ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

いつでも習慣をつけようと心がける

2017-06-10 16:12:54 | 知恵の情報
消極的に何かの習慣をやめようとするよりか、いつでも何かある習慣をつけようと
心がけねばならぬ。というのは、ただ抵抗するだけでは、力を浪費するにとどまるが、
攻撃の場合は、一つ獲物があるごとに喜びの種が一つ増える、という理由から
だけでも、単に防御的姿勢をとるよりか、攻撃的態度で臨んだほうが、気持ちの上
でも、はるかに楽であるからだ。

この場合肝心なことは、つねに行動に出る気構えを持った即座の決心である。
ヴォルテールが国家の運命について言ったことは、個人の生活行程に対しても、
高度に妥当する。「わたしは見てきた、すべての出来事において、その成否は
一瞬にかかっていた。」 (『幸福論』第一巻「よい習慣」より)

─『希望と幸福 ヒルティの言葉』 秋山英夫訳編 現代教養文庫
  社会思想社

トランプを追い詰めるジェームズ・コミー元FBI長官の怪しさ・・・ヒラリーが逮捕されなかった理由

2017-06-09 17:11:58 | 政治
今ニュースになっている、ジェームス・コミーだが人望が厚いようなことを報道され
正義を行なっているように見えるがなんだか、あの態度はわざとらしいと感じている。
B・フルフォードの文章を紹介する。これを読んで考えてみたい・・・

「今回の大統領選挙における最大の謎は、「なぜヒラリーが逮捕されなかったのか?」
ということである。

常識的に考えて、国務長官という立場の人間が私用アドレスを介して機密情報を
やり取りしていたとなれば、国家の一大事である。私物化というのは倫理的な
問題もあるが、セキュリティーが甘くなるのだから、情報漏えいの危険もある。
私用メールから漏れた情報をもとにテロが起こるかもしれないし、国内企業が
大損をするかもしれない。あるいは株で不当に大儲けする人間が現れるかもしれ
ない。国にどんな不利益があるのか予測できないのだ。

この問題は2015年3月に各メディアが報じて大騒ぎになったが、このときは
ヒラリーも言い訳でなんとかやり過ごそうとしていた。しかし、2016年3月に内部
告発サイト「ウィキリークス」が国務長官時代の私設メールサーバーから送信された
3万322通のメールを公開したことで、言い逃れができなくなった。大統領を目指す
ヒラリーにとっては深い傷となり、選挙戦を戦ううえで大きな足かせとなったのだ。

ただ、7月には一旦沈静化の兆しも見せていた。ヒラリーサイドから賄賂を受け取って
いたアメリカ連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー長官が「クリントンの刑事訴追
を見送るよう司法省に勧告する」との結論を発表したのだ。

この背後で動いていたのが、オバマ大統領と司法官ロレッタ・リンチ長官だった。
2人がヒラリーの逮捕を阻止していたのだ。

しかし、ペンタゴンはそれを許さなかった。ある幹部が「ヒラリーの捜査、そして
逮捕を妨害するようなことがあれば権力の座からひきずり降ろす」と発言したのだ。

その話を耳にして慌てたリンチ長官は、ヒラリーの夫であるビル・クリントンと政府
専用機内で密談を行なったが、その様子が大手メディアに報じられ「FBIの捜査
対象者の夫と面会することは職権乱用にあたるのではないか」と猛バッシングを
受けた。リンチはその後、「ビル・クリントンとの面会を後悔している」と釈明し、その
直後にヒラリーはFBIから4時間の事情聴取を受けることになった。

FBIのコミー長官は、先ほどの「刑事訴追見送り」の発表後、世論から猛烈な
バッシングを受けていた。FBI内部や他の当局からの反発も激しかったという。
さすがの彼も耐えかねて、10月28日、「新たな疑惑が浮上した」としてヒラリーの
私用メール問題を再捜査することを発表した。

その後、さらに選挙直前となる11月6日にコミー長官は、「新たに見つかったメール
を調べたがクリントン氏による不正行為はなかった」と捜査結果を報告した。賄賂を
受け取りながらクリントン財団を裏切った、彼なりの罪滅ぼしだったのかもしれない。

