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毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

『「核兵器も戦争もない世界」を創る提案ー「核の時代」を生きるあなたへー』大久保賢一著 学習の友社

2021年10月16日 | 被爆者援護と核兵器廃絶

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 大久保先生は、私の年の離れた兄貴分とでもいう存在ですが、日本反核法律家協会の会長であり、日弁連憲法対策本部核兵器廃絶PTの座長でもあります。

 「憲法の大久保」という異名を取る大久保先生ですが、日本国憲法、その中でも前文と憲法9条が制定された基盤となっている第二次大戦と原爆投下にこだわり、40年以上の弁護士生活を核兵器廃絶と被爆者援護にこだわって努力されてきました。

 その大久保先生が、2021年8月6日を期して新たに世に問われたのがこの

『「核兵器も戦争もない世界」を創る提案ー「核の時代」を生きるあなたへー』

 これまで大久保先生が様々なメディアに寄稿されてきた核に関する考察をまとめたもので、この本のために書き下ろされたコラムも多数掲載されています。

Kenichi Okuboの画像のようです

大久保賢一法律事務所の大久保先生

 

 

 この本の第3章に、大久保先生でさえ

「私は、この死亡率に焦点を当てた原爆投下の残虐性を知らなかった(不明が恥ずかしい)」

と吐露されてご紹介されているのが、広島市立大学広島平和研究所の水本和実教授による、広島と長崎への原爆投下による死亡率。

 1944年2月時点での広島市の人口は33万6483人で、1945年12月末までの原爆による死者は14万人なので、原爆による死亡率は41.6%。

 同じく長崎の人口は27万63人で死者は7万4千人なので死亡率は27.4%だというのです。

 しかも、その後、原爆症という後遺症で亡くなった方を考えると、原爆投下時に広島長崎にいた方が原爆の熱線、爆風そして放射能で亡くなられた死亡率は半数を超えるのは確実です。

「75年前、人間が人間に対して有史以来最悪の残虐行為に及んでいた」

と大久保先生が慨嘆されるも当然と言えるでしょう。

 

 この本は、このように原爆投下の非人道性や違法性をさまざまな角度から論証していきますが、特に第4章

『核兵器禁止条約の発効と「実効性」』

は興味深く読ませていただきました。

 ご存じのように、核兵器禁止条約は署名・批准を済ませた国連加盟国が50か国を超え、見事に2021年1月発効しました。

 しかし、核保有国はどこもこの条約を敵対視し、もちろん参加していないのです。

 岸田内閣までの自公政権はどれも、核保有国が参加しない核禁条約には実効性がないとして、オブザーバー参加も拒否しています。

 では、本当に核禁条約は核保有国への影響はなく、核廃絶への道筋とはなりえないのでしょうか。

核兵器禁止条約の採択後、「前進し、世界を変えよう」と力強く演説し場内から大きな拍手を浴びるカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(中央)=2017年7月7日、ニューヨークの国連本部

 

 

 大久保先生は、

「禁止条約という条約国際法が誕生した」

ことと、そもそも核兵器が国際人道法に反することから、

「核兵器国は、対人地雷禁止条約やクラスター弾条約に加盟していない国家が対人地雷やクラスター弾を使用できないのと同様に核兵器使用の手を縛られるであろう。

 核兵器はクラスター弾どころではない非人道的な兵器だからである」

「そもそも、ICANなど禁止条約推進勢力はこの効果を狙っていたのである。

「このように、禁止条約は核兵器国に影響を与え、核兵器使用をためらわせているという形で、「核兵器のない世界」への一歩を進めているいるのである。

 これが「実効性」である」

と喝破されています。

 

 大久保先生は第6章の『「核兵器も戦争もない世界」を実現しよう』

「私は、広島・長崎の被爆者と連帯する日本の法律家として、世界の法律家とりわけ米国の法律家と市民社会に「核兵器も戦争もない世界」の実現を呼びかける」

とされるとともに、最終章では

「『安全保障法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が、9条の改定や自衛隊の海外派遣に反対し、核兵器禁止条約の即時批准を野党(維新を除く)に提案していることに着目したい」

とされています。

 この市民連合からの野党の共同政策が提案され、立憲・共産・社民・れいわの各党がこれを受け入れたのは記憶も新しいところ。

 10月末の選挙は、非人道的で残虐な核兵器に頼る政権のままなのか、核兵器廃絶をめざす市民のための政権を作るのかの分岐点でもあるのです。

 

 

 

「核兵器廃絶やるやる詐欺」の岸田政権が誕生し、衆院総選挙を迎えようという今、まさにタイムリーな良書と言えるでしょう。

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日本反核法律家協会より

 

2021年8月6日、当協会会長大久保賢一弁護士の著作『「核兵器も戦争もない世界」を創る提案―「核の時代」を生きるあなたへ―』が、学習の友社より出版されました。

核兵器禁止条約の普遍化、憲法9条の世界化のために、「人影の石」を恐れる著者から、「核の時代」を生きるあなたへの伝言です。「想像から創造へ」―核と平和の問題を「自分事」としてとらえ、行動してほしい、そんな著者の願いが詰まった一書です。

1冊頒価1,400円(税込・送料無料)。
お申し込みはこちら

<本書の内容>
まえがき
第1章 「非核の政府」の想像から創造へ
 コラム 「核持って絶滅危惧種仲間入り」「そのときには皆一緒にくたばるわけだ」
 「核兵器が人類を絶滅すると考えることは『妄想』なのか」
 「核を手放さない日本政府と政治家」「ロシア大使館での核兵器廃絶談義」
第2章 コロナ危機の中で核兵器廃絶を考える
第3章 「核抑止論」の虚妄と危険性
 コラム 「ブレジンスキーは妻を起こさなかった」
第4章 核兵器禁止条約の発効と「実効性」
第5章 核兵器禁止条約と核不拡散条約(NPT)6条の関係
第6章 「核兵器も戦争もない世界」を実現しよう! ―特に、米国の友人たちへの提案―
第7章 核兵器禁止条約の発効から9条の地球平和憲章化へ
 コラム 「マッカーサーの原爆使用計画と反共主義」
 「ヨハン・ガルトゥングの『日本人のための平和論』」
 「なぜ、米国は偉そうに振舞えるのか」
 あとがきにかえて―台湾海峡での核使用を危惧する

 

 

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