LINDA3と書いて,「あ,リンダキューブの話?」と思うあなた。あなたと話が合いそうだが,今日のエントリはあなた向きじゃないので,軽やかにスルーしてくれれば幸いです
というわけで,今日も今日とて,のっけからなんだけど,いいよね,青春。ま,青春といえば何? と言われると,人それぞれ一家言あるだろうし,「青春? オレは今なんだよ!」と口角泡を飛ばして語りたい方もいらっしゃるとは思うのですが,ワタクシ的に青春を定義させていただくと,「グダグダ」かなと思います。「ウダウダ」でもいいけど,頭でっかち尻すぼみ,思い余って力足りず感,それこそが青春の醍醐味(?)なんだと,強く主張したいのです!
といっても,考えてみれば,別に強く主張するような性質のことでもないかと思い,しかし,不完全燃焼とか閉塞感とかあれども,絶望的ではない,それも青春の特権でありまして,ま,何が言いたいかと言うと,ようやく観たこの映画on DVD,なかなかの秀作でありましたぞいということでして,遅いよ! という批判はまあちょっと勘弁して欲しいんだけど,
えーっとですねえ,まず全体の印象をいいますとね,リアリティがあるといっても良いのかもしれないけど,それよりもディティールが細かい,といったほうが良いような気がするです,はい。ストーリーもギャグも細かいところで展開するので,観る人を選ぶといえば選ぶのかもしれない。
とはいえ,ま,題名から分かるとおり,ブルーハーツの「リンダリンダ」を歌うのがメインですから,それ相応のメジャー感もあり,そういう意味では,斜に構えたところもあまりなく,好感度の高い秀作だと思います。特に,文化祭でバンド結成したことある人(さらにそれが失敗で過去恥部になってる人),ま,僕がそうなんだけど,楽しめるんじゃないかと思います。そうじゃなくてもモチロン楽しめるけどね。
とはいえ,爽快感のあるスマッシュヒット! という感じが,あるといえばあるけど,ないといえばない。等身大といえば等身大だが,夢といえば夢,という感じもある。
関係ないけど,よく青春系の作品に対して「等身大の青春を描く」という常套句,あれ意味あるのかな,等身大じゃない青春ってなんだろう,そんなのあるのか,等身大じゃない青春を描いた作品をご存知の方,教えてください。閑話休題。
煮え切らない印象を述べるよりも出演者について語ろうか。
Vo.ソン役のペ・ドゥナ,良いです。カタコト日本語が,妙に曲にフィットします。声が低いというか太いというか,可愛らしい声でシャウトする感じではなく,結構,良い。あと,演技の間が絶妙。ナイスアクト!でした。
話が飛びますが,ちょっとネタバレだけど,1時間19分くらいの,練習風景のシーン,すんごいカッコイイ。これはちょっと観て良かったと思う。監督がいいのかカメラがいいのか,わからんけれど,とにかく素晴らしかった。
G.の恵役の香椎由宇,なんか,観てるとセツナクなりますな,思春期全開の不機嫌さ,よくある役どころといえばそうだけど,見た目がオトナっぽいだけに,むしろバッチリはまる感じがありました。彼女の弾くGu.は素人特有というか,抑えの効かない感じなんですが,それがむしろ良かった。それから,コーラス,シャウトが可愛くて,いとおしかったな。あとは夢から覚めるシーン(音楽がウケる!)の汗の感じは,ムワっとする感じで,ちょっと嫌になるくらいリアルだった。あ,僕,好きだね,この人。
B.の望役の関根史織さん,後から知ったのですが,Base Ball Bearってバンドのベースなのね。
ベースにプロを入れたのは正解だと思う。タイトなベースで,ちょっと聴いてみたくなりましたね。めざせフルカワミキって感じか? 関根さん,カワイイと思います(ブス専と呼ばれても構わない)。
Dr.の響子役の前田亜季は,まあ正直,すごく印象に残るわけではなかったけれど,重石は効いてるって感じでしたかね。ってなんか気のない書き方に見えるけど,キャピッとした人物不在の中で,この人のキャピッと感,貴重でありました(役柄はとくにキャピってるわけじゃないけどね)。
ちなみに,この映画中のバンドで,CDも出してるんですね。
パーランマウム,いいね! 昔イヴェントで一回だけ聴いたCHEDDAR CHEESEってバンドのことを思い出しました。こういうガールズバンド,他にいないかなあ。
またズレますけど,劇中音楽がいいです。ニヤッとします。スマパンって個人的にはちょっと懐かしかったよ。
あとは,とにかく,バイプレイヤーがそれぞれ実に良い仕事をする。穴埋めに(ギャグとすら思える)♪The Water is Wide~♪と美声を披露する元メンバーもいれば,決定的には報われない(そうは思わないけど)元メンバーや,ドスの効いたダブりの先輩,モラトリアムな脱力先輩,ダメな男子,ダメな男子2,妙に巧いのがなんかむかつく前座の男子バンド,ダメな先生(ヒロトの弟),ダメな盛り上がりを見せる記録ビデオ係(文化祭実行委員?),カラオケ屋の店員,響子の兄貴などなど,十把一絡げに書いてるけど,この映画の空気を作ってるのはこの人たちで,さっき,ディティールが細かいといったけれど,そこらへんが手を抜いてないのがこの映画の良いところなんですかね。
⊃美声を披露する元メンバー
⊃ドスの効いたダブりの先輩
ま,青春音楽映画といえば,私的には,
もうこれが最高なんだけど,シンクロやるのもビッグバンドやるのも良いけれど,やっぱ若者はエレキっしょ! 下宿の水道止められてもガスを止められても電気だけは止められちゃいけない! エレキテル!
