
ギョーザ(2人前) 400円
思いつきの店(閉店) 熊本県人吉市紺屋町85
熊本県人吉市でギョーザの店に入った。店名は「思いつきの店」だ。
店名と相反して、地元以外の人間は思いつきではなかなかここのギョーザは食べられないらしい。
それなのに、ろくに下調べもせず、たまたま夕方に人吉で時間があって、小腹も空き、
ちょっと前に某局の「ロケみつ」という番組で人吉の餃子を見たことを、ピコーンと思いついて、スマホで餃子の店を検索。
なんと、開店時間15:00のところ15:25に店の前に到着するとノレンが出され営業中かつ並んでいる人もいない。
おそるおそるノレンをくぐると、中途半端な時間なのにほとんど満席。
それでもカウンターの1席のみが、まるで自分のために予約されているかのように空いていて着席することができた。
まさに機会が私に幸いしたのだ。
カウンターの目前には大量の焼き上がったギョーザが並んでいる。
これだけ焼けていれば店内の客にはすぐ出るな、と思いきやそうではなくて全部テイクアウト用なのであった。
おかみさんは一心不乱にギョーザを皮から作っているし、おじさんは焼きに余念がない。
時間はあるし、ゆっくり待つ。なかなか注文もままならないな、と思っていたらおかみさんが声をかけてくれた。
この時点で一人前の量も値段もわからず、亀戸餃子方式で二人前をたのんでみた。
入店から20分ほどで餃子が出てきた。
手作りの厚めの皮はもっちりとして、餡は野菜のみじん切りがぎっしり詰まっていた。
一般的な餃子とはだいぶ違うが、この餃子は普段から慣れ親しんだ味である。
我が家の近所にある中華料理弘楽の餃子と餡が実に似ている。
熊本の山間部で江東深川と同じような餃子が食べられるとは奇遇というか何というか。
弘楽の餃子は大好物であるから、当然ここの餃子もすこぶるおいしかった。
しかも2人前でわずか400円。
思いつきの営業なのかもしれないけど、もう少し儲けたほうがいいんじゃないかと思うほどの安さに驚いた。
ごちそうさま。
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