多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

ごちゃ混ぜの国シンガポール(37)-フラトン・ホテル Part-1

2004-12-23 23:42:01 | Singapore
マーライオン像を正面から撮影すると必ずその背景に映るこの建物がフラトン・ホテル。写真で見るよりも遥かに重量感があり、荘厳さを感じさせる建物である。ウオーターフロントに面して位置していることから、何やら巨大豪華船をも想起させる。

人はホテルに一体何を求めることであろうか。
安らぎ、非日常の空間、格別の時間、豪華さ、快適さ....。
このフラトンにはこのような要素が確実に備わっているように思われる。

1928年に創設されたこの建物は役所、郵便局などに利用された上で現在に至っている、というが、荘厳な外観と、中の贅沢な空間は、数あるシンガポールの高級ホテルの中でも横綱級の格を感じさせる。いや、欧州や米国の歴史あるホテルと比較しても、決して引けを取らない堂々たる構えをしているし、日本のホテルでは恐らく比類するものは残念ながらなかろう。

色んな顔を持っており、その点外観だけでも多様な楽しみを感じることの出来る稀有なホテルである。幾つかのフラトンの表情の中で、我輩は正面玄関の顔が悪くない、と思っておる者である。

ごちゃ混ぜの国シンガポール(36)-ラッフルズ・ホテル Part-2

2004-12-23 22:45:19 | Singapore
門前払いされたこのラッフルズ・ホテルだったが、翌日もまた来てしまった。

と言っても、我々おじさん二人組、ホテルに入るために正装して来たわけでもない。
そんなことしてこのホテルに伏せる積りは全くない。昨日と同じTシャツ短パン姿である。
まあ、正面突破はもう考えないもんね、入れるところだけ、ちょっと見てやるよ、という半分負け惜しみ気分で、中庭などを徘徊。しかし、どうもよそよそしい空気だ。

回廊部分の一角に大きなギフトコーナーがあり入ってみると、高級そうな飲食物、雑貨小物、色々の品が並べられている。やはりか、と思ったが、あまり街では一般に見かけなかったが、日本のおばさん軍団が、大声でお土産を品評しておる。ここだけは気高いシンガポールの最高級ホテルではなく、どうも日本のデパートの特売場と同じ空気だ。
そういう我輩も、この日本人おばさんをシニカルな眼で見ながらも、やはりシンガポールでお土産品を買うなら誰もが知っていそうなラッフルズで買ったものなら喜ばれるか、と日本人根性丸出しで紅茶等何品か買ってしもうた。ああ恥ずかしや。

ごちゃ混ぜの国シンガポール(35)-ラッフルズ・ホテル Part-1

2004-12-23 22:25:38 | Singapore
シンガポールと言えば、ラッフルズ・ホテルと連想されるほど、このホテルは有名だ。
姫兄宅から10分ほど歩くと見つかるこのホテルは、もうその外壁を見たときからオーラを感じさせる。

正面に立ち、その白亜のコロニアル風の美しい容姿を見ると、「流石ッ」の一言しか出てこない。(語彙が貧しいなあ!)正面からパチリパチリと写真撮影に及ぶ人は数知れない。こちらも負けじと、何回もシャッターを切る。

さてそれでは、と次に正面玄関から中に入ろうとする。
どうも、入り口は1箇所しかなく、おまけにその幅は極めて狭い。
掻き分けて中に入ろうとすると、中には大きなクリスマスツリーや、鮮やかな色の花々が豪華な花瓶に差し込まれている様子が垣間見られ、一種格上の空気を漂わせておる。

と思ったその瞬間だったが、「Execuse me, sirs, because of our dress code, you cannot come in the lobby....」とか何とか早口で我々を諌めたインド人のドアマンが居った。
どうも短パンTシャツの日本人おじさん2人組は当ホテルの服飾規程により入場できませぬ、ということだ。
ガイド本を読み、このラッフルズでは、宿泊客以外には入れないところが多いということはインプットされていたが、ロビーとレストランは観光客もOKだと理解していた。まさかDress Codeに入場禁止されるとは思ってもおらず、多少むかつくも、どうしょうもなく、早々とラッフルを去る。
どうも、急にこのホテルへの想いも醒め、まだシンガポール名物は他にもあるわい、という気分になったのであった。 

