「私を構成する98%がキャベツと自己嫌悪です」
朝、寝不足で出勤。
眼の下にクマ、朝ご飯も抜き。
でも私は笑っていた。
お弁当作るの、楽しかったから。
そして今日も手に入れた、廃棄の酒。
この物価高の時代、廃棄を漁るのは生存戦略。
「それ、恥ずかしくないの?」と聞かれたら、云ってやる。
「恥じる前に、乾杯だ」ってな。
→ 廃棄を愛せ。酒を信じろ。
パンももらった。
ありがとう、パン。
おまえの存在が、今日の炭水化物を支えている。
キャベツは高い。
ロールキャベツ作っても、中身はない。
めくっても、めくっても、キャベツ。
でも私は怒らない。春キャベツだから。
やさしくて、やわらかくて、ちょっと甘い。
まるで、かつての私みたいにね――って誰だ、笑ったの。
気づくと、眼から水が出てる。
これは眼の汗だ、たぶん。
最近はね、人に対して怒れないんだ。
怒るより、自分を責める方が楽だからさ。
「騙されたのは自分のせい」
「裏切られたのも、自分がバカだったから」
「病気になったのも、弱かったから」
自己責任のブラックホールに飲まれて、今日も元気です。
最大の罪は、娘の心に刻んだキズ。
それだけは、どう足掻いても笑えない。
だから時々、自分に呪詛を吐く。
「おまえが全部、悪いんだ」って。
でもね、そう呟きながら、プリン食べてる自分がいる。
昨日もプリン。今日もプリン。
差し入れくれる常連さんからのプレゼント。
プリンは正義。
→ プリンを食えば救われると思った、その時は。
夕飯はキャベツ炒め。具はなし。
「なんでキャベツだけ?」って誰かが聞いたら、
私はこう云うだろう。
「キャベツが、私のメインキャストだから」
→ 春キャベツは裏切らない、人間以外は信じてる。
今年も自立支援の申請をする。
診断書を握りしめながら、前に進んでるのかわからない毎日。
でも、止まってるわけじゃない。
私なりに、キャベツとプリンで生きてる。
→ プリンで泣いて、キャベツで立ち上がれ。
最後に一言
みんな物価高のせいにしてるけど、
本当に怖いのは、自分の中の闇かも知れないね?
…って云ったら、プリンが溶けてた。
今日もおいしく、絶望をいただきます。
→ そして、今日も平和に壊れてます。