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テレビで見ていた湾岸戦争。思い出すのは、さながらエレクトリカルショーのような、赤や緑の閃光ばかり。その光の下には多くの犠牲もあったのだが、それをリアルに体現できたわけではなかった。この映画はその辺りをシリアスに追求したわけでもない。わざわざ遠くまで来て、暇さえあれば、撃ちたい、殺したいと口走り、撃つべき敵もいないので、マスターベーションばかりしているような兵士の珍道中を描くことで、この戦争そのものが、アメリカの、国を挙げてのマスターベーションに過ぎないと言いたいのではないかと思ったりして。そんなしょうもない戦争でも、多くの犠牲者が出るし、兵士たちは苦悩し、一生消えない心の痛みを抱えていかなければならない。
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