碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

流浪の旅

2013-05-12 22:57:10 | Weblog

「流れ流れて 落ち行く先は
北はシベリア 南はジャバよ
いずこの土地を 墓所と定め
いずこの土地の 土と終わらん


きのうは東 今日は西と
流浪の旅は 何時までつづく
果てなき海の 沖の中なる
島にてもよし 永住の地欲し


思えばあわれ 二八の春に
親のみ胸を 離れ来てより
過ぎ来し方を 思いてわれは
遠き故郷の み空ぞ恋し」

大正10年
流浪の旅


宮島郁芳・後藤紫雲
作詞/作曲




映画「海峡」の中で、森繁さんが口ずさんだ歌

昔の日本には、国境を超えるスケールの大きな歌があった。
もっと昔、宮本常一さんが書いている中にも、
日本人は小船ひとつ、人一人で、自由に朝鮮半島、大陸を行き来きしていたという。

ただただ、畏敬と憧れ、あるのみ。