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この7月の参院選に自民党公認で立候補する予定の西田昌司参院議員。
この人が沖縄県神社庁と神道政治連盟県本部、日本会議県本部などが主催し、自民党沖縄県連が共催したその名も「憲法シンポジウム」の記念講演者として5月3日に登壇し、戦後の歴史教育について
「でたらめなことをやってきた」
と主張した上で、西田氏が嘘か本当か何十年か前に訪れたというひめゆりの塔について、
「今はどうか知りませんけど、ひどい。
説明のしぶりを見てると、要するに日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。
そしてアメリカが入ってきて、沖縄が解放された。
そういう文脈で書いている。
歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」
と、ひめゆりの塔の碑文にも祈念館の展示にも書いてもいない大嘘デマ発言をした問題。
【ノーカット】 "ひめゆり"は「歴史の書き換え」 自民党・西田昌司参院議員発言の全容と真意は 独自映像
与党内でも、自民党沖縄県連の座波一幹事長が5月7日に、報道陣に
「大変残念に思っている。県民の反発を招くような表現は避けるべきだったと抗議せざるを得ない」
と述べて、発言の撤回を求める考えを示す事態になりました。
いや、あなたたちの自民党沖縄県連が共催して、4日前の5月3日に行なったシンポでの発言ですよ?
今まで何してたんですか?
また、公明党沖縄県本部(上原章代表)が西田氏に発言の撤回と県民への謝罪を求め、さらに公明党の西田実仁幹事長も5月7日の定例記者会見で、自民党の森山裕幹事長に抗議したことを明らかにしましたが、この人たちは世論からの突き上げにうろたえて、アリバイつくりをしているだけなのは明らかです。
自民党安倍派の裏金議員で高市早苗氏の推薦人である西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」展示について書いてもいないデマを流して「歴史の書き換え」と発言。歴史を書き換えて嘘に修正しているのは彼ら右翼政治家だ。
さて、この西田氏という人、このシンポの同じ講演の中で
「沖縄の場合、地上戦の解釈を含めてかなりむちゃくちゃな教育のされかたをしている。
自分たちが納得できる歴史を作らないと」
とも言っていて、完全に自分たち右翼のご都合主義で歴史を書き換える歴史修正主義丸出しの発言をしています。
歴史というのは何が起きたか真実を探求するべきものであって、自分たちが納得できるようにでっち上げるものではありません。
日本がやってきた恥ずかしいことや罰せられるべき罪も認めて、そんなことを二度としないように子どもたちに伝えていくのが真の歴史教育です。
日本凄い、日本素晴らしい、日本偉いみたいな、誇りなき右翼の耳にはなじむのだろう事実に反することを子どもたちに言っていたら、また日本は恥ずべき罪を繰り返すだけなんですよ。
あなたがた歴史修正主義者の考えている「歴史戦」とかいう歴史修正主義、いや歴史改ざん主義こそ、まさに「むちゃくちゃな教育」です。
立憲民主党が自公国と相乗りして反共路線で辛勝した京都市長選挙。共産と協力して自公両党と対決し現職市長に大勝した前橋市長選挙。立憲民主党の支持者が望んでいるのは前橋の闘いだということは明らかだ。
そんな西田氏と言えば、同じく安倍派出身で、極右で、歴史修正主義で、裏金議員で、統一教会癒着議員である高市早苗氏を2024年自民党総裁選で推薦した札付きのワルなわけですが、以上のてんこ盛りに悪い要素をすべて共有しているのが杉田水脈元衆院議員です。
杉田氏と言えば、アイヌ民族や朝鮮民族に対する差別発言で札幌と大阪の法務局から人権侵犯認定を受けたレイシスト。
そんな人種差別のみならず、女性に対しても、性的マイノリティに対してもおびただしい数の蔑視発言、差別発言を繰り返し、行政による人権侵犯認定だけではなく、司法によって性犯罪の被害者である伊藤詩織氏に対する名誉毀損も認定されてきた人です。
そして、石破茂自民党総裁は、安倍政権の時には時々文句みたいなことを言って一部に人気を博していたわけですが、この夏の参院選で改選を迎える西田昌司のみならず、去年の衆院選には裏金問題で立候補もできなかった杉田氏をまたぞろ公認するというのです。
歴史に学ばず、何の反省もなく、むしろ歴史を書き換えようという西田候補や杉田候補こそ、自民党という「元祖悪党」の体質を如実に体現する象徴だと言えます。
杉田水脈氏が衆院選不出馬。少数民族への差別発言は「ジャーナリストのような形で活動していたのでキャッチーな言葉を使った」。伊藤詩織さんへの名誉毀損についてツイッターの「使い方を知らなかった」(呆)。
ネオナチ代表と写真を撮ったことで世界的に知られる高市早苗氏は「ヒトラーの選挙戦略」というナチス礼賛本にも推薦状を書いた極右。総務大臣として安保法案に反対する放送局は電波停止と脅迫した最低政治家だ。
編集後記