ただ、当のヒラリーは怒り心頭のようだ。敗戦後、彼女は選挙の資金提供者らとの
電話会議で、コミー長官の捜査再会が戦局に大きな影響を与えたと弁明した。

ヒラリーは、豊富な資金と権力を後ろ盾に最後まで逮捕されることはなかったが、
トランプにまけたことで状況は大きく変わる。これまでのように、「次期大統領」を
チラつかせて、脅かすようなことはできない。先にも述べたが、「クリントン財団
の麻薬売買や武器取引、資金洗浄などの行為についても、すでにウィキリークスが
その証拠となる暴露メールをFBIに提供した」という新たな情報もある。トランプの
大統領就任後、あるいはそれを待たずしてヒラリーやクリントン一族の人間が逮捕
される可能せいもある。

複数の情報筋によると、大統領選挙後、クリントン一族のみならず、ブッシュ一族や
R一族などの面々も、自らの逮捕を恐れて海外逃亡の準備を始めているという。

この動きに対して、とあるCIA関係者は「彼らは絶対に国外逃亡はできない」と話して
いる。彼らには、当局の厳しい監視がついているのだ。また、仮にその監視網を
かいくぐることができたとしても、協力者探しが難航するものと思われる。数年前に
ブッシュ一族が身の危険を感じて南米パラグアイに逃亡しようとした際にも、飛行機
のパイロットから「現地に着いたら殺される」として逃亡の手助けを拒否されている。
今回の大統領選でヒラリーが惨敗したことで、今後ハザールマフアへの包囲網は
さらに狭まることだろう。」

─『逆襲のトランプと大激変するアメリカ  日本人が知るべき「世界動乱」の
  危機』 米経済誌『フォーブス』元アジア太平洋支局長
       ベンジャミン・フルフォード著

■これを読むと元FBI長官のコミー氏はたいしたやつではないことがわかる。
マスコミでは、人望が厚いとか宣伝されているが、そうではない。やはり、クリントン側の
トランプ追い落としなのだろう。今は、アメリカは、マスコミの裏側で勢力争いが
繰り広げられているようだ。すくなくとも今は、トランプ側についている人たちが
よきアメリカへ改革しようとしているように見えるがトランプはそれを乗り切れるだろうか・・・

アメリカ軍とCIAが仕掛ける「アメリカ革命」

2017-06-07 16:03:11 | 政治
トランプを支援する有力組織とは、アメリカ軍とCIA(アメリカ中央情報局)である。
「アメリカ軍とCIAがあのトランプを?どうして?」

多くの人はそう疑問を抱くはずだ。ドナルド・トランプという男は、ビジネスでは成功を
収めたかもしれないが、これまでずっと民間にいた人間だ。軍の経験もない。公職の
経験もない大統領というのはアメリカでは史上初めてのこと。経済界のつながりは
持っていそうだが、アメリカ軍とCIAにいったいどんなコネがあったのか。

アメリカ軍にとCIAの両組織は、もともとトランプと強い関係があるわけではなかった。
また、トランプの政策や政治信条を支持しているわけでもない。その中には合致
するものもあるかもしれないが、トランプを積極的にバックアップするようになったのは、
「敵の敵は味方」の論理からだ。

トランプの敵であるヒラリー・クリントンはアメリカの権力の象徴ともいえるブッシュ一族、
クリントン一族のグループの中にいる。トランプは選挙期間中、富裕層への増税を
主張するなど、ブッシュやクリントンが続けてきた富裕層優遇の政策に真っ向から
対立した。

アメリカ軍とCIAの敵は、先ほど述べた一部の富裕層たちだ。この勢力はアメリカの
政権中枢に侵入しており、ブッシュ一族、クリントン一族はまさにその中核を担う
ファミリーである。アメリカ軍とCIAは今まさに、この勢力と事実上の内戦状態にある
のだが、この勢力を敵視しているのには理由がある。

