
鍋を手に、人道支援の炊き出しに集まる子供たち=パレスチナ自治区ガザ地区の北部ベイトラヒヤで2025年4月24日、ロイター
胸が張り裂けそうです。
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ウクライナ戦争に関するトランプ米大統領の動きが目立つ一方で、トランプ政権が強く支持しているイスラエルのネタニヤフ政権の蛮行が頂点に達しているのに忘れられがちな気がします。
イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザでの死者数が5万2243人、負傷者は11万7639人になった、とガザ保健省が2025年4月27日に発表しました。
さらに、イスラエルがガザへの物資の搬入を完全に停止して同日でちょうど8週間となり、人道危機が深刻化しています。
イスラエルのネタニヤフ政権は、イスラム組織ハマスが拉致した人質のうちガザに残る59人(35人は死亡)を解放するため、ハマスに最大限の圧力をかけるとして、3月2日以来、物資の搬入を許可していません。
そのため、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は4月24日時点で小麦粉の在庫が底をついたとし、2023年10月に戦闘が始まって以来、
「最悪の人道危機だ」
と述べています。
イスラエルは1月末に、パレスチナでの人道支援に欠かせない存在とされるUNRWAの活動を禁止する法律を施行しています。
3月24日にイスラエル軍による戦闘が再開されて以降、ガザの物価は急騰し、支援物資で運営していた地域のパン屋が閉鎖を余儀なくされ、医薬品や発電機用の燃料も不足が続いているといいます。
そのため、ガザでの食料価格は、1月中旬から3月初めまでの6週間の停戦期間中の14倍まで高騰しているそうです。
それにもかかわらずイスラエルの治安閣議は逆に4月25日に
「支援物資を近い将来、ガザに入れない」
と決定したため、UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は声明で、
「人為的で政治的動機による飢餓だ。物資搬入を求める呼びかけは無視されている」
とイスラエルを非難しました。
ガザ地区北部のベイトラヒヤで、慈善団体が配布する食料を受け取るために鍋を持って並ぶ人々(2025年4月24日撮影)。(c)Bashar TALEB/AFP
【#ネタニヤフの逮捕まだですか】イスラエル軍によるガザ市民の死者数はガザ当局の発表より4割以上多くすでに7万人を突破か。病院の燃料が切れ乳児が次々と凍死。年明け1週間で74人の子どもたちが死亡。
英外務省は4月23日に、英国、フランス、ドイツの3カ国外相による共同声明を発表し、人道支援物資の速やかな搬入再開をイスラエルに求めたのですが、肝心の停戦を監視するはずのアメリカのトランプ政権が全く動こうとしていません。
ウクライナでもガザでも侵略者であるロシアやイスラエル側に立つトランプ大統領の姿勢は同じです。
このようなガザでの深刻な人道危機をめぐり、国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)で4月28日に、占領国であるイスラエルが負うパレスチナ人道支援に関する義務を問う公聴会が始まりました。
この公聴会は5月2日まで行われ、米国など約40カ国の代表が発言する予定で、数か月後にはICJが国連総会から求められている勧告的意見を出すと思われます。
ICJは2024年7月にも、ヨルダン川西岸地区などでのイスラエルの占領政策は、国際法違反にあたるとして速やかに終えるよう求める勧告的意見を出しています。
そこで今回の公聴会についても、イスラエルのサール外相は4月28日に同国内でおこなわれた記者会見で、
「イスラエルを訴追するために、法手続きを政治化し、乱用する試みだ」
と糾弾して、イスラエルは参加しないと述べています。
国際法を無視して、ジェノサイド(民族集団虐殺)を続けるイスラエルと、それを支援するトランプ政権を許さず、国際的な包囲網を作り上げねばなりません。
4月26日、ガザ南部ハンユニスで、食料の配給所に殺到する子どもたち=読売通信員撮影
4月26日、ハンユニスの病院で横たわる少年ラカブ君(5)の体重は9キロ・グラムしかない=読売通信員撮影
イスラエル軍によるガザ攻撃が激化し600人以上が死亡。うち200人以上が子ども。トランプ米大統領がイスラエルのガザ攻撃を「全面支持」 。ネタニヤフ首相がトランプ大統領ばりのディープステート陰謀論を展開
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【エルサレム=福島利之】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの物資の搬入停止は27日で8週間となり、世界食糧計画(WFP)のガザの備蓄食料は底をついた。食料配給所も食料を提供できるのはあと数日といい、住民からは「このままでは餓死する」と悲痛な叫びが上がる。国連は「人為的な飢餓だ」と非難するが、イスラエルは無視する構えだ。