というわけで,今日も今日とて,のっけからなんだけど,いいよね,青春。ま,青春といえば何? と言われると,人それぞれ一家言あるだろうし,「青春? オレは今なんだよ!」と口角泡を飛ばして語りたい方もいらっしゃるとは思うのですが,ワタクシ的に青春を定義させていただくと,「グダグダ」かなと思います。「ウダウダ」でもいいけど,頭でっかち尻すぼみ,思い余って力足りず感,それこそが青春の醍醐味(?)なんだと,強く主張したいのです!
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えーっとですねえ,まず全体の印象をいいますとね,リアリティがあるといっても良いのかもしれないけど,それよりもディティールが細かい,といったほうが良いような気がするです,はい。ストーリーもギャグも細かいところで展開するので,観る人を選ぶといえば選ぶのかもしれない。
とはいえ,ま,題名から分かるとおり,ブルーハーツの「リンダリンダ」を歌うのがメインですから,それ相応のメジャー感もあり,そういう意味では,斜に構えたところもあまりなく,好感度の高い秀作だと思います。特に,文化祭でバンド結成したことある人(さらにそれが失敗で過去恥部になってる人),ま,僕がそうなんだけど,楽しめるんじゃないかと思います。そうじゃなくてもモチロン楽しめるけどね。
とはいえ,爽快感のあるスマッシュヒット! という感じが,あるといえばあるけど,ないといえばない。等身大といえば等身大だが,夢といえば夢,という感じもある。
関係ないけど,よく青春系の作品に対して「等身大の青春を描く」という常套句,あれ意味あるのかな,等身大じゃない青春ってなんだろう,そんなのあるのか,等身大じゃない青春を描いた作品をご存知の方,教えてください。閑話休題。
煮え切らない印象を述べるよりも出演者について語ろうか。
Vo.ソン役のペ・ドゥナ,良いです。カタコト日本語が,妙に曲にフィットします。声が低いというか太いというか,可愛らしい声でシャウトする感じではなく,結構,良い。あと,演技の間が絶妙。ナイスアクト!でした。
話が飛びますが,ちょっとネタバレだけど,1時間19分くらいの,練習風景のシーン,すんごいカッコイイ。これはちょっと観て良かったと思う。監督がいいのかカメラがいいのか,わからんけれど,とにかく素晴らしかった。
G.の恵役の香椎由宇,なんか,観てるとセツナクなりますな,思春期全開の不機嫌さ,よくある役どころといえばそうだけど,見た目がオトナっぽいだけに,むしろバッチリはまる感じがありました。彼女の弾くGu.は素人特有というか,抑えの効かない感じなんですが,それがむしろ良かった。それから,コーラス,シャウトが可愛くて,いとおしかったな。あとは夢から覚めるシーン(音楽がウケる!)の汗の感じは,ムワっとする感じで,ちょっと嫌になるくらいリアルだった。あ,僕,好きだね,この人。
B.の望役の関根史織さん,後から知ったのですが,Base Ball Bearってバンドのベースなのね。
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Dr.の響子役の前田亜季は,まあ正直,すごく印象に残るわけではなかったけれど,重石は効いてるって感じでしたかね。ってなんか気のない書き方に見えるけど,キャピッとした人物不在の中で,この人のキャピッと感,貴重でありました(役柄はとくにキャピってるわけじゃないけどね)。
ちなみに,この映画中のバンドで,CDも出してるんですね。
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パーランマウム,いいね! 昔イヴェントで一回だけ聴いたCHEDDAR CHEESEってバンドのことを思い出しました。こういうガールズバンド,他にいないかなあ。
またズレますけど,劇中音楽がいいです。ニヤッとします。スマパンって個人的にはちょっと懐かしかったよ。
あとは,とにかく,バイプレイヤーがそれぞれ実に良い仕事をする。穴埋めに(ギャグとすら思える)♪The Water is Wide~♪と美声を披露する元メンバーもいれば,決定的には報われない(そうは思わないけど)元メンバーや,ドスの効いたダブりの先輩,モラトリアムな脱力先輩,ダメな男子,ダメな男子2,妙に巧いのがなんかむかつく前座の男子バンド,ダメな先生(ヒロトの弟),ダメな盛り上がりを見せる記録ビデオ係(文化祭実行委員?),カラオケ屋の店員,響子の兄貴などなど,十把一絡げに書いてるけど,この映画の空気を作ってるのはこの人たちで,さっき,ディティールが細かいといったけれど,そこらへんが手を抜いてないのがこの映画の良いところなんですかね。
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⊃ドスの効いたダブりの先輩
ま,青春音楽映画といえば,私的には,
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もうこれが最高なんだけど,シンクロやるのもビッグバンドやるのも良いけれど,やっぱ若者はエレキっしょ! 下宿の水道止められてもガスを止められても電気だけは止められちゃいけない! エレキテル!
どうも情報ありがとうございます。
たぶん……それ……なんですかね。
D・V・D! D・V・D! (ムリポ)
※コメント,移し変えました。ご了承ください。
http://www.nhk.or.jp/nikki/history/db/1991/19910630.html
動画は見つかっておりません。
NHKの『中学生日記』でもバンドネタやってたと記憶してるのですが,
・練習場がお寺(住職に頼んで「境内の掃除」をやることを条件に貸してもらう)
・曲はオリジナル(革命を起こせ!と連呼する)
・ライヴが絶頂の内に閉幕する(ブレ気味のカメラ)
という感じだったと思うのです。
その,きわめてNHK的にスポイルされた初期衝動もどきが,
当時すでに失笑ものだったのですが,
反面,妙に印象に残ってます。
アレもう一回みたいなあ。
ググっても出て来ないし,
ご存知の方いらっしゃったら,ぜひ情報お寄せください!