特に、長年彼らにいいように使われてきた軍部の怒りは相当なものである。
1967年、第三次中東戦争のさなか、アメリカの情報収集艦「リバティー号」が
東地中海の公海上で同盟国のイスラエル軍から攻撃を受けるという事件があった。
このときリバティー号は救援を求めたが、時の大統領、リンド・ジョンソンはリバティー号
を救助するどころか、「沈めろ!」と指示したのである。
なぜ任務遂行中の自国の艦船を沈めようとするのか、普通の感覚では、理解しがたい
行動だが、ジョンソン大統領の指示には裏があった。

リバティー号をイスラエルではなくエジプトに沈められたことにして、エジプトに侵攻
する口実にしたかったのだ。乗員34人が死亡、173人が負傷したこの事件は、
イスラエル軍の誤認による「事故」として片付けられたが、軍関係者らは現在も
「あれは故意による攻撃だ」と主張している。

その後も政府と軍の信頼関係は回復しないままだったが、アメリカ政府は世界中で
次々に戦争を始め、そのたびにアメリカ軍を戦地に送り込んだ。

決裂を決定的にさせたのは、2001年の「9・11」テロ後のイラク戦争だ。2003年
に開戦したこの戦争の大義は、「イラク大量破壊兵器を廃棄させること」であった。
しかし、捜索の結果、大量破壊兵器は見つからなかった。その後、イラク戦争は
泥沼化し、2001年にオバマが終結宣言を出すまでに民間人10万人以上の
犠牲者(統計によっては数十万人に膨らむことも)を出した。米兵も4400人以上
が戦死し、3万人以上が戦傷している。大量破壊兵器があると信じ、世界平和の
ために自らの命をかけて危険地帯に足を踏み入れた彼らは、「またアイツらに
だまされた」と思っているのだ。

アメリカの政治を牛耳る特権階級と軍部の間では、こういったことが長年にわたって
繰り返されてきた。軍の上層部は、政府内に寄生する寡頭勢力らの悪事に怒り心頭だ。
ブッシュ一族、クリントン一族をひきずり降ろすべく、革命を起こすチャンスをずっと
待っていた。そこに現れたのが保守革命家のドナルド・トランプだったというわけだ。
 
最近では末端のアメリカ軍兵士でさえも、「政府が指示してくることは何かおかしい」と
気付き始めている。そのため軍の上層部は、アメリカ政府の命令を聞かないように
しているようだ。2011年のリビア侵攻、シリアの動乱に、アメリカ正規軍が参加
していないのはそのためだ。

これまで自分たちの思い通りに動かせると思っていた軍が命令を聞かなくなり、
ブッシュ、クリントン、オバマ各大統領は動揺していたに違いない。超大金持ち
財閥もアメリカの国家中枢で暗躍しているが、彼らですらもアメリカ軍をコントロール
できなくなっている。

─『逆襲のトランプと大激変するアメリカ  日本人が知るべき「世界動乱」の
  危機』 米経済誌『フォーブス』元アジア太平洋支局長
       ベンジャミン・フルフォード著

■日本のトランプに対する見方をマスコミでみていると、日本のマスコミの力のなさ
がよくわかる。クリントンの選挙の演説の場所に集まる人々の人数が少ないのにそれを
マスコミが画面を近くで撮影して、集まる人数が多いように見せているトリックも
見抜けないし、選挙前、クリントン逮捕のニュースが流れていたのに選挙後は
トランプのロシアとの問題をとりあげて、情報を操作するおかしさも論破できていない。
戦後日本のマスコミは、操られているといわれているが、一斉に局が同じ論評
は、そうとしか思われない。今までの20年以上の政治は金持ちのエリート
たちが自分たちに金が集まるように操作した、政治だった。それも見抜けず、
なんだか、クリントン、オバマがやった政治がよいような雰囲気をかもし出して
いる番組もある。日本にするどい記者はいないのか・・・
副島氏やフルフォード氏は、信頼できそうだが、一般からは、白い目だろう。

温暖化は、化石燃料のせいではない・・・おそらく、原子力の放射能にある・・・

2017-06-05 17:45:37 | 政治
『二酸化炭素温暖化説の崩壊』広瀬隆 集英社新書
の見事な指摘を読んでみればよくわかる。
二酸化炭素温暖化は、実は、世界に原子力発電を増やしていくための
理由付けなのである。IPCCは、科学団体ではなく、政治団体であり、
その情報は、捻じ曲げられている。
温暖化は、天文学の周期的なものの可能性もあり、また、温暖化が出ているから
二酸化炭素がそれにしたがって増えるのである。

