サイレン オフィシャルサイト
阿部寛が出てきたときには、おちゃらけホラーかと思ったが、そうでもなくて、重く、陰鬱な雰囲気の中で何事かが起こっているというゾワゾワ感が体感できた。悲鳴のようなサイレンの音が、得体の知れない恐怖を掻き立てるのに効果的に使われている。空襲警報のように警告対象がはっきりしていても怖いのだろうが、このサイレンは何を警告しているのかわからないのだから、なおさら怖い。元になったゲームは知らないので、赤い服の女は意味不明なサービスショットとしか思えないが、森本レオの「大活躍シーン」はちょっと笑った。なにはともあれ、このサイレンの音は、嫌悪感満点でいい、いくないけどいい。いくないところがいい。