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産総研、エヌビディアと量子計算システム 有償で民間に

2024-04-20 20:36:05 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


 産総研の既存のスパコンは国内の多くの研究者に使われている

 

経済産業省所管の研究機関である産業技術総合研究所は、米エヌビディアと協力して量子計算ができるシステムをつくる。

2025年度以降に企業や研究者が有償で使えるようにする。量子計算は高速で複雑な計算処理が可能で、創薬研究や物流の効率改善につなげる。

 

産総研がスーパーコンピューターと量子コンピューターをつなげた計算基盤「ABCI-Q」の運用を始める。量子コンピューターは単独では計算ミスが多い課題がある。スパコンとつなぐことでミスが解消され、複雑な計算処理に使いやすくなるという。

エヌビディアと連携し、クラウドサービスを通じて量子計算を使えるソフトウエアを提供する。産総研はABCI-Qにエヌビディアの画像処理半導体(GPU)を使うが、この装置上で動かすソフトウエア作成にも同社が関与する。

 

エヌビディアは、量子計算分野ではドイツや英国の研究所と協力しているものの、ソフトウエア開発を含む幅広い連携は珍しいという。

研究者らがクラウド上で量子技術で解決したい問いを入力すれば、適切な答えが返ってくる仕組みになる。企業や研究者が有償で使えるようにして、発展途上にある量子技術の進展を後押しするとともに、実用的な成果につなげる狙いだ。

 

例えば物流企業が最適な配送ルートを算定する際、現在のコンピューターでは限界がある。量子計算を使えば、1台のトラックの積載量を最大限に保ったまま、二酸化炭素(CO2)排出の少ない最短距離で複数の拠点を回るといった計算ができる。

世界でも同様の取り組みが広がる。欧州連合(EU)は加盟国が共同で量子コンピューターとスパコンをつなぐ研究を進めている。理化学研究所も量子コンピューターとスパコン「富岳」を連携させる方針だ。

 


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2 コメント

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物理学ボーダーレス (グローバルサムライ)
2024-05-11 19:51:02
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
マルテンサイト千年 (ハイブリッドエンジン関係)
2024-05-11 20:11:09
しってる「材料物理数学再武装」。プロテリアル製高性能特殊鋼SLD-MAGICの発明者の方で、車両軽量化によるCO2排出削減技術のハイテンプレス関係で有名な方の大学での講義資料ですね。

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