公道に沿った施設の塀の内側に3台の風車が勢い良く回転していました。 それぞれに太陽光パネルが設置されているので、出力がプラスされると共に、無風の状態でも太陽光からの出力を得られます。 1基当りの出力は、風車はほぼ200ワット、太陽光パネルは80ワット程度の小規模なものです。 どちらも再生可能エネルギーであり、排出ガスを出さないクリーンなエネルギーですから、地球環境配慮のシンボルともなります。
風車は構造から多くに分類されますが、写真は直線翼縦軸風車に属するものです。 水平軸プロペラ風車とは異なり、回転軸が地面に対して垂直(縦軸)に設置されています。 現在は3枚羽根水平軸プロペラ風車の発電所が多い中で、この直線翼縦軸風車の長所と短所は何かを調べてみました。
1.プロペラ風車に比べての優位性 (1)常に回転軸に対して直角に風が吹くため、方向制御が必要ない。 (2)翼に曲げ応力が生じないので翼の製作が簡単であり、軽量の翼の設計が可能になる。 (3)鉛直軸を持つため、直結で発電機を地面近くに置くことが可能である。(プロペラ風車では、発電機が高所に設置されるナセル内にある) (4)騒音レベルを低く抑えることができる。
2,直線翼縦軸風車の欠点 (1)高効率を示す風速域が狭い。 (2)自己起動特性が弱いと言われる。 (3)歴史が浅く理論的展開がまだ十分ではない。
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