占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

西洋占星術の「鬼門」と金運

2022-05-04 14:45:24 | 占星学
東洋占術の方位盤では、北東を指す艮(うしとら)の方角を「鬼門」といって、古来より忌