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シアトル美術館展

2009-08-16 21:21:12 | 美術[さ]
美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展@サントリー美術館

 シアトル美術館所蔵作品から東洋美術品を展示している。いちばんの目玉は、本阿弥光悦書、俵屋宗達画による《鹿下絵和歌巻》であろう。シカがおおぜいさんお集まりになった22メートルの巻物。昭和10年に半分にちょん切られて、後ろ半分はシアトル美術館に買い取られた。前半分はさらにさらにちょん切られて、あっちゃこっちゃに分散されてしまった。今日は、山種美術館、五島美術館、MOA美術館から、掛け軸になったものと、シアトルから10メートルくらいの巻物が展示してあった。ぞろぞろ集まったシカや、呑気にぴょんぴょん跳ね回るシカなどが宗達によって描かれ、その上から光悦の文字が書かれているお馴染みの構図。このあたりだけ、微妙に展示替えもある。

 《蜻蛉・蝶図 市河米庵・狩野晴川院ほか70名の詩と画》が面白い。チョウチョとトンボの寄合書というもの。総勢70人が、バタフライコーナーとドラゴンフライコーナーに思い思いの絵や文字を寄せ書きしている。だれか転校するお友達がいたのだろうか。

 その他、ネパールの《インドラ坐像》、懐月堂派の《遊女立姿図》、北斎の《五美人図》、清時代の《紅釉瓶》、桃山時代《織部亀甲縞文水注》などもよかった。





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