ガザ南部ハンユニスのナセル病院に入院するウサマ・ラカブ君(5)の体重は9キロ・グラムしかない。栄養失調と食べものを吸収できない障害によるものだ。
ラカブ君の体重は、同年代の平均に近い13キロ・グラムほどあったが、検問所が封鎖され、ガザに物資が入ってこなくなると、体重は徐々に減っていった。母親のモナさん(28)は「息子はこのままでは命を失ってしまう」と本紙通信員に嘆いた。
イスラエルは3月2日、イスラム主義組織ハマスに「圧力をかける」として、ガザへの物資搬入を停止した。WFPが支援してきたパン店の全25店舗は3月末で小麦と燃料が尽き、閉鎖を余儀なくされた。WFPは4月25日、ガザの備蓄食料が枯渇したと発表した。
南部ハンユニスの食料配給所には、朝から人が殺到し、1日に5万~7万人が豆やパスタの入ったスープを受け取る。最南部ラファから8人の子供らと避難する弁護士ヤシン・カデルさん(40)は、毎朝8時から配給所に並び、午後にようやく洗面器1杯の食料を受け取る。「配給所が閉鎖されたら、家族全員が餓死の危機にさらされる」と恐れる。
配給所の責任者ハニ・カシムさん(41)によると、残る食材はあと数日分。「国際社会はいつになったら良心に目覚め、イスラエルに圧力をかけてガザに物資を搬入させるのか」と憤る。
イスラエルの治安閣議は25日、「支援物資を近い将来、ガザに入れない」と決定した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は声明で、「人為的で政治的動機による飢餓だ。物資搬入を求める呼びかけは無視されている」とイスラエルを非難した。
国連世界食糧計画(WFP)は25日、パレスチナ自治区ガザ地区で備蓄していた食料が尽きたと発表した。ガザでは、イスラエル軍による封鎖で3月上旬以降、支援物資の搬入が止まっている。食料価格は、1月中旬から3月初めまでの6週間の停戦期間中の14倍まで高騰しているという。ガザはさらなる人道危機を迎えている。
発表によると、ガザでは3月31日に、WFPが支援する25カ所の製パン店が小麦と燃料の欠乏で閉鎖に追い込まれた。4月上旬には一般家庭に配布していた食料が枯渇した。安全な水や調理用の燃料も不足しており、子供や妊婦などの栄養失調が深刻化している。
ガザのために、100万人が4カ月過ごせるだけの食料が用意されているものの、イスラエル軍が検問所を封鎖しているため、搬入できない状態だという。WFPは「(検問所が)即座に開かない限り、支援活動を停止せざるを得ない」と訴えている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)も25日、支援物資を積んだトラック約3000台がガザ入りを待つが、イスラエル当局が搬入を認めていないと明らかにした。「人道支援が交渉の切り札や戦争の武器として使われている」と非難した。
ガザでは激しい戦闘が続いている。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、25日夕までの24時間に、イスラエル軍の空爆などにより少なくとも84人が死亡した。これまでの戦闘によるガザ側の死者は25日時点で5万1439人になった。【カイロ金子淳】
ガザ地区7割に移動制限 国連機関が人道危機懸念

【エルサレム共同】国連人道問題調整室(OCHA)は23日、パレスチナ自治区ガザの7割近くにイスラエル軍による立ち入り禁止地域や、移動制限区域があると発表した。イスラエルはイスラム組織ハマスに人質解放を求め、ガザへの支援物資搬入を停止しており、2023年10月の戦闘開始以降で「最悪の人道危機に直面している恐れがある」と懸念した。
OCHAによると、医薬品の不足に加え、機能している医療施設の57%に当たる146施設が退避通告が出た地域にあり、住民への医療提供を妨げている。物資搬入停止で食料価格が高騰し、ジャガイモとタマネギの価格は戦闘開始前と比べ、千%以上も上昇した。
英外務省は23日、英国、フランス、ドイツの3カ国外相による共同声明を発表し、人道支援物資の速やかな搬入再開をイスラエルに求めた。
ネタニヤフ首相はエルサレムのホロコースト記念館「ヤド・バシェム」での式典で「ハマスへの圧力をかけ続ける」と演説した。ハマスは、拘束している人質兵士が「イスラエル軍の攻撃で殺される」と語る動画を公開した。
© 一般社団法人共同通信社
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「行ってらっしゃい」をイスラエルではどう言うのかと尋ねるのです。にこやかに。
イスラエルが行なっているガザでのジェノサイドには、当然、まったく触れません。
一方、朝日新聞では、38年前の朝日新聞襲撃事件を大々的に伝えています。
小尻記者が今も生きておられたら、朝日放送の「寄らば大樹」の情けない姿勢をどう思うでしょうか。