紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

「作家小説」有栖川有栖

2004年09月17日 | あ行の作家
“作家”だらけの短編集。という触れ込みだったので、
なんとなく「ジュリエットの悲鳴」に収録されていた
「登竜門が多すぎる」的な作品を期待していたのですが、
そんなことはなく(笑)、それでもなかなか楽しめました。

取り憑かれた作家、悶絶する作家、慌てる作家、
怒る作家、笑う作家、壊れる作家…。
“作家”という職業が、こんなにキテレツだとは(笑)。

「奇骨先生」がなんとなく、アリスっぽくなくて
良かったです(こらこら^^;)。
あと「殺しにくるもの」はダーク・アリスって感じ(何)。
なんだかミステリーとホラーの境目を走っている作品が
多かったような印象。火村&アリスのシリーズとは
違った感じで、面白かったです(^-^)。
アリスって、あんまり型に捕らわれない方が
面白いのかもしれない(こらこらこら)。

「作家小説」有栖川有栖