「高級ホテルに泊まるということは非日常を楽しむということ、それなら日常の服はやめ、非日常的なファッションで過ごしたい」-帰国後に読んだ或る本にこんなことが書いてあった。なるほど、と頷くべきなのか。敷居の高さが単に厭味にしか感じられないのでは、あまりに狭量ということなのであろうか。

ごちゃ混ぜの国シンガポール(34)-アートする街 Part-8

2004-12-23 21:31:17 | Singapore
シンガポールにはユニークな建築物が数多くある。
その中でも特筆ものは、この「エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ」、その形状から通称ドリアンと呼ばれる建物である。

2002年10月オープンというからまだ開館から間もないようだが、劇場とコンサートホールの複合文化施設であるという。マーライオンの対岸を再開発したこの地域はショッピングモールやレストラン街も併設されており、シンガポールの新しい人気スポットになっているようだ。ウオーターフロントに佇む名物建築、という点では、シドニーのオペラハウスをも彷彿とさせる。

シンガポールでは多くの日本ではあまり食べることのない果物を楽しむことが出来るが、「ドリアン」はそのひとつ。そのドリアンの形状をドームの形状に重ね合わせる発想は非常に面白い。
屋根にある無数の突起は近くで見ると単に鉄板を立てて並べているだけだが、これは日よけの役目を果たしているとも言われており、デザイン・芸術性だけではなく科学的にも有用なようである。

ドリアンの味ってどんな味、と訊かれて、「う○○の味」と答えた人がいる。実際には、大味なものから超高級品まで様々であり、当たり外れもあるようだ。こちらでは「果物の王様」と呼ばれ「嫁さんを質に入れても買いたいドリアン」とも言われているようだが、ちょっとあの独特の匂いが受け付けられないと言う人も確かに居るのではないか。(日本人には比較的多いように思われる。)
そういう御仁には、この「エスプラネード」は一瞬どっきりする建築物にも思えるのではないだろうか。



天皇誕生日

2004-12-23 12:23:05 | Weblog
本日は天皇誕生日の祝日。

もう平成になって16年も経つが、まだおじさんの世代には天皇誕生日というと4月29日というイメージが強く、12月23日はクリスマス休暇のおまけの休日になっておる。

昨日は会社の部下の女性から各海外拠点の担当者宛てに、「日本は天皇誕生日で休日」と連絡のEmailを打ってもらったが、結構色んな反応が海外から来ていた。殆ど想像もしない質問であり、後ろから襲われたような感覚であった。
いわく、「天皇は何歳になったのか?」、「天皇制と王室制はどう違うのか?」、「どうしたら天皇に会えるのか?」など。

素朴な質問だが、意外と良く分かっていないこと、普段考えてもいないことをずばっと訊かれると、説明も即座には出てこないものだ。


ドタキャン

2004-12-22 23:20:34 | Weblog
Randy Johnson, Shawn Green, 石井一久ら、ヤンキース、ダイヤモンドバックス、ドジャースの3球団合計10人が動く超メガ・トレードは、土壇場になってドジャーズのGMが「条件合わぬ」、と言い出し、結局成立しなかった。

これまでの報道では、コミッショナーにも申請書が提出され、その承認を待つばかり、ディールは成立し「Big Unit(Johnsonのこと)がBig Apple(ニューヨークのこと)へ行く」、という新聞見出しが躍っておった。
Johnsonを放出したいダイヤモンドバックスと、彼を欲しいヤンキースの利害は一致しているものの、中に入ったドジャースは、Greenにもトレード拒否権があるし、その上更に石井を放出するとなると、戦力低下は必至である。
放出の見返りに多額のキャッシュを獲得し大物獲得へのステップにするのか、とは思いながら、3球団のプラスマイナスを概観すると、何となく計算合わないな、特にドジャースは、という印象を個人的には持っておった。

