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江戸東京ねこづくし

2009-08-15 22:35:49 | 美術[な]
江戸東京ねこづくし@江戸東京博物館

 江戸のネコにまつわる作品展をやっていたので、さりげなく行ってみた。常設展示の傍らの第2企画展示室なので、ボリュームはたいしたものでもない。ネコが出てくる浮世絵やネコ彫刻、化けネコ関係、昔のネコ関連グッズなど、なんだかヤワな展示会である。

 東京都で飼われている犬は65万頭、猫は84万頭、野良猫込み込みで99万頭いるそうだ。1000万人が居る都市だから、猫ももっと居そうな気もしたが、約100万頭の猫は多いといえば多いのかな。犬はペットショップで買う率がいちばん多くて、猫は知人にもらうか、どっかで拾うのが多いようだ。

 いちばんお気に入りの、月岡芳年 風俗三十二相 《うるささう》 (1888年)もあった。

 高橋弘明 《白猫》 (1923年)はネコそのもので、金色の目でまっすぐにこっちを見ている。「うるささう」のネコによく似ている。他の浮世絵も、よく見ると、なぜか、赤い首輪を巻いているものが多い。なんで赤なのだ。流行っていたのだろうか。

 朝倉文夫のねこ彫刻も何点か飾ってあった。

 《死絵 市川団十郎》 では、人間に混じって目頭を押さえて涙ぐむ白い猫がかわゆい。

 夏目漱石の 《吾輩は猫である》 は13年前に初めて読んだ。それまでは、読んだつもりになっていたらしい。そして、吾輩がイメージしていた吾輩は猫であるのネコは、《ながぐつをはいたねこ》 だったのだなぁと、吾輩は今日認識を新たにした。

 そういうわけでミュージアムショップには 《吾輩は猫である》 の文庫も売っていたが、その横に、内田百閒(うちだひゃっけん)の 《贋作吾輩は猫である》 という文庫もあった。1906年、水がめに落ちた漱石の《吾輩は猫》が這いあがったら1943年だったという、《タイムスリップ・ワガハイ・キャット》 みたいな紹介文が書いてある。これは読んだことがないので買ってきた。

 写楽展をやっているので、写楽肉筆画扇面にちなんだ歌舞伎映像を上映していた。「仮名手本忠臣蔵 二段目 桃井館上使の場」 1974年上演の 25分モノクロ映像。どんなものだろうと見ていたが、知らぬ間に寝ていた(;´o`) 興味のある人は9月6日まで1階で無料上映中。

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