多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

手帳の季節

2004-12-19 10:14:45 | Weblog
12月もあっという間に残り少なくなってきたが、手帳の季節でもある。

これまで数年に渡ってバイブルサイズ・リフィル式の「黒皮の手帳」を用いてきたが、スケジュール管理については最近はパソコンのOutlookに入力したり、卓上カレンダーに記入したりで、その他の機能も特になければ困る、という状況でもなく、何となく手帳からはご無沙汰状態であった。

偶々ネットサーフしているときに、一寸話題になっている手帳のことを知った。
GMO・グローバルメディアオンライン株式会社 代表取締役熊谷正寿氏が作った手帳である。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820794841/249-3518864-2318704

熊谷氏は、1999年、独立系インターネットベンチャーとして国内初の株式店頭上場を成し遂げ、翌年には連結子会社「株式会社まぐクリック」を創業364日という当時の日本市場最短記録でナスダックジャパン(現:ヘラクレス)に上場させた。若きイケメンでもあり、話題性も高い。

彼の言う成功の秘訣とは、「常に手帳に夢を書き常に持ち歩いた」「やりたいことを片っ端から手帳に書き、それを元に『夢・人生ピラミッド』を作った」、「夢に関する写真や情報をどんどん手帳にストック」 とまずは夢を夢ではなく、明確に意識された目標と位置づけ、潜在意識を顕在化させてなりたい自分になれるための行動のモーチベーションとする、ということらしい。
確かに、パソコン入力ではなく、自分の手で思ったことを書く、このアナログ式は意外と効果が大きい,ということは同意できることである。

関連本が出版されており、「図解・一冊の手帳で夢は必ずかなう」という熊谷氏・監修の本(1000円)を購入。続いて、昨日LOFTに行き、「夢手帳☆熊谷式(クマガイスタイル)スターターパック」(熊谷 正寿 (著), 日本能率協会マネジメントセンター、お値段何と12,000円なり)を見に行く。これは以下に紹介するように、手帳の中身そのもののパッケージである。

前者については、金曜日に会社近くの書店で購入、まずは中身を良く見てみることにした。
後者のスターターパッケージは箱入りで、以下にあるように、手帳を構成するテンプレート、ファイル、バインダーや本人出演のDVDが含まれている。

1)夢手帳(28枚)
  やりたいことリスト
  夢・人生ピラミッド
  未来年表(12年)(10年)
  今年の重点目標
  進捗確認グラフ
  DWMY/年間ToDoリスト
  DWMY/月間ToDoリスト
  DWMY/週間ToDoリスト
  DWMY/毎日ToDoリスト
2)行動手帳(337枚)
  長中期スケジュール
  本日のスケジュール
  ToDoチェックリスト
  戒め・名言・行動基準
3)思考手帳(20枚)
  ミーティングメモ
  ミーティングToDoリスト
4)インデックス
5)保存バインダー
6)マニュアルDVD(熊谷正寿出演)


このスターターパッケージのお値段12,000円は、高いか安いか?
手帳としては決して絶対値は安くはないが、一年間使うと考え1日のコストに換算すれば約35円ということになる。バインダー自体は一年以上使用可能であろう。
また手帳に書いていた夢が実現すれば、12,000円は結果的には格安な自分への設備投資となるであろうし、夢が叶わぬにせよ、それなりのモーチベーションの道具となり、日常に張りと刺激を与える根源にもなりうる。そう考えると、考えようによってはむしろ安い投資と考えても良いくらいか。

しかし、店頭にて実物の箱パッケージを手にとってみると、どうも値段ほどの量感を感じない。
Amazon.comあたりですぐにインターネットショッピングで購入、という手も考えておったが、やはり百聞は一見にしかず、であり、実物を見てちょっと考えが変わった。
もっと実質的なテンプレートのユニークさや枚数の点では、必ずしも充分とも思えなかったし、今ではリフィルの種類も一般市販で色々面白いテンプレートがあるので、それを何種類か買っても12,000円にはならぬような気がした。
ちょっと成り上がりの若いお兄ちゃんの教訓に服従するようで、くたびれた中年おじさんとしては癪な気分も正直あるねえ、とか、ひがみ根性も多少ないこともない。そこまでの金を掛けずとももっとスマートな手帳は作れるよ、という自負心もある。
まあ、取り合えず買って来た図解本をもう少しよく読んで考えるか。