それで朝のこの報道である。
このトレードはなし、と言ったドジャースのGeneral Managerはあたかも平気で「条件合わぬ」、と言い切った。
コミッショナーにまで申請書出してから、「これは、なしよ」とは、日本的感覚からは有り得ぬお話である。
しかし、このようなドタキャンが結構平気で許容されているとすれば、それなりのルールが裏にあるのであろう。ドタキャンの場合にも、それなりに法律的な免責事項、補償事項が細目定められているのではなかろうか。
それにしても、こういうことがしょっちゅう起こるのは関係者にとっては心臓に良くないね。報道機関が勝手に決まってもいない内容を決まりのように報道した勇み足もあったのだろうか。

そんなことを思っておった矢先、今朝はまさしく同様のことが我が身にも起きてしまった。
来月開催するセミナーのオーガナイザーとして、諸々の準備を日々忙しくやっておったのだが、予定していた社外の米国人講演者が急に社内事情により来日できなくなった旨の連絡をしてきた。
社外の講演予定者は6人中2人だけであり、著名かつ影響力のある機関の実務担当者の講演であるだけに、これを目当てに聞きに来てくれる人も多いのだが、こうも簡単に都合が悪くなったからごめんね、の一言だけでは、こちらも堪らない。相手に対する信義よりも自分の都合優先、で行動様式が簡単に翻ってしまうとは、ウエットな日本人にっとっては右往左往するのみ、辛いものがあるね。

確かに、その機関の聊か複雑な内部事情も報道などで知らないわけでもなく、本当に忙しくて来れない、ということも理解できなくもない。ただ、やはりドタキャンというのは本当に困ってしまう。残された僅かな時間にて完璧なリカバリーショットを打つのはかなり難しそうだ。
米国本社の関係者何人かに兎に角誰でも好いから連絡を取り善後策考えようとするも、14時間の時差がある米国東海岸では、夕刻を大きく過ぎて会社に残っているものは居ないようだ。何箇所かに電話やEmailで連絡を取ろうとしたが、もう向こうはクリスマスで世の中全体が完全にお休みモード、「まじめに仕事せい!」なんて言ったら逆に訴えられてしまう。


とは言えどもやはり、この由々しき事態を放っておくわけにも行かず、こうなったらプライバシーの侵害もいとわず、頼りになる者の自宅に電話攻撃だ、と手帳の中から何とか自宅番号を見つけ出し、やっと連絡がついた。
その彼は事情を聞き、我輩に対しては、「Don’t worry(心配するな)」を連発し、「We’ll work it out (俺達の方で何とか解決してやるからな)」と自信なのか、から元気なのか良く分からぬが、取り敢えず次のステップへと進んでくれることを約束してくれた。

こちらは明日は休日だが、この分では自宅でEmailを見ながら先を案じる一日を過ごすことになりそうだ。



かな泉の讃岐うどん

2004-12-22 00:43:07 | Weblog
嫁さんの実家は四国・高松。
お歳暮の讃岐うどんが届いたらしい。
かな泉というのは、高松の老舗の有名うどん店である。

