十数年前に鹿児島県で採取されたもので、葉幅広く筬もよく詰まった
ボリュームある泥軸・泥根の品種です。葉芸としては、もう一つ斑がはっ
きりと現れてはくれませんが、後暗みの縞物と思われます。
花については普通の白花で、これまでも特に変わった花が咲いた
ということも見聞きしていません。
夏場から秋にかけて斑がよく現れてきますが、どちらかといえば
葉表よりも葉裏から見た方が斑が鮮明に見えます。
付けは月型ですが普通に作をするだけでも筬がよくつまり、がっしりとした
印象の木に仕上がります。また、日強く作れば正に豆葉かと思えるくらいの
葉姿に仕上げることもでき、色々と楽しめる品種ではないでしょうか。
葉艶もまあまあですね。
本種は既に相当数が棚元から嫁に出されているようで、某オー
クションにも数度出品されていました。また、子だしも非常によく、
私の棚でも6年ほどの間に素1本から今では十数本に増殖できて
います。私はいまだに1本たりとも他者の手には渡していません
が、この増殖率の良さから想像すればそこそこの数が世に出て
いるやも知れません(結構な数といってもまだまだ希少価値は高いでしょう)。
中々の木であり、株立ちにしても大変見栄えよく仕上がりますの
で、もしご縁のあった方は是非手に入れて愛培してみて下さい。
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