まだ、温暖化の原因は見つけられていない。
しかし、私の調べでは、以前に取り上げたように原子核の放射能が
極に集まり、熱を持つと異星人が指摘している。とすると、今の原発
も微量に放射能は、出ていると聞く。(全世界で435基もある)
それらが長年の稼動によってある時期の核実験の後の今もすこしずつ
溜まっているのではないかと懸念している。また、原発を冷やす
水の量も相当なもので、原発のある地域の海は、温度がかなりあがる。
それで、北海道のたらはとれなくなった。たらは、海水が冷たい
ところにあがってくるのだが、排熱が出てからは、100隻出ていた船が、
5隻になってしまったと北海道の猟師が嘆いている。公的機関に
それを訴えても知らんぷりらしい。今は、休止している原発が多いので
たらの取れ高も上がっているのかもしれないので調べてみるとよい。
それから、わかめの全国的な海水の上昇による不作が唱えられだして
いたが、いまは、また、取れているかもしれないが、こういった
因果関係に目を向けてほしい。

参考
──そもそもIPCCは、政府間の組織で、参加している研究者はいわばボランティアで
あって、学術研究連合や国際学会とは性格が全く異なる。またIPCCは独自の調査
研究は実施せず、既存の研究成果に基づいて合意を形成し、報告書を作成したという
ことになっている。政策立案者向けに作成された報告書にすぎず、学術論文のような
厳密な審査を経たものではない。日本では、ともするとIPCC報告書は世界のトップ
レベルの研究者の意見の一致として受け取られる傾向にあるが、大きな間違いだ。

つまり、、何も気象を研究したことがない人間たちが、わいわいと集まってスーパー
コンピュータで遊んでいるにすぎないことになる。そして「多数決」で気象を予測しようと
してきたわけだ。これは科学と関係のない政治集団だ。
温度変化によって、そのあと二酸化炭素の増減が起こるなら、現在の二酸化炭素
温暖化説は、まったく根拠のない話になる。ーーー

■だから、全世界のマスコミがトランプがパリ協定に反対していることを口々に
いぎたなく批判するが、その人たちの方が無知なのである。
IPCCを作った政治的な連中の策略を見抜けずよいことだと考えなしに信じて
いることがまずいのだと思う・・・(オギ)

政治の巧妙な言い回し(レトリック)にだまされてはいけない

2017-06-03 18:23:21 | 政治
私たちが気をつけなければいけないのは、政治家や行政のレトリック。、それに
レトリックに長けた海外からの修辞的な説得です。

イギリスの弱体化を招いたとも言える、1910年の累進課税法案は、後に首相に
なった蔵相のロイド・ジョージは、「これは単なる金持ちに対する課税ではない。わが
イギリス人の貧乏と悲惨に対する戦時予算だと思ってほしい」と叫びました。

当時の議員たちは、戦争というものは罪悪でなく正義の手段と考えていましたので、
眼裏に貧乏と悲惨さを浮かばせると同時に、「戦時予算のようなあるべき姿のための
予算なら仕方がない」と思ったのです。つまり抵抗しようもないスローガンだったの
です。

この時、ロイド・ジョージに匹敵するレトリックの天才がいれば、きっとこう言ったに
違いないでしょう。
「よろしい、ロイド・ジョージ君、戦時予算を認めよう。ところで、その戦争はいつ終わる
かね。どこに終結点をおく気かね」
と。

時に日本ではいま、消費税がゆくゆくは8パーセント(1996年執筆)、いやそれ
以上と言われています。

また、日本の歴史にたいする御幣は、レトリックによるものも多くあります。時には
嘘の数字を引き出して説得しようとする禁じ手を使ったレトリックもあります。

それだけに私たち現代人は、レトリックに対する知識を深め、自ら縦横に使えるように
なっておくことが必要になってくると思います。そうでないと、ころっと騙されてしまい、
泣きを見るのは自分だけということになってしまいます。