かぼちゃ、鱒ずし、ええい、うどんも撮影! ということで本日は食べ物シリーズ、三連発なり。
我輩は北国生まれで、麺類と言えば、勿論ラーメン! 2,3がなくて4に蕎麦、という感じであり、うどんにはあまり執着を感じることはなかった。
もう10数年前のことだが、嫁さんと結婚することになり四国の実家に挨拶に行く時に、当時まだ瀬戸大橋がない時代であり、岡山(宇野)から宇高連絡船に乗り、四国に渡ったのだが、その船の中で食べた素うどんのなんとも薄味でさっぱりとした美味さに驚いたものだった。
高松上陸後、町中にうどん屋があり、女子高生とかが放課後、あたかもあんみつでも食べる感覚でうどん屋に入っている姿をあちこちで見かけるに至り、生活に密着した「うどん文化」があることを認識。
その食べ方にも、普通のだし汁に入ったうどんだけではなく、ぶっかけ、というそのまま上から醤油を掛けて食べる方法だとか、大きな鍋釜の中の沸騰した湯の中にうどんを入れてつけ汁で食べる釜あげだとか、実に多様な流儀があることを知り、その奥深さを見た。
以来、我輩の食生活の中にもうどんがその一部として根付き始めて来た訳である。
いずれは、讃岐うどんのはしご日記でも書いて見たいな、と思っておる。

高松の実家からは毎年お歳暮を頂いておるが、うどんは実に久しぶり。
何だか嫁さんと結婚した時の初心を思い出せ、と義父の声がするようにも思えてきた。

富山の鱒ずし

2004-12-22 00:23:53 | Weblog
会社の同僚の女性から富山の鱒ずしを頂戴した。

どうも知人か親類かから年末まとめて大量に送ってもらい、お世話になった人に配る、ということらしい。我輩もそのおこぼれに授かったわけである。
この女性、昨年まではNew Yorkに何年か居た人なのだが、何故にこういう風習持っているのか。
これまで色々話をした限りでは、あまり富山に縁があるようにも見えないのだが。
職場の何人かに配っておったが、結構しっかりした包装から見てもそれなりのお値段だとは思われる。

この鱒ずし、押し寿司であり、底に鱒が敷かれ、その上に酢飯がしっかりと押されている。
パッケージは前述の通り、かなり確りと外枠や上蓋部分が上質の木材で固められており、料金の相当部分を構成しているのだろうと想像させられる。
ただ食べるだけではあまりに勿体無いような気がして、撮影に及んだ。

1日半のうちに食べるよう言われているが、少し神棚にでも置いておきたいような気分でもある。

冬至

2004-12-22 00:15:05 | Weblog
本日は冬至だという。

一陽来復とも呼ばれ、日中の時間が一年間で最も短い日である。
そう言われると最も一年間の中で暗い一日というふうにも思えるが、一方この日を境に陰極まってこれからは日脚が伸びるという点ではむしろ希望すら湧いて来るおめでたい日でもある。
北欧などでは、この日には大掛かりなお祭りをして陰の極から陽へ向かう日を祝う風習があるそうだ。同じものでも見方によって随分捉え方が違って面白いものだ。いわゆるひとつの「ポジティブ・シンキング」という奴だ。

昨日月曜日の朝はいつもどおりの時間に起床したが、どうもいつもの同時刻に比べて異常にあたりが暗いような気がした。「夜明け前の闇は最も暗い」という言葉を中学卒業する時にどこかの先生から贈られたようなぼんやりとした記憶があるが、まさしくそんな言葉を思い出すような朝であった。
冬至というと、日没時間が早いと思いがちだが、実際には冬至前から既に日没時間自体はだんだん遅くなってきており、従って、日の出時間がより遅くなる状況があった、ということだそうだ。このことは長い人生で今の今まで知らぬことであった。

気候が平準化し季節感が薄れる中、冬至という節目には「ゆず湯」と「かぼちゃを入れたお汁粉」、というのが相場であった。本日帰宅も遅く食事も無意識で取る中、良く見ると食卓にあずきをまぶしたかぼちゃが置かれてあった。我が嫁さんも一応はまだ世間並みの季節感は持ってくれているようだ。

先般訪問したシンガポールでは、こんな感慨抱きようもないだろうなあ。幸せなことだ、と思う。

マツケンサンバ

2004-12-20 23:59:06 | Weblog
手帳を見に行ったLOFTのフロアの一角、なにやら賑やかな雰囲気。
(写真クリックのうえ、拡大でどうぞ!-どうも携帯電話で撮影した所為か写り悪し。)

