☆どのみちこの道!☆

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日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

ドラゴンの眼 ・・・スティーヴン・キング

2005年09月30日 | 本(mixi日記より)
☆あらすじ☆

昔々、デレインという名の王国に平凡な王がいた。王には二人の息子がいた。
王は、聡い長男ピーターを可愛がり、自分とよく似た次男トマスを愛していたが、無視をすることも多かった。
 そして、平凡な王には、フラッグという魔術師を側近において国を統治していたが、この魔術師には国を破壊するというおそろしい計画があった。

ある日、ピーターは魔術師の策略にはまり、王殺しの犯人という濡れ衣を着せられ、90Mもある針の塔に監禁されてしまう。弟トマスは、ドラゴンの眼から、殺害現場を盗み見るという手段で目撃するが、兄への羨望や嫉妬で言い出せず、自分が王となりフラッグの言いなりのまま国を統治する。
そしてフラッグの目論見どうり国は荒れていき、トマスも苦悩する日々がつづく。

 愛される王子から、殺人者になったピーターは、その賢い頭脳と勇気で真の犯人を悟り、脱出を計画する。

はたしてピーターは針の塔から脱出し、濡れ衣をはらして王位につけるのか?



☆感 想☆

子供向けファンタジーとのことです。でも、キングの娘ナオミと作家仲間の子供ベンの為に書かれた本で、彼女らが当時12歳だった頃に書いたらしく、そのあたりの年頃の子向けということになりそう。
実際、ナオミとベンはいい役ででてくる。

語り口調で読み聞かせる形式になってるが、小学校低学年の子供では、読み聞かせてもちょっと深い心模様は理解できないかも。

ファンタジー特有の、愛と勇気と友情はもちろんだが、私が気に入ったのは、弟トマス。子供のころ読んだら、すごく嫌いなキャラだろうけど、いちおう大人だからなのか、感情移入はトマスの方に偏った。

デキル兄と王家という環境、一生懸命やってるのになんだかボタンの掛け違いで悪い方に転がっていく事にちょっと同情。

君は、わるくな~~~いっ。えこひいきな親が悪いのだ。
比べられすぎて、卑屈になっただけっ・・・

最後、トマスどーなんだろーと思ってドキドキした。
ちなみにお話の流れは、割と想像つく感じなので安心して読める。
ちょっと、ダークな表現アリだけどw

ハリポタより、指輪物語寄りって感じ。
ちょっと他のシリーズともかぶるこの本、弟王子のその後が知りたいので、そのうちまた読んでみようと思う。