知的技術であるレトリックをいま一度再評価して、その種の本を紐解き、勉強して
武装することも、これからの時代には必要といえるでしょう。

─『渡部昇一の 人生観・歴史観を高める事典』(PHP研究所)より


■CO2があるから、温暖化しているのでクリーンな原発をやらなくてはいけない、
というのはまさにレトリックではないか!温暖化は二酸化炭素増加より先に起こっている
のだから・・・そうして、日本の近海も原発の排熱で温暖化しているのにそれが
わかっていないというマヌケな日本人である。
(『二酸化炭素温暖化説の崩壊』広瀬隆 集英社新書を是非参照せよ)

注)レトリック:言葉を効果的に使って、適切に(美しく)表現する言語技術。
効果的に表現すること。文学上の巧妙ないいまわし。


道徳の出発点は羞恥心 中江藤樹 

2017-06-02 18:52:19 | 知恵の情報
近江聖人の中江藤樹が夜道を帰ってくると、追い剥ぎに出会った。お決まりの文句
「金を出せ」という。藤樹先生は気前よくふところから財布を出すと泥棒に渡した。
受け取ってみると案外軽い、泥棒は不満やるかたなく「身ぐるみぬいで行け」と
居丈高にどなりつけた。先生はだまって袴を脱ぎ帯をとき着物をすっぽりと脱いで
フンドシ一つで行こうとした。

そのあまりの気前の良さに泥棒はいささか度肝をぬかれ「貴様は変な奴だ、一体
何ものだ」と不振がった。「オレは人間だ」「人間はわかるが商売は何だ、みたところ
商人でもなし、武士でもなさそうだが」「オレはな、儒者といって、人間のだれもが
持っている宝を見つけさすのが仕事だ」「やっかいな商売だな、それでその宝という
のは」「良知良能といってな、仕合わせになる宝だ」「そんな宝がだれにでもあるのかい、
このおれにもあるのかい」「あるとも立派にある」「どこにある」「見せてやるから着物を
脱げ」「オヤオヤこんだこっちが追い剥がれるのか」とぼやきながらも泥棒は着物を
脱いでフンドシだけになった。藤樹先生はそのフンドシも取れ、という。泥棒は怒って
そんなバカなことはできるか、とわめく。そこで先生は、
「なぜそれが取れぬのじゃ、犬や猫はな、フンドシがなくても歩いとるぞ、どうだ
それが脱げないところが、人間の犬猫と違う立派な宝ではないか」「なるほどな」
「その立派な宝を持ちながら犬猫同様の泥棒根性、お分かりかな、分かったら
早く着物を着さっしゃい」
この泥棒はそのときから藤樹の弟子となって大成したという。

藤樹のいうように人間道徳の出発点は羞恥心である。はずかしいから、こんなことは
できない、あんなこともやめよう、ということになる。それだけに恐るべきは羞恥心の
麻痺である。

─『一日一言 人生日記』古谷綱武 編 光文書院より

中江藤樹【なかえとうじゅ】
江戸初期の儒学(陽明学)者。名は原(はじめ),字は惟命(これなが),通称は
与右衛門(よえもん),【もく】軒(もくけん)と号した。近江(おうみ)の人。
伊予(いよ)大洲(おおず)藩,加藤家に仕えたが,母への孝養を名目に致仕を願い,
許されず脱藩した。(百科事典マイペディアより)

体得

2017-06-01 18:13:10 | 知恵の情報
思念することなく、自分の頭の存在を確認するもの、これが体得である。
このときにはじめて、とびくる石をも、とっさに避けることができる。これを悟りとも
いえるだろう。

鏡に映して、自分の顔の位置・形状を知る、。これが思想である。

このときには、鬚を剃る手さえも、アベコベになって、思うようにならない。
これこそ妄想というのである。

─『現代に生きる森田正馬のことば 生活の発見会 Ⅱ新しい自分で生きる』
 白揚社

■精神のいろいろな状態を見て生きながら、自分を内観して、知っていく・・・
思想のたとえは、面白い。妄想は確かにアベコベの状態かも・・・