隣はクリスマスの電飾や、諸々の飾り道具のコーナー。
そして、その隣は宴会道具一式が並べられている。
忘年会で使う小道具などが陳列されているようだ。
その中で、通路側に聊か異様な男のマネキンがイヤでも眼を引く。
金色のちょっとだらしない着流しの和服にちょんまげ姿。不釣合いに片手を挙げておる。
やたら騒がしくカセットデッキから繰り返し流れてくる大音量はどうもあの「マツケンサンバ」らしい。
うーん、今年のNHKの紅白歌合戦の数少ない目玉、と言われておるらしいが、結構の人気のようだ。

まさか、忘年会の宴会用の道具として商売にもなっているとは、露ほども想像できなかった。
実際に買っていくおじさんもいるのであろうか、商売になるのかと妙に心配したりもする。
しかし、この「マツケンサンバ」、売り場ではずっと繰り返し繰り返し流されているので、知らず知らずのうちに聴覚に焼きついており、頭の中をぐるぐると「マツケンサンバ」が渦巻くことになる。店を出てもこの調子だと当面頭の中が「マツケンサンバ」で充満してしまいそうだ。
このマネキンさんの前で、子供らが踊り出している微笑ましい姿も見られた。

LOFTの店員さんは、皆朝から晩まで「マツケンサンバ」を一日何百回も聴いていることになる。
職業柄大変なことだろう。いや、もう何も感じなくなってしまっているのだろうか。

ということで、折角手帳を買おうかどうかと真剣に悩みながらやって来たこのフロアで、暴れん坊将軍+ラテン系音楽というナンセンスな組み合わせに妙なギャップを見出して笑ってしもうた。
人生に最も必要なのは、手帳に代表される知性や気力ではなく、サンバの明るさや楽しさなのかもしれない。なんのこっちゃ?! 

最後に一言、マネキンがちょっとやせすぎ、本物に似せて雰囲気を高めるためには、もっと骨太ずんぐりめのマネキンを選択すべきだったと思われる。LOFTの店員さん、ここまで細心に商売やってちょうだい、オ・レッツ!

手帳の季節

2004-12-19 10:14:45 | Weblog
12月もあっという間に残り少なくなってきたが、手帳の季節でもある。

これまで数年に渡ってバイブルサイズ・リフィル式の「黒皮の手帳」を用いてきたが、スケジュール管理については最近はパソコンのOutlookに入力したり、卓上カレンダーに記入したりで、その他の機能も特になければ困る、という状況でもなく、何となく手帳からはご無沙汰状態であった。

偶々ネットサーフしているときに、一寸話題になっている手帳のことを知った。
GMO・グローバルメディアオンライン株式会社 代表取締役熊谷正寿氏が作った手帳である。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820794841/249-3518864-2318704

熊谷氏は、1999年、独立系インターネットベンチャーとして国内初の株式店頭上場を成し遂げ、翌年には連結子会社「株式会社まぐクリック」を創業364日という当時の日本市場最短記録でナスダックジャパン(現:ヘラクレス)に上場させた。若きイケメンでもあり、話題性も高い。

彼の言う成功の秘訣とは、「常に手帳に夢を書き常に持ち歩いた」「やりたいことを片っ端から手帳に書き、それを元に『夢・人生ピラミッド』を作った」、「夢に関する写真や情報をどんどん手帳にストック」 とまずは夢を夢ではなく、明確に意識された目標と位置づけ、潜在意識を顕在化させてなりたい自分になれるための行動のモーチベーションとする、ということらしい。
確かに、パソコン入力ではなく、自分の手で思ったことを書く、このアナログ式は意外と効果が大きい,ということは同意できることである。

関連本が出版されており、「図解・一冊の手帳で夢は必ずかなう」という熊谷氏・監修の本(1000円)を購入。続いて、昨日LOFTに行き、「夢手帳☆熊谷式(クマガイスタイル)スターターパック」(熊谷 正寿 (著), 日本能率協会マネジメントセンター、お値段何と12,000円なり)を見に行く。これは以下に紹介するように、手帳の中身そのもののパッケージである。

