8島を指し、「大八島国(おおやしまぐに)」と名付けられました。これが日本の始まりです。

 

 

『古事記』シリーズ

・『古事記』 いつ誰が何のためにつくった?
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/63163770c88394c3e87247bb83ca8bd8
・『古事記』のもとになった『帝紀』と『旧辞』
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0fca6d8a858f8a0b5fabb027c2064925
・『古事記』と『日本書紀』の違い
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/dca029e32e58761a110d75481ab848c4
・『古事記』 天地創造
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/820f1a76b6481b4c31bf7ea0e0eadc29

・『古事記』 日本の国生み
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/21dfc3018e715775fcdf96e570c9d804

 

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ああいえばこういう (炎の経営者ファン)
2024-03-12 15:41:56
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムは人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。ひるがえって考えてみると日本らしさというか多神教的な魂の根源に関わるような話にも思える。
返信する
越境する学び (リベラルアーツ学派)
2024-04-02 08:13:14
多神教というか多様性はグローバルなビジネストレンドとしても重要ですね。ダイバーシティとかインクルージョン、SDGsなんかも聞かれ企業文化の醸成に活発に取り組んでいるようですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。