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国宝 三井寺展

2009-02-16 07:03:31 | 美術[ま]
「国宝 三井寺展」@サントリー美術館

 琵琶湖の脇にある三井寺から秘仏がやってきた。妙心寺展に行ったばかりだが、三井寺展のほうは、けっこうたくさんの仏像が来ていて迫力がある。

 まず目を引くのは《不動明王立像(黄不動尊)》。その名の通り、体中がなんとなく黄ばんでいる。いや、そう言うとなんか薄汚い雰囲気に聞こえてしまうが、ゴールデンマンのような色合いが、豪華な雰囲気を醸し出している。牙が生えていて筋骨隆々、ややメタボ腹で剣をまっすぐに構えて正面を睨んでいる。膝と肘がパットのように丸く縁取られていて、右肘などはちょっと赤くなっているから、きっと頬杖をつくのが好きなのだろう。この黄不動尊の坐像は2月 25日から展示されるので、残念ながら見られなかった。

 ゴールデンマンを取り巻くように、幾人もの《智証大師円珍の坐像》が展示されている。みんなシュレックみたいな、たまご頭をしている。やたら足の短い《十一面観音菩薩立像》もあった。その近くにある阿弥陀如来立像は均整がとれていてかっこよかった。《釈迦三尊坐像 康温作》の両脇に座る文殊菩薩と普賢菩薩が、小さいわりに緻密な造りでかわいい。

 《如意輪観音菩薩坐像》は大きくどっしりとしている。頭のデコレーションがものすごいことになってる。立て膝をした右膝に右肘を付けて頬杖をついている。寝かせた左膝だけツルツルピカピカに光っている。きっと昔の人々が「御利益御利益!」とか言いながら触っていたのだろう。


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