
居初氏庭園
琵琶湖の湖上舟運の実権を握っていた堅田衆のひとつ居初家の書院・庭園

居初氏住居
主屋

天然図画亭
茶人の藤村庸軒と堅田の郷士・北村幽安による合作とされる
「庸軒詩集」の中に「題居初氏茶店」という天和元年(1681)の作がある事から、この頃に作られたと思われる。
北村幽安の妻は居初氏出身であり、藤村庸軒と北村幽安は茶の湯では師弟関係にあたる。そんな事からこの席は2人によって作られたのだろう。

庭園から琵琶湖、さらに三上山の眺望

玄関
早速内へ

八畳台目の席。

席からの眺め。切り取られた絵画の様

障子の腰板には海北友松の花鳥画が

点前座
中央に中柱を立て前方に結界を設ける。
点前座と客座を隔てる試みは同じ藤村庸軒作の澱看席の道安囲(宗貞囲)を思わせる。庸軒の好みだったのでしょう

点前座の三重釣棚
待庵の勝手にある棚と同じ形式
滋賀の誇る名席・天然図画亭。藤村庸軒と北村幽安の好みだからでしょうかわびでも無く、大名や貴族の趣味でもない緩やかな茶室でした。