前者については、金曜日に会社近くの書店で購入、まずは中身を良く見てみることにした。
後者のスターターパッケージは箱入りで、以下にあるように、手帳を構成するテンプレート、ファイル、バインダーや本人出演のDVDが含まれている。

1)夢手帳(28枚)
  やりたいことリスト
  夢・人生ピラミッド
  未来年表(12年)(10年)
  今年の重点目標
  進捗確認グラフ
  DWMY/年間ToDoリスト
  DWMY/月間ToDoリスト
  DWMY/週間ToDoリスト
  DWMY/毎日ToDoリスト
2)行動手帳(337枚)
  長中期スケジュール
  本日のスケジュール
  ToDoチェックリスト
  戒め・名言・行動基準
3)思考手帳(20枚)
  ミーティングメモ
  ミーティングToDoリスト
4)インデックス
5)保存バインダー
6)マニュアルDVD(熊谷正寿出演)


このスターターパッケージのお値段12,000円は、高いか安いか?
手帳としては決して絶対値は安くはないが、一年間使うと考え1日のコストに換算すれば約35円ということになる。バインダー自体は一年以上使用可能であろう。
また手帳に書いていた夢が実現すれば、12,000円は結果的には格安な自分への設備投資となるであろうし、夢が叶わぬにせよ、それなりのモーチベーションの道具となり、日常に張りと刺激を与える根源にもなりうる。そう考えると、考えようによってはむしろ安い投資と考えても良いくらいか。

しかし、店頭にて実物の箱パッケージを手にとってみると、どうも値段ほどの量感を感じない。
Amazon.comあたりですぐにインターネットショッピングで購入、という手も考えておったが、やはり百聞は一見にしかず、であり、実物を見てちょっと考えが変わった。
もっと実質的なテンプレートのユニークさや枚数の点では、必ずしも充分とも思えなかったし、今ではリフィルの種類も一般市販で色々面白いテンプレートがあるので、それを何種類か買っても12,000円にはならぬような気がした。
ちょっと成り上がりの若いお兄ちゃんの教訓に服従するようで、くたびれた中年おじさんとしては癪な気分も正直あるねえ、とか、ひがみ根性も多少ないこともない。そこまでの金を掛けずとももっとスマートな手帳は作れるよ、という自負心もある。
まあ、取り合えず買って来た図解本をもう少しよく読んで考えるか。

いずれにせよ、手帳そのものは道具であり、目的ではない。
得てして、意気込みすぎると手帳が目的そのものになってしまうことは、避けたい!
...とか何とか言っているうちに、手帳もなしにいつもの同じボンヤリとした日々をこれからも過ごすことになるのかなあ、という自分の姿も一方で想像してしまい、思わず苦笑した。


MLB-BLOCKBUSTER TRADE

2004-12-19 00:23:33 | MLB
少しペースが遅いと思われていた今オフのMLBのトレード状況であったが、突如数多くの大物に意外な動きが出てきた。特に、昨日の報道には、何度も驚かされた。
まあ、クリスマス前には動向を決定し、楽しい休日を過ごしたいという気分も働いたのであろうか。
それにしても、非常にダイナミックな動きである。

(1)ArizonaのRandy Johnsonが一度は破談となっていたNYYへのトレードが決定間近という。
41歳という年齢だが、肉体的にはまだ充分若いようだ。ヤンキースは、Mike Mussina, Kevin Brownの両ベテランに加えて、このオフにCarl Pavano(Florida,今期18勝8敗、防3.00)、Jarret Wright(Atlanta,15勝8敗、防3.28)の両右腕を既に獲得しており、Johnsonを加えると、5本柱のローテーションが完成する。Big UnitがBronxに来る、となると来年は本当に楽しみになる。一方、Cart ShillingがBostonに去り、Johnsonが更に移籍すると、2001年にはNYYを破ってワールドチャンピオンとなったArizonaもちょっと寂しいチームとなるか。
トレードは、ドジャーズを含めた三角トレードとなるらしいが、最終決着までにまだ波乱も有り得るのではないか。ドジャーズが中核打者のShawn Greenを放出する、というのも驚いた。
やはり、トレードには、光と影とが付きまとう。

