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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

「自分が源泉」1  はじめに、鈴木博さんと私。「自分が源泉」、シナジー・スペースとSEE研修とは。

2015年02月12日 | 自分が源泉

自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる

単行本 – 2008/10 鈴木 博  (著)

目の前にある結果に「自分が創ったとしたら」という立場で向かい合ったとき、あなたの「人生」「仕事」は劇的に変わる。

企業と経営者を長年見守り続けてきた著者が、ヒューマングロウス(人間成長)のエッセンスを語る。

「自分が源泉」とは、物事の捉え方に関する理論。すべての結果は自分が創り出しているという物事の捉え方をすることで価値観の転換を図る。日本におけるヒューマングロウストレーニングの指導者である鈴木博により提唱された考え方である。

 

 

 

 鈴木博さんと私の出会いは今からもう30年以上前。鈴木さんがまだ30代、私が20代の学生の頃でした。

 当時灘校、東大といわゆるエリートコースを歩んできて、これから弁護士を目指そうとしていた私は、こんなに生きる世界も視野も狭い自分に、弁護士という、人の人生がうまくいくようにお手伝いする仕事が務まるかどうか、大きな不安を抱いていました。

 そこで、東大に入学してもしばらく司法試験の勉強をすることは脇に置いて(単にサボっていたとも言う)、いろいろな大学と共同して作っているボランティアサークルに入って子供たちと一生懸命遊んだり、ご老人を花見にお連れするなどの活動をしていました。

 その、私の人生の黄金期だった80年代をさらに輝かしてくれたのが鈴木さんでした。彼のセミナーを紹介してくれたのはそのボランティア活動で知り合った地域の訪問看護をしている看護師さんでした。

 鈴木さんがトレーナーをされていた今で言う「自己啓発」のトレーニングは、今ある類似の種々のセミナーの原点となるものですが、それらと一線を画しているのは、ゲシュタルトセラピーや交流分析を中心とする心理学・精神医学の理論にしっかり根ざしていることでした。

 彼のトレーニングは、凡百の「前向き」で「積極思考」に「生き方を変える」ような陳腐で無茶な物ではありません。交流分析の祖エリック・バーンのクラシックな交流分析の基礎に根ざして、まず自分の「人生脚本」への気づきに徹底した物でした。そして、ゲシュタルトセラピーの発想を生かした数々のワークを行うトレーニングでした。

 ある出来事が起きたときにどういう反応をするか、それを決めるのはその出来事をどうとらえるかという自分のフレイム=枠=フィルターです。その枠は親との関係などで主に十代までに作られてしまっているので、自分では気づかないままに自分の感情や行動を支配してしまっています。

 そう、人は皆、知らず知らずのうちに、昔に作られてしまった人生脚本通りに生きてしまっているのです。

 まず自分の人生脚本に気づくこと。それが自分を自由にします。

 成績第一で生きてきた私の人生脚本、いい子でなければいけない、人の目を気にしなければならない、叱られてはならない、失敗してはならない、などなどの私のフレームに気づかせてくれたのが鈴木さんだったのです。

 だから、今のような野放図な性格になってしまいました(笑)。

 自分の感情と行動のパターンに気づけば、自分自身は同じ人間で変わっていなくても、感じ方や生き方は変えられます。

 それが人間の成長ではないでしょうか。

 世に溢れる「やり方」を指導するセミナーとは違って、自分の「在り方」に気づくチャンスがあって、それを変える選択の自由を与えてくれる。

 それが鈴木博さんの「自分が源泉」セミナーであり、企業の経営者のためのSEE (Synergy Executive Excellence)という研修なのです。



 私から見た「自分が源泉」という生き方はこのシリーズでご紹介していくことにして、まず、今回は鈴木さんの代表作「自分が源泉」という本の読者レビューを少し見てみたいと思います。

読者レビューより抜粋

 『もし、その結果を自分が源泉で創りだしたと捉えることが出来たら、その結果は自分が源泉で創り変えることができる!!という、在り方
 自分を責めることではなくて、自分の責任なんだということではなくて、自分が源泉は、『結果という事実に対して、フェアに向き合う ことの大切さ(事実を受け入れること)』
をとても学べる本です。』

