占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

金星の日面通過とプラトン立体

2012-06-07 02:02:07 | 占星学
太陽-金星-地球と金星のノードがともに一直線上に重なる、金星の日面通過が稀な現象であることを前回述べた。特集の第2回目は、金星と地球の公転周期を観察すると、偶然とは思えないほどの整った幾何学的形態を表していることを紹介したい。

地球から観測して太陽-金星が合となる周期は583.92日。この会合が成立する軌道上の点を上から見下ろすと、5回の会合成立が1セットとなって、五芒星の一筆書きができるのである。以下は会合周期を説明するモデルの動画である。

The Pentagram of Venus
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=fFDBeTdPKig

5回の会合は約8年で成立するが、金星の日面通過のタイミングと重ねると、2回の日面通過が成立する8年間に五芒星が1回成立することになる。金星の日面通過は全体で243年に4回の周期だが、この期間に152回の会合が成立し、五芒星を30回弱描いていくのである。

日蝕のように太陽-地球-月の間に絶妙な天体運行のバランスが保たれているように、金星との間にも天体運行の中に美しい幾何形態が保たれているのである。それにしてもなぜ五芒星なのか。ここで筆者はケプラーのプラトン立体を思い出した。もしかすると、惑星軌道とプラトン立体が共鳴しているのではないだろうかと思ったのである。

ケプラーは太陽系のそれぞれの惑星軌道の中に、プラトン立体つまり正多面体が隠されているのではないかと考えた。具体的には、水星の軌道を内接円とするのが正8面体、その正8面体の外接円に対応するのが金星の軌道、そして金星の軌道を内接円とするのが正20面体、その正20面体の外接円に対応するのが地球の軌道、という具合に、各惑星軌道がプラトン立体を介した比率に相当するというのである。
(この解説については、小野 満麿氏のサイトが詳しい。「惑星軌道のプラトン立体モデル」http://homepage1.nifty.com/metatron/zone-03/318.htm


正20面体に内接する金星軌道

ここで注目したいのは、正20面体というのはそれぞれの頂点を中心に、5角錐が組合わさっているということだ。金星の軌道を内接円とし、地球の軌道を外接円とするのが正20面体だとすると、これらの軌道の間に五角形の共鳴が発生しており、それが地球と金星が織りなす五芒星として現れていると考えてもよいのではないだろうか。

少なくとも、プラトンが生きた時代に確立した占星術の担い手としては、そのように思いを巡らせてもあながち外れではないと思ったのである。

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