(2)今年ア・リーグ西地区最下位に終わったSeattleの補強が凄い!
一昨日の長身強打者Richie Sexon(Arizona)に次いで、昨日はナ・リーグのホームラン王Adrian Beltre(LA)を獲得。2日間で120億円の投資という。これで来季はイチローの打棒ももっと生きることであろう。内野の両コーナーにこの2人が入り、Marinersの内野はなかなか壮観となる。
上記で分かるとおり、ドジャーズはBeltre,Greenと中核打者に去られると、ただでさえ弱い打線が更に貧弱になりそうだ。

(3)最強先発投手3本柱でア・リーグ西地区を快走してきたOaklandからは、その一角Tim HudsonがAtlantaに移籍するようだ。Oaklandは安価な選手を効果的に采配し、勝利の確率を高めてきた非常にインテリジェンスを感じさせるチームだが、やはり財政難からFA資格者の引き留めが難しいようだ。

それにしても思うのは、トレードのダイナミックさそのものがMLBの見せ物のひとつになっているということ。
公式戦、プレイオフ以外にも、こうしたストーブリーグも野球そのものと同様に意外性、ドラマ性があって興味が尽きない。大物同士がどんどんと新しいチームに移っていく。従って、中心選手が入ったチーム、抜けたチームは、良きにつけ悪しきにつけ、今年のチームからは、全く違った性格のチームに変わってしまう可能性が高い。しかし、その変わりようにファンは興奮し、夢を膨らまそうとするのだ。その点では、ストーブリーグも充分に上質なエンタテイメントとして成立しているように思われる。MLBの公式サイトもこの動きをつぶさにレポートしており、興味深い。
メジャーリーグの場合、各チームにはGeneral Managerと呼ばれるチーム編成の権限を持った専門家がおり、かなりイマジネーションに富んだトレードが画策されている。

日本のプロ野球にはない面白さがあり、まさに夢を売るビジネス、と感じさせるのである。


靖国神社を散策

2004-12-17 00:31:25 | Weblog
12月も半ば、嘗て師走と言えば、寒風の中、先生が走る、というイメージ、兎に角寒さ本番入り、という季節であったが、このところは随分暖かい。個人的には、楽で良いな、北国生まれであるが、寒いよりは暖かい方が良いに決まっている。製薬会社に勤めるK君から、皆風邪を引いてくれなきゃ困るよ、というメールが来たが、気候変調のリスクにもろに襲われている業界関係者も多数おられることであろう。

昼休み、そんなことで会社から程ないところにある靖国神社でも散策に行こうかと思いついた。
忙中閑あり、というところか。
武道館を横目に九段の坂を上ると、道沿いには既に日の丸が一定の間隔で飾り付けられている。此処はもうクリスマスを通り越して、新年の準備も万端なのだ。

靖国神社境内に入ると、公孫樹(いちょう)の大並木、黄色が眩しいくらいに輝いている。
靖国というと桜の開花の基準となる桜木があり、春は近くの千鳥が淵と並んで桜名所の名が高いが、これほど、樹齢も相当と思われる公孫樹が多く聳え立っているとは、知らなかった。壮観である。

実は、この靖国神社、色々物議を招き昨今では特に中国とは軋轢を生む根源となっているが、個人的には因縁深い部分がある。
今から1年半ほど前のこと。
今の会社を受けるときに、米国本社からきた副社長に面接することになっていた。
面会予定時間よりかなり前に会社に到着したが、時間をつぶすため、というよりは、心を落ち着かすために、この靖国に参拝に向かうことにした。暫く、3つ目の金融機関を退職してから仕事を探さずぶらぶらしておったが、流石に1年半近く何もしないと心も細くなってくる。会社の内容も悪くなさそうで極めてチャレンジングなことから何とか受かりたい、溺れる者は藁をも掴む、という心境でもあった。