 『この「源泉」の在り方の素晴らしさに衝撃を受けた。やり方、方法を教える数多くのビジネス本の中で、この本は著者が20年以上も大切に育んできた熱い思いや今ここで起きている事実、体験が丁寧に綴られ、教えるのではなく伝え続ける謙虚さ、かかわる全ての方への尊敬、感謝、愛情が、ぶれることなく伝わってくる。ビジネスリーダーのみならず、自分自身の人生の経営者として全ての方に何度も繰り返し読んで頂きたい一冊である。』

 『著者の鈴木博さんの研修に何度か参加しましたが、そのたびに「自分が源泉」という立場を取ることのパワーを痛感しました。

 人生でうまくいかないことや不満なことがあると、周りの環境や状況、もしくは他者のせいにしがちですが、それでは何も変わらない。しかし、「すべてのことは自分次第で変えることができる」という立場に立てば無限の可能性が広がります。

 ここ数年“自己責任”という言葉をよく耳にしますが、どうも「それはお前の自己責任だ!」というように他者を責める言葉として使われているようで、とても卑怯でイヤな感じがしました。

 この本で使われている「自分が源泉」という言葉には、他者や自分を責めるのではなく、逆に周りを力づけるパワーと優しさを感じます。

 鈴木博さんは「“自分が源泉”を人間社会の文化として根付かせたい」とおっしゃっていましたが、この本がその一助になることを願っています。』
 
『巻末の経営者の言葉、たいへん感動しました。

 「自分が源泉とは、自分にとって、愛です。」「優しさです・・・」

 おそらく、自分が源泉を自分の人生に取り入れて行くことは、厳しい道のりに違いないと思うのですが、それを実践した方達の感動、成功例の喜びを感じました。

 今は、子育て専念中の身ですが、母として、一日中我が子に見られ、私を写し取って大事な子どもが成長していると思うと、今から精一杯こうやって生きていくのを励ましていただきました。ありがとうございます。』
 

 

 私が一言で表現するなら、鈴木博という人は「愛ある人」、「自分が源泉」という本は私の原点です。

 

 

関連記事

人間としての尊厳、人間最後の自由 「自分が源泉」鈴木博著より

 

 

 

シナジー・スペースのホームページより

 

鈴木 博 | Hiroshi Suzuki

ヒューマニスティックサイコロジー、哲学、経営、その実践的人間探求の中から30年間3万人を超える研修参加者、経営者の成長と突破に貢献。「自分が源泉」のあり方をベースにした教育訓練を実施。日本におけるヒューマングロウス(人間成長)トレーニングの代表的指導者。また、平成7年よりスタートした経営者研修”SEE”は社外重役制度をとりいれ、多くの経営者の支持を得て現在延べ1,400社を超えるネットワークに成長。

主な著書・講演

『わが子を生かす一言 潰す一言』祥伝社

『スタッフを生かす一言 潰す一言』日総研出版

『自分が源泉』創元社

『シナジー手帳』監修 日本生産性本部

『結果を創り出すマインド・モチベーション』(VHS Video 全3巻)日本生産性本部

 

シナジー・スペースとは ~ごあいさつに代えて

"Synergy"を辞書で引くと「融合」、"Space"は「そこで何かが起こる空間」と出てきます。シナジー・スペースの名前の由来は、「融合することで、何かが起こる空間」からきています。

 肯定的な融合が起こる空間には、必ずと言っていいほど「自分が源泉」というあり方が根底にあります。源泉とは、すべてのものごとの始まり。「自分が源泉」というのは「自分がすべての始まり」ということ。言い換えると、「すべての結果は自分が創りだしている」という立場をとることです。

「自分で創った結果なら、自分で創りかえることができる!」「自分が源泉」は結果への影響力とパワーを自分にひきもどすあり方です。

 シナジー・スペースはSEE(Synergy Executive Excellence)という経営者が相互にコーチングしあい、融合を起こす場を提供しています。

 この勉強会では方法論や手法といったテクニック以上に、人としてどうあるか、経営者としてどうあるかを大切にしています。経営者という影響力のある立場の人が、「自分が源泉」となり組織と関わっていくことで、組織には大きな違いが生まれてきます。経営者ご自身が自分自身を探求することで、その変化が社員へ伝わり、”気づき”が起こり、そして組織に変化が起こります。私たちは経営者の方々だけではなく、その社員、そして社員を支える家族までをサポートしていきたいと考えています。

シナジー・スペース代表    鈴木 博

 

 

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