占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

天体サイクルと“ジェリコの壁”

2015-01-01 03:10:43 | 占星学
火星と木星の軌道の間にある小惑星帯、通称“メインベルト”。総数は数百万もあるといわれる小惑星が密集するこの天体群の帯はかつて、ここに一つの惑星があり、それが何らかの理由で粉々に砕けたものと考えられていた。ただし今では木星の強い重力のせいで、この領域にあった微天体が惑星に成長しきれなかったものと考えられている。

このメインベルトの成立に思いを馳せるとき、筆者がいつも思い出すのが「ウォールズ・オブ・ジェリコ」のイメージだ。ジェリコ(エリコ)とは、旧約聖書に記される、9000年前から存在する世界最古の町の名前である。「ジェリコの壁」と言えば「絶対に崩れない物」の喩えとされている。

メインベルト小惑星群が、何かに破壊されたのか、あるいは木星の重力でばらばらのままにされたのか分からないが、そうして出来た今ある太陽系の内惑星(固体惑星)の外側を取り囲む小惑星群の帯が、ちょうど崩れ落ちた城塞都市ジェリコの城壁の残骸に喩えることが出来るのである。

さて、旧約聖書を繙くと、ジェリコの壁崩壊に関して興味深い記述がある。この壁を破壊したのは古代ヘブライ(ユダヤ)民族の軍勢であったが、「主の言葉に従い、イスラエルの民が契約の箱を担いで7日間城壁の周りを廻り、角笛を吹くと、その巨大なエリコの城壁が崩れた(『ヨシュア記』6章)。」というのである。

ここで筆者が注目するのは、「7日間城壁の周囲を回った」という記述だ。この城壁の周囲を回ることが、実は太陽系の天体の公転周期とぴったり符合しているのである。

具体的には、聖書にはこのように記述されている。
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6:2 そのとき、主はヨシュアに言われた。「見よ、わたしはエリコとその王と勇士たちをあなたの手に渡す。
6:3 あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。町を一周し、それを六日間続けなさい。
6:4 七人の祭司は、それぞれ雄羊の角笛を携えて神の箱を先導しなさい。七日目には、町を七周し、祭司たちは角笛を吹き鳴らしなさい。
6:5 彼らが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、その音があなたたちの耳に達したら、民は皆、鬨の声をあげなさい。町の城壁は崩れ落ちるから、民は、それぞれ、その場所から突入しなさい。」(ヨシュア記:6章)
--------------------------------------(聖書(新共同訳).日本聖書協会)

要約すると、1日目から6日目までは、城壁の周りを1日に1周する。7日目には1日に7周するとある。これを天体の公転周期に当てはめると、1日に1周は天王星、1日に7周は木星と一致する。どういうことかというと、天王星の1公転周期は84年。木星の1公転周期は11.87年であるから、天王星の1公転周期を聖書記述の1日とすると、それは木星公転周期の7周分に相当する時間となるのである。

ジェリコの壁の逸話を、天体の物語に置き換えて考えてみよう。以下は架空の物語である。仮に「神の箱」が何かの物体とすると、その物体は天王星の1年目から6年目までは、天王星の軌道にあり、天王星とともに周回軌道を回った。7年目はおそらく天王星と木星の会合で重力のバランスが崩れ木星軌道に入り、木星とともに周回軌道を7回回った。天王星と木星が会合する天王星の1年後、つまり木星の7年目に、再び重力のバランスが崩れ、物体は木星軌道を離れメインベルト天体に向かい衝突した…。

これは筆者の空想である。しかし聖書の記述には、占星術でしか解けないような、謎解きのような秘文が差し込まれているのも確かである。古代人が天王星の存在を含めて太陽系成立の過程を知っていたということは考えにくい。しかし、このジェリコの壁の逸話は、太陽系創世神話の一つと捉えてもいいほどの不思議な符合があるといってよいだろう。城塞都市ジェリコとは、太陽系、ひいては地球のことだったのか…!

メインベルト小惑星群が1つ(ないし2つ以上の)天体として存在したなら、占星術的にも人類の歴史が微妙に変化していたのではないかと思わされる。「神の意志」がどのようなものだったのか、それは誰にも分からない。しかし現在発見され、占星術に実効性あるものとして採用されている、セレス、パラス、ジュノー、ヴェスタの4天体が、人類の可能性を“補完”する鍵となるのではないか。筆者はそう感じて研究しているところである。

さて、2015年の冒頭にこの記事を掲載したことには意味がある。実は本年3月に最終段階を迎える“カーディナルクライマックス”、天王星と冥王星のスクエア成立に重大な関係が見えてきたのだ。これについては次の記事としてまとめていく。

〈参考文献〉-------------------------------
エリコの壁  http://ja.wikipedia.org/wiki/エリコの壁
火星と木星の間にある「メインベルト」 http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/asteroid_belt.html

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