結局、運良くこの会社の入社面接に合格し、数人の候補者の中から唯一選ばれたのだが、その副社長が先般来日された際、一緒に顧客周りをしている車の中で、我輩は「あなたとインタビューしたときには、実はここに前もって来て拝んだんだ」という話を紹介した。
副社長は、"Oh,it worked!"(じゃあそれで、拝んだ効果があって上手く行ったというわけだね!)と明るく笑った。

我輩は答えた。
"Yes, it worked. But, I don't really know if it worked really well."
(そうですね。しかし、<入社できたことは良かったけれど>本当にこの会社に入って良かったかどうかは分かりませんよ!)
まあ、ちょっと冗談半分に言ったのであるが、こんなコメントを言っても許されるこの副社長を我輩は敬愛しておる。
そんな会話を思い出しながら、当時とは違う色合いの靖国を歩くのであった。



ごちゃ混ぜの国シンガポール(33)-アートする街 Part-7

2004-12-16 23:47:06 | Singapore
Art Museumの中庭の例の彫刻オブジェの後ろにフレームもなく板に落書きをしたようなものが斜めに無造作に置かれている。

これはちゃんとした作品なのか、さもなくば、どこか置き場を求めて待機中の作品か。いや本当に単なる落書きをここに置いてあるだけなのかもしれない。嘗てアメリカの地下鉄車体や橋桁の壁画にこんなのが良く見られた。芸術か、いたずらかも紙一重だが、そういう不思議さそのものが、此処にこのように無造作に置かれている狙いなのかもしれない。格調高いコロニアル風の白亜の建物であるこの美術館の中で、どうも絵(?)そのものも設置場所、設置のされ方、どこをどう取っても不釣り合いも極まれり、流石ごちゃ混ぜシンガポール、というところである。

しかし、こういうの、決して嫌いではない。

忘年会にも疲れてきた

2004-12-16 01:07:43 | Weblog
今の会社の前に勤務していた、本社がボストンにある金融機関の忘年会が築地の場内市場にある居酒屋で行われた。
仕事多忙極め、1時間の遅刻。しかし我輩より遅く来た者が2名、皆さん忙しそうだ。
合計男女10数名、やや緊密に話すには人数が多い。周りもかなりがやがやしており、大声で話すのは疲れるなあ。銀座の居酒屋にて5人で二次会を軽く行いお開き。どうも皆今日はお疲れモードのようだった。

ボストンと言えば、今年はBoston Red Sox!
ALCSでヤンキーズを三連敗から4連勝、更にWorld Seriesでも大リーグ年間最多勝だったセントルイスに4タテ食わして制覇した。優勝が決まった日には、米国本社にいる熱狂的Bostonファンである某Group Headに祝辞のメールを打ったのだが、その返事に
"I live 35 years to see this day, and so is my father who lived 71 years."
(この優勝の日を見るために35年生きてきたんだよ、親父もそうさ、そのために71年生きてきたんだ。)
という返事が返って来たのが印象的だった。
しかし、彼はBostonの16人の選手がFree Agentになってチームを去る可能性があることを言及しておった。

彼の心配の通り、本日Pedro MartinezがNew York Mets入りを表明したらしい。
個人的にはBostonとは確執があり、好条件提示でも引き留めは困難と見ていたが、行く先がMetsというのはちょっと想像し難かった。あまりMetsのユニフォームとPedroは似合うようにも思えない。
Metsは財力を背景に年々それなり以上の補強をしているが、どうも大物選手が故障したりとあまり補強が上手く行っていない。ここ数年のMetsの「呪い」を「バンビーノの呪い」破ったPedroは自ら破ることが出来るであろうか?