ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

この時代をどう生きる

2009年04月21日 | Weblog
 先日私の二男の就職先を知人を頼り、様々な業種の人に
声をかけ、何か仕事は無いものかと思っていたところ、
ぜひとも来てくれないかと、神戸近隣の三菱重工の下請け
で溶接の仕事があり、当面は給与は安いが仕事を教えて
くれ、そのあと、資格も取らせてくれるとの朗報が飛び込んで
来た。
 
そして面接の日取りを決めているところ
再び電話「実は、韓国籍では具合が悪く、出来れば日本名をつけて
面接に応じてくれないか」との返事。
 一瞬何のことやらと思ったが、いわゆる民族的偏見が今のこの時代
にあっても日本に根強くあるのかと思ったら、ぞっとする一面
を見たのである。
 
今から40年前あたり、私が青年のころよく味わった経験だが、
今の日本社会にまだ残るこの民族差別は根深いものを感じるが
我々在日はその中で生きていくのが現実の一面が今もって
味わうのも不思議なことだ。