大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

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大阪市鶴見区今津北にあります。

医療か介護か?

2011年06月05日 | ノンジャンル
たまたま二連休でオヤジの介護帰省。まだ入院が決まらないので、妹に代わりホームに泊まりです。今夜は重松清の『カカシの夏休み』を読了したいものだ。子どものねがい・行為と社会的常識の狭間で揺れ動くことは私たちにとっては日常茶飯事です。葛藤と言って大事にしているのですが、最近のぽぽろで割りきり(禁止)の議論が出てきているのが気になります。それにカカシは答えを出してくれるかな?
今日は家族の判断で介護に入った直後の夕方六時頃に車椅子に乗せて散歩に連れ出した。メガネも久しぶりにかけた。
帰ってホームの泊まりの皆さんと四人でテレビを見せることにした。しばらく利用者の方の顔をじっと穴が開くほど見つめていた。皆さんが好きな演歌のビデオにも目を向けていた。
驚いたことに立位がしっかりしてトイレが双方楽にできるようになっていた。更に摘便しなくても久しぶりにウンコが自力でできた。ちゃんと介助歩行で移動できた。また血管が破れはしないかと心配するほどの力みようだった。
さらにコミュニケーションの回復もすごい。噛み合わないけど何やら受け答えするようになってきた。それで携帯電話でオフクロと弟にかけて対話をさせてみた。
更に驚いたことにオヤジの十八番である演歌や民謡がとびだした。ホームののど自慢大会ではいつも一番だったそうだ。職員さんももう二度と聞けないと思っていただけにウンチと合わせてびっくり私もリハビリの大切さと人間の回復力のすごさに驚いている。
昼は一口も食べなかったそうだが、晩御飯も完食。薬もつぶさないでもボリャ滑嘯ンながらいかにもまずそうな顔をして飲んだ。

昼間は頭痛がしたそうだが、おっかなびっくりというほどのことはまったくない。少なくとも家族にはというか私には心配はなくなったように感じる。
明日が受診日だがこれでは入院の必要はないと言われそうである。今日の様子を見ればむしろ、医療というならリハビリの段階だ。
これを介護でやれるのだろうか?つまり今日わたしがやったようなことをホームでやれればいいのである。こうなるとまた医療・リハビリか介護・ホームか?という当初の話しに戻ってくる。家族介護は私たちの選択肢にはないのです。
また、いずれになっても家族(母親による)介護が求められればお手上げなのである。そうなると妹が愛知に引き取る以外には展望が見えてこない。
さて、明日の診たてはいかに?まだまだ綱渡りの日々が続く…。
それにしても日本の社会福祉の行く末が示されたが、心配していた通りの方向に怒り心頭である。
これらの話題、退職スタッフだけの関心にはして欲しくはないものです。