6月中旬より楽しませてくれていた花もそろそろ終焉の時期になりました。今シーズンは
15年間開花を待ち続けた釜中の山採り種に花が付き心ときめく瞬間も味わえ(結果は
普通花でしたが)、新しく棚入れした色花も開花しいつになく楽しみ多い時期でした。
で、これが最後になりますが祥雲の芽替わりに花が付き3日ほど前ですが開花していた
ので、本日朝に撮影しました。
平成27年7月12日撮影
伸び始めの距を見た時点でおそらく天咲きの花だろうとは思いましたが、予想的中の結果に
喜んでいます。また、わりと日当たりのいいところに置いていたためか花弁の先端がやや色づいて
おり、思わぬ結果にさらに嬉しさ倍増です。本種は子つきのものがもう一鉢あるので、試にもっと
日強く作ってみたいと思います。ま、風蘭の花は一回限りという開花結果もままあるので、きちんと
結果を求めておかないとね。
平成27年6月21日
先輩がオークションに出品しているのを見たので、ついつい写真撮影した伊予の紺覆です。
実際の天の新葉は決して曙芸とはいえませんがもう少し白く上がってきています。写真で表現できていない
のが残念です。
紺覆ですが、写真ではもう一つ境界がはっきりしないので解りづらいですが実物を見れば葉縁に紺が通っているのが
よく解ります。
葉は細いですが肉厚で、下葉では葉肉が盛り上がり表面に丸みを感じるぐらいです。
本種も、境界ははっきりしませんが葉の廻りの紺が強くなる良芸だと、ぼやっとですが中斑芸のように見えます。
徳島産の燈籠牡丹が綺麗なルビー根をたくさん伸ばしていたので、これも写真に収めました。ついでにと
他のルビー根系のものも同時に撮影です。
ルビーというよりピンクですね。
唐津産
これはルビーといってもかな。
白雲閣もまだまだ薄いですね。
本種も今は薄いピンク根です。
これ、5年近く作っていますがこれ以上大きくならない白鳥です。
現状、本種の根が一番ルビー根らしいです。
相当な後冴えのため、一見無地の風蘭の下葉が傷んだだけと思ってしまいそうな珍品中の珍品と
いえるような品種です。
平成27年5月24日撮影
子木の下葉の葉縁に縞が見られます。でも外は全体が青。今後どのようにハデてくるのか。
こちらも葉縁が糸覆輪ような感じに。
葉縁の一部が茶色く傷んでいますが、全体としては冴えて覆輪が現れてきている状態です。
特異な芸で面白みはありますが、ここまで遅い後冴えとなると観賞の対象としては今一ですね。いずれ
株分けして、片方を相当日強く作ってみたいと思います。
先日は祥雲の芽替わりを載せたので今回は本来の祥雲を載せてみました。
平成27年5月10日撮影
全く同じといっていいくらい(当たり前か)の泥根を伸ばしています。
本種の特徴である後冴えの中斑芸がよく出ています。しかし、これも本種の特徴ですが上の写真のように綺麗に中斑
が出てもこれは葉表だけで葉裏には表れません。
こちらは芸が弱いため縞柄模様程度にしか見えませんね。
光に透けてることもありますが腰斑が綺麗な品種です。欲を言えばもう少し葉持ちが良ければいいのですが
これまでも8~9枚くらいが我が家の限界です。
孔雀丸と言われてしまうとそれまでですが、先輩曰く、へゴ付けの山採り風蘭から出たものなので
まず別種ということです。孔雀丸も本芸で固定すればそうそう葉の長短による不揃いの葉姿には
ならないように思いますが、本種は全くといっていいくらい安定せず、常に不揃いの葉を繰りだしており、
何とも落ち着きのない品種かと。
<平成27年4月29日撮影>
こういう羅紗葉の品種はよく解りませんが突然葉が凝ってしまい、果ては芯止まりかといった具合に
なりやすいように思います。葉が凝ってくると肥培するもどうするも何ともならなくなり、やがては芯止まり
てことになるんでしょう。いずれにしろ、まっすぐ上に向かって伸びないだの、葉が中々揃わないなど
なんとも行儀の悪い品種ですが、この荒々しさがまた一つの魅力ではあるんですけどね。