幽谷錦

　大好きな品種です。
　この親木は、種木としては申し分のない地味目最上柄といえ非常に気に
いっています。しかし、あまり地味だとこれも本種の一芸だと思いますが、
やや後冴えの本種がその冴える過程でみせる雲を浮かべる葉芸を楽しむ
ことができません。ですから派手目最上柄というものを一本取りたいので
すがそこはこの世界です、神様・富貴蘭様とお願いするしかなく、早く御礼
を申上げられるお子様を授かりたいものです。

　向かって左側の少子は派手過ぎるようです。右側の大子は現状、種木には
もってこいの地味最上柄ですが希望する柄には至りません（贅沢をいうなと叱ら
れそうですね）。

　右下の大子ですが、ミズゴケを外してみないと判りませんが、おそらく
来春には株分けが可能と思いますので早く独り立ちさせたく、その日が
待ち遠しいですね。

　子芽でしょうか、花芽でしょうか。「泣き笑い」心中はらはらドキドキの
時期ですね。