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ざっきばやしはなあるき  

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ALWAYS 三丁目の夕日

2005-11-06 00:43:08 | 映画[あ]

三丁目の夕日 オフィシャルサイト

 造りかけの東京タワーがそびえ立つ昭和33年の東京を舞台にした人情ドラマ。西岸良平のマンガ「三丁目の夕日」をもとにした映画。このマンガも「読むぞ」という気も無いのに、なんとなく幾度も読んだことがある定番。それもそのはず、30年も連載しているようだ。床屋で読んだり、中華料理屋で読んだり。そういう場所で読むのにちょうどいい塩梅なマンガである。

 それにしても、いいなぁこの映画。VFXの賜物とはいえ、その時代を感じさせる、まったりした東京の町並みがいい。都電も走ったりして、説明されなければどこまでがCGなのか見分けがつかない。最初のうちはそんな風景にばかり気を取られてしまうが、だんだん人々の生き様のほうに入り込んでしまう。大事件が起こるわけでもなく、日常のちょっとしたエピソードの寄せ集めに過ぎない。でもそれがまたいい味を醸し出している。誰もが注目する大事件といったら、東京タワーが出来上がることくらいなのだ。

 小さい頃、都電に乗って佃島の親戚の家に連れて行かれた。その時の記憶が、この映画の風景とオーバーラップする。もうちょっとクルマも増えてビルも建っていたけど、やはりまったりしていた。トロリーバスも走っていたっけ。東京タワーにも行ったのに、親の勘違いのせいで展望台に昇りそこねた。ようやく展望台を制覇したのは、それから20年以上あとのことだった。

 冒険マンガを書いている貧乏作家は芥川龍之介じゃなくて、茶川竜之介・・・ちゃがわ・・・てことは「ぼっちゃん」ならぬ「ぼくちゃん」を書いてるのは秋目漱助か? 茶川が書いている三流少年誌は「月刊冒険少年ブック」、時代を感じさせる響きである。俺の場合は「ぼくら」とか「少年画報」なんてのを愛読していたし。ペーパークラフトの怪獣などの付録もついてて、それを組み立てて遊ぶのがとっても楽しみだったし。

 茶川は駄菓子屋もやっている。いまでも行く所へ行けばイベント的な「懐かしい駄菓子屋」があったりするが、子供の頃は現役の駄菓子屋だった。俺たちは「くじ屋」なんて呼んでいた。映画のとおり、怪しげなくじ引きに5円やら10円やらで挑戦しては「スカ」ばっかり引いていたし。「くじ屋」のおばさんは鋭い目で、ガキどもがズルしないか見張っていたし。

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