【#伊藤詩織】伊藤詩織さんが自民党安倍派の杉田水脈議員に逆転勝訴した名誉毀損訴訟の判決が最高裁で確定。人権侵犯認定されたレイシストでもある杉田氏は即刻国会議員を辞めるべきだ【#杉田水脈】
こういう札付きの差別人間に「逆襲」の機会を与えてしまうのが自民党であり、石破政権なわけです。
石破氏だろうが誰だろうが、自公政権に対して持つ一切の幻想をもう捨てないといけません。
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「ひめゆり」巡る西田氏持論 過去に自身のYouTube動画でも「非常に強い違和感」「あり得ない」 沖縄

ひめゆりの塔(沖縄県糸満市)の展示内容について「歴史の書き換え」などと発言した自民党の西田昌司参院議員(参院京都選挙区)が、2022年にも自身のYouTubeチャンネルの動画でひめゆりの塔を取り上げ「非常に強い違和感を持った」と説明していたことが分かった。
2022年5月16日に配信した、沖縄の日本復帰50年や在日米軍基地問題をテーマにした動画で取り上げた。西田氏はこの中で、以前ひめゆりの塔を訪問したことを振り返り「非常に強い違和感を持った」と言及。展示の書きぶりが、日本軍によってひめゆり学徒隊が死ぬ羽目になり、米国が解放したという文脈になっているとして「これはどう考えてもあり得ない」と主張した。
その上で、沖縄戦では県民を守るために日本が戦い、侵略してきたのは米軍だとして「話が逆さまに実は書かれているという、沖縄の特殊な戦後の状況がここに浮かんでくる」と付け加えた。
西田氏は25年5月3日に那覇市内のシンポジウムで「ひめゆり」の展示内容について「歴史の書き換えだ」などと発言。ひめゆり平和祈念資料館(糸満市)によると、資料館や塔周辺に西田氏が指摘するような説明の展示はない。
<社説>西田氏発言 沖縄戦証言、研究愚弄した
沖縄戦犠牲者や遺族を含む県民を傷つける暴論だと言わざるを得ない。
自民党参院議員の西田昌司氏が憲法記念日の3日、那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」で、ひめゆりの塔の説明板に関して「歴史の書き換えだ」などと発言した。
西田氏は、何十年か前に訪れたというひめゆりの塔について「要するに日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放されたという文脈で書いている」と述べた。
基本的な事実関係を指摘しておく。少なくとも、ひめゆりの塔の前にある1975年建立の石碑に刻まれている「ひめゆりの塔の記」には西田氏が言うような「文脈」はない。「歴史の書き換え」と断ずるような文章をいつ、どこで目にしたのか。あいまいな記憶で沖縄戦の事実をゆがめるような発言をしてはならない。
西田氏は「まるで亡くなった方々が報われない。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」とも述べた。さらに、自身の選挙区の京都府を引き合いに「ここまで間違った歴史教育は京都でもしていない。かなりむちゃくちゃな教育をされている」とまで言い切った。
それこそ、沖縄戦の史実をゆがめ、体験者証言や沖縄戦研究を愚弄〔ぐろう〕するものだ。
ひめゆりをはじめ、旧制中学校や師範学校の生徒が1945年3月、学徒隊や鉄血勤皇隊、通信隊などとして組織化され、戦場に駆り出されたのは、まさしく日本軍の方針に基づくものだった。県も名簿提出のかたちで鉄血勤皇隊の動員に関わった。
45年5月末、時間稼ぎのための戦略持久戦を続けるために本島南部に撤退した日本軍と共に生徒たちも移動し、激しい地上戦の中で命を落とした。6月18日の解散命令以降、戦場に放り出された生徒は弾雨の中をさまよい、命を落とした。まさに日本軍の作戦による犠牲である。このような事実を西田氏はどこまで認識しているのか。
平和教育に対する偏見も許しがたい。
沖縄の平和教育は、惨禍を二度と繰り返さないという県民の決意、「軍隊は住民を守らない」という教訓を踏まえている。体験者証言と沖縄戦研究に基づき平和教育の実践がある。そこには沖縄戦のみならず、日本全体の平和教育にも通じる普遍性がある。
さらに言えば、沖縄戦の実相をゆがめようとしているのは国の側である。歴史教科書の検定の過程で、日本軍による住民虐殺や「集団自決」(強制集団死)に関する記述が削られたり、書き換えを強要されたりした。それに対し、超党派の県民運動で記述回復を求めたこともある。
講演会を共催した自民党県連の責任は重い。なぜ、このような発言を許したのか、自民党県連は説明責任を果たさなければならない。
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リニアを京都へ?大阪からリニモでも引け、と言いたいところ。
アイヌの人々が日本の先住民族だと主張して、文化を含めてその人権を守ってこそ、千島列島の領有権が主張できるというのに。(ホントは、明治政府のしでかしたとんでもないアイヌ民族への弾圧があったのですが、そんなこと知らんでしょう杉田氏?)