いずれにせよ、手帳そのものは道具であり、目的ではない。
得てして、意気込みすぎると手帳が目的そのものになってしまうことは、避けたい!
...とか何とか言っているうちに、手帳もなしにいつもの同じボンヤリとした日々をこれからも過ごすことになるのかなあ、という自分の姿も一方で想像してしまい、思わず苦笑した。


MLB-BLOCKBUSTER TRADE

2004-12-19 00:23:33 | MLB
少しペースが遅いと思われていた今オフのMLBのトレード状況であったが、突如数多くの大物に意外な動きが出てきた。特に、昨日の報道には、何度も驚かされた。
まあ、クリスマス前には動向を決定し、楽しい休日を過ごしたいという気分も働いたのであろうか。
それにしても、非常にダイナミックな動きである。

(1)ArizonaのRandy Johnsonが一度は破談となっていたNYYへのトレードが決定間近という。
41歳という年齢だが、肉体的にはまだ充分若いようだ。ヤンキースは、Mike Mussina, Kevin Brownの両ベテランに加えて、このオフにCarl Pavano(Florida,今期18勝8敗、防3.00)、Jarret Wright(Atlanta,15勝8敗、防3.28)の両右腕を既に獲得しており、Johnsonを加えると、5本柱のローテーションが完成する。Big UnitがBronxに来る、となると来年は本当に楽しみになる。一方、Cart ShillingがBostonに去り、Johnsonが更に移籍すると、2001年にはNYYを破ってワールドチャンピオンとなったArizonaもちょっと寂しいチームとなるか。
トレードは、ドジャーズを含めた三角トレードとなるらしいが、最終決着までにまだ波乱も有り得るのではないか。ドジャーズが中核打者のShawn Greenを放出する、というのも驚いた。
やはり、トレードには、光と影とが付きまとう。

(2)今年ア・リーグ西地区最下位に終わったSeattleの補強が凄い!
一昨日の長身強打者Richie Sexon(Arizona)に次いで、昨日はナ・リーグのホームラン王Adrian Beltre(LA)を獲得。2日間で120億円の投資という。これで来季はイチローの打棒ももっと生きることであろう。内野の両コーナーにこの2人が入り、Marinersの内野はなかなか壮観となる。
上記で分かるとおり、ドジャーズはBeltre,Greenと中核打者に去られると、ただでさえ弱い打線が更に貧弱になりそうだ。

(3)最強先発投手3本柱でア・リーグ西地区を快走してきたOaklandからは、その一角Tim HudsonがAtlantaに移籍するようだ。Oaklandは安価な選手を効果的に采配し、勝利の確率を高めてきた非常にインテリジェンスを感じさせるチームだが、やはり財政難からFA資格者の引き留めが難しいようだ。

それにしても思うのは、トレードのダイナミックさそのものがMLBの見せ物のひとつになっているということ。
公式戦、プレイオフ以外にも、こうしたストーブリーグも野球そのものと同様に意外性、ドラマ性があって興味が尽きない。大物同士がどんどんと新しいチームに移っていく。従って、中心選手が入ったチーム、抜けたチームは、良きにつけ悪しきにつけ、今年のチームからは、全く違った性格のチームに変わってしまう可能性が高い。しかし、その変わりようにファンは興奮し、夢を膨らまそうとするのだ。その点では、ストーブリーグも充分に上質なエンタテイメントとして成立しているように思われる。MLBの公式サイトもこの動きをつぶさにレポートしており、興味深い。
メジャーリーグの場合、各チームにはGeneral Managerと呼ばれるチーム編成の権限を持った専門家がおり、かなりイマジネーションに富んだトレードが画策されている。

日本のプロ野球にはない面白さがあり、まさに夢を売るビジネス、と感じさせるのである。