紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

「六人の超音波科学者」森博嗣

2005年01月07日 | ま行の作家
Vシリーズの7作目。
第4作目の冒頭も同じような感じでしたが、
いつものメンバー(保呂草さん、紅子さん、れんちゃん、しこさん)で
6人の科学者が共同で研究をしているという「土井超音波研究所」へ
出かけるシーンから始まります。
山奥にたたずむ奇妙な研究所。そう、館モノなのですねえ。
しかも、研究所へと通じる唯一の橋が何者かに爆破され、
“陸の孤島”と化した“館”で起こる“連続殺人”っ!(笑)
奇妙なもので、これを読んでから、なぜか館モノが続くんですよね。
(例えば「水車館」「迷路館」「人形館」「未明の家」「りら荘」
で、しまいにはいろんなストーリーを混同してしまったり(^^;)。
それはおいといて。

今回は、最初っからヤられます。
れんちゃんとしこさんのかけあい。
このシリーズはこれに尽きるんですよね(言いきっていいのか)。
非常に細かいことなのだけれど、それがとても面白い。
しかも、れんちゃんファンとしては、
彼が活躍しようがしまいが、もうかわいくって仕方がない(バカ)。

内容的には、トリックはユニークでしたが、
思ったほどには驚きませんでした。
ただ、メインキャラクターに降りかかる出来事の方が
気になって気になって(笑)。
ミステリーとしての読み方は間違ってるんですが(自覚してます)、
キャラクターものとして、とても楽しめました(^-^)。
今回はとくに、陸の孤島にいつもの4人と、七夏さんもいるもんだから、
館の中は始終ピリピリしています。
七夏さんって私のキライなタイプなんだけど(笑)、でも今回は
なんだかかわいく見えました。それは、ライバルであるところの
紅子さんの方が優れている、ということが比べるまでもなく明らかだから。
キライなんだけど、余裕を持ってかわいいと言える心境(傲慢だよね^^;)。
でも、ホントはそんなことはどうでもよくって、
何はなくとも、私はれんちゃんさえかわいくて、活躍してくれれば
それで充分(^-^)。…だから読み方間違っているのは自覚してますってば。
ちなみに保呂草さんは、あまり暗躍(笑)しなかったので、
それほど鼻につくようなことはありませんでした(偉そうだなあ)。

ええ。もう、満喫しまくりましたとも(^-^)。


六人の超音波科学者(講談社文庫)
森博嗣〔著〕

出版社 講談社
発売日 2004.11
価格  ¥ 680(¥ 648)
ISBN  4062749238

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2 コメント

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練ちゃん (常願寺川)
2005-01-13 11:50:07
れんちゃんイイですよね。

S&Mシリーズの頃はトリックにも気をつけながら読んでいたのですが、Vシリーズ2・3作目からはもうれんちゃん目当てでよんでいました^^



申し遅れました。ミステリー'zで毎回楽しい読了報告を読ませていただいております。

好きな作家は一気に読むのですが、偏っていてなかなか他の作家は読めないのでメルマガ・HP巡りなどで参考にさせていただいています。



それでは、これからも読了報告楽しみにしています。
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ありがとうございます。 (紫微)
2005-01-13 21:10:13
ようこそいらっしゃいました(^-^)。

MLでは、まだお見かけしていませんね?

(私が失念しているだけだったら、すいません)



基本的にキャラクターで読んでいる私にとって、

やっぱりれんちゃんはベスト1だと思うのですよ。

Vシリーズは、ミステリー読みにはイマイチ受けが

良くないようですが、同士がいて一安心(笑)。



感情の赴くままに感想などを書いていますが、

少しでも参考になれば、嬉しいです(^-^)。

なんせ私、雑食ですから(笑)。
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