先日、ストリートビューを見てみたら、樺太の旧国境碑が載ってました。なぜここなのか、杉田氏は知らんでしょうね?幕府によるアイヌ民族の搾取もあったのですが。
「天下御免」のシャクシャインが懐かしい、ってほとんど覚えてませんが。
西田氏については、記事と重複しますので略。
「戦争には必ず裏の力が働いている…ウクライナ問題と大東亜戦争との共通点」西田昌司がズバッと答える一問一答【週刊西田】
https://www.youtube.com/watch?v=RV-6U1naB-Q
さて、陰謀論はおいといて、9:20~12:00あたりでロシアも日本も追い込まれて開戦せざるを得なかったとしています。反米拗らせ自称護憲派は、この動画を自分を映す鏡として見るべきでしょう。
私も別コメントで触れたこの点について、加藤直樹氏の著書「ウクライナ侵略を考える」でしっかりと書かれていました。第2章中、”6 「主権線」と「利益線」”という項目で、山県有朋が利益線を守る行動をとるように議会で主張したことに触れています。もちろん軍備増強とセットです。主権線は国境ですが、利益線は朝鮮半島の向こう側になります。つまり、日本の防衛のためには朝鮮半島を支配下に置く必要があるという思考です。山県の利益線は後の「満蒙は我が国の生命線」へとつながります。利益線は侵略正当化に利用されました。
「台湾有事は日本の有事」というのも類似の思考でしょう。
なお、山県の発言より3年前、福沢諭吉は「今日本島を守るに当りて、最近の防禦線を定むべきの地は必ず朝鮮地方たるべきや疑を容れず 」と、山県と同様の提唱をしました。脱亜入欧というわけで、日本が列強の一角に食い込む中で他国の主権蹂躙を正当化したのです。その根底に強いアジア蔑視がありました。安川寿之輔氏は著書「福沢諭吉の戦争論と天皇制論: 新たな福沢美化論を批判する」の中で次のように紹介しています。
引用開始----
『通俗国権論』以来、アジア蔑視と文明史観による侵略合理化の「脱亜諭」の道のりを歩んできた福沢は、開戦後の「日本臣民の覚悟」の中では、そのアジア蔑視と文明史観による侵略戦争推進の合理化については、「今や不幸にして彼の頑陋不明なる支那人の為めに戦を挑まれ、我日本国民は自国の栄誉の為め東洋文明の先導者として之に応ぜざるを得ず。」と表現して、相手が「頑陋不明なる支那人」であるため、「文明の先導者」として、中国の「文明」化を武力でもって先導せざるを得ないものとしたのである。
引用終わり----
山県や福沢の思考は、プーチン、改憲派、親クレムリンの自称護憲派とも同じでしょう。言うまでもなく朝鮮に相当するのがウクライナです。彼らにとってウクライナや朝鮮に主権などなく、大国の支配下で黙っておればいいという傲慢な大国目線、法の支配を無視する19世紀思考です。
そして侵略を擁護できるのも、強い差別感情を伴っているためでしょう。安川氏は数々の暴言を引用して福沢が強い差別主義者であることを前述の著書に詳しく書いています。
さて、福沢諭吉と言えば、「学問のすゝめ」冒頭の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」をイメージする方も多いでしょう。これを切り取って福沢をリベラル思想家と勘違いしてしまう方も多いでしょうし、研究者までもが福沢が民主主義の先導者であったかのような言説を唱える事態にあります。しかし、「天は人の上に~」は米国独立宣言の引用であって、末尾に「~と云へり」と伝聞態で表記しています。
前述の安川寿之輔氏は、福沢が「著作全体の論理とは整合しない『先進国』思想からの借り物としての定式や句をキャッチフレーズとしてその著作の冒頭におくことがしばしばであった(安川寿之輔著「福沢諭吉のアジア認識」)」としています。
こんな差別主義者を我が国は高額紙幣の顔にしてきました。恥ずべきことです。