ぽんちゃんの買ってし魔王な日々

ことあるごとに「買ってし魔王」が降臨する、ぽんちゃん(観音旭光の両刀使い)の物欲の日々を、周囲にばれない程度に語ります。

だから、その間をどうするの?

2010-08-28 00:45:15 | 軍事

実は、ケロロ軍曹殿ことKeenedgeさんのところのブログのコメント欄に他の方から書かれていて、8/26には見ていたのが次の防衛省のお知らせ。

「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」について

将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン(PDF:5MB)

基本的には、国産戦闘機の生産技術基盤は必要だから次世代(第6世代)のF-2後継戦闘機は国産戦闘機を視野に、関係者と相談しつつ、これから開発を進めましょう、と言う話。特にPDFの方は、パワポなのですが、今の日本の現状と優位技術、今後必要な技術開発対象を明確に書いており、中々に読ませる内容でした。ある意味、国産戦闘機の旗は降ろさないと言うことを明確に示したとも取れるペーパーで、尚かつ、防衛省のお知らせに出てくると言うことは、政務三役・内局・航空幕僚監部のオーソライズを経ているのは確実かと思われます。

ただ、この話、現在の第5世代戦闘機の次の世代を国産戦闘機で行こうと言う話なのですが、F-2戦闘機の前に、現在決めるに決められないでいるF-4EJ改後継F-X、F-15J pre-MISP後継F-XX、F-15J MISP後継F-XXXには間に合わないとも取れる内容でして、その間、平成42年度までの約20年間は外国機の導入で進めるしかないと言う裏も読めてくると。

今問題となっていて、F-4EJ改後継F-Xが決められないでいるのは、その20年間をどうするのかと言う話。20年も仕事を与えていないと、さあ開発して生産をと考えた頃には、生産する企業が何も残ってなかったと言うことになるのは必定。だからこそ、まずは現在のF-Xを、国内生産基盤の維持を頭に入れつつどうするのか考えなきゃいけないのに、航空幕僚監部に当事者能力が無くて、ここ何年も自らが決められないでいるのだから世話がない。F-2増産の話も(内局?→)日刊工業新聞から流れてきたけど、「F-35の入手がさらに遅れる」と航空幕僚監部の中の人が騒いでいるとも書かれていますが、一番遅いカナダのF-35入手開始予定が2017年だから、パートナー外の日本の入手可能時期は2017年以降となるのが常識的な話。同じパートナー外のイスラエルが2015年からFMSで確保出来るという話があるものの、あれは戦闘が頻繁に発生するイスラエルで運用実績を手に入れて早期に不具合対策と機体改修を行うためだと推測されるので、日本が同条件を要求するのはおこがましい話。もしどうしても早めに手に入れたいというなら、F-35の超過開発費を日本が丸呑みするぐらいの勢いでないと、とても参加各国の了解が得られないだろうし、早期に得られた機体は運用実績が手に入る前の初期バージョンだから、慌てて手に入れても後日改修費がかかって銭失いも良いところ。

となると、その間の数年間のストップギャップとしてF-2を追加生産と言うのは、(既にラインを閉じているメーカーがあるにしても)考えとしては十分理にかなっている話かと。

それなのに、何も考えずに「最強機のF-22がほしい! 最新鋭機のF-35が欲しい!」と言って、手に入らないから先延ばしと何にも決められないようでは困るなぁ。当事者能力が無いと彼方此方から言われてもしょうがない。来年度予算に発注予算を計上しないと三菱重工のラインが空いてしまうのにも関わらず、来年度予算の概算要求からF-2追加生産予算も落ちそうだし・・・。とほほほほ・・・・。

コメント
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