我が家の棚でもようやく一部の品種の根が動きはじめ、本格的な活動の始まりに心躍る思いです。
前回の石垣城跡で採取した白縞種同様、本種も地元釜中区の山採り一品物。採取が平成11年ですから
今日まで16年。ここ数年前から子も芽生えようやく力強く成長するようになりました。
<平成27年4月25日撮影>
小さな第2子も無事越冬。よしよしです。
小型種という以外では、この辺りが唯一本種の芸といえる部分かな。
50%遮光下での栽培ですが、葉も間延びせずよく締まったいい木姿に仕上がってきました。付が月型なので
花は普通花かもしれませんが未だ開花していないので早く見てみたいものです。
11月に入り、そろそろ今シーズンもOFF間近となってきたので〆の記録をと久々にカメラを用意しました。
ただ、今年は早くからみかん採りが始まっているので、雨でも続かない限りシーズンの成果をどこまで記録
できるか解りません。ま、成果というほど大そうなものはないんですが後々の参考にでもととりあえず写真
に収めておくことに。
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葉繰り約1.7枚 下葉一枚落葉 一子増(全3本立ちに)
本種も寒暖差に反応するのか、この時期の天葉などには透明感を感じられるようになります。
平成26年9月20日撮影
ラッパ型の素焼き鉢のものは50%遮光下で栽培、もう一方の鉢はほぼ直射下で栽培のものです。腰斑
をのあたりは双方とも似通っていますが、葉の透明感はというと50%遮光下のものに比べ直射のものは
さほどそれを感じません。
50%遮光下のものと直射下のものでは、軸の太さや締まり具合、株の大きさなどその差は歴然ですね。
直射下で栽培している苗の根が伸びていました。根先がルビーっぽいですが全体とすれば泥根です。
直射下。
直射下。
50%遮光下。
50%遮光下。
50%遮光下。
50%遮光下。
この辺りの写真ではその透明感がよく感じられるかな。
これから寒くなる時期に透明感ある涼しげな風情が感じられるのもどうかと思いますがね。
棚にある風蘭の内、この季節になると普段よりも強く特徴が表れる傾向にある品種がありますが
そのうちの一つ、釜中産の小型種です。
平成26年9月20日撮影
この時期になると付のあたりが黄色味を帯びてくるんですが、この一時期だけのことなので
葉繰りのペースが規則正しくおこなわれるとどうしても特徴が同じ側の葉にしか現れないのが残念です。
しかし、この時期だけの変化となると昼夜の寒暖差が大きく影響しているのかな。湿度が関係すると
言われる品種もあるようですがこの時期は空気も乾燥気味。また、本種は特に日強く作っているのでは
なくシーズン中は50%遮光下においているので日照もさほど考えにくい。あれこれ考えても残るは
必然的に昼夜の寒暖差だけになりましたので、一応そのことを一つの答えにしておこうと思います。
実際は、特徴の出ている葉の全体がもう少し黄色く色付いてるんですが表現できていません。
後に青味を戻していくんですが、付け付近だけはその特徴を残すようになりました。
去年のことに、苦節14年目にして待望の第一子が芽付き大喜びしたばかりですが、よく見ると
その上に小さなあたりが。まず子芽と思います。今少し成長するので今年中にはっきりするかな。
まだ一度も開花していないので花芽なら花芽で楽しみなんですが、いずれにしても来シーズンには
いやでも確認できるので楽しみは先に延ばした方がね。
何年か前になりますが、先輩宅に遊びに行った際に株分けしていただいたものです。粟生の虎と
の札がついていましたが、当時は直射で炙った結果の単なる日焼けかと思っていました。昨年は
50%遮光下においていたのですっかり青に戻っていましたが、今シーズン当初より半日直射の場所
につるしていたところ、以前のような感じに色づいていましたので一応の記録です。
平成26年9月20日撮影
日強く炙って作るも、50%遮光下で作るも大きさに変化はありませんでした。おそらくこのサイズの
小型風蘭なんでしょうね。葉も非常に細いです。泥軸ですが泥はさほど強くはないようです。
それにしても葉繰りなど成長は非常にゆっくりです。根が十分できていないことが大きく影響
しているのかな。
一つ感心したことは、今回相当日強く作を重ねてきたのにこの日弱そうな苗は一枚たりとも葉を落とし
ませんでした。やはり虎系統の素質を秘めているんでしょうかね。
今後はどうなっていくかわかりませんが、この程度のことでも山採りを作るのを楽しみにしている私にとっては
非常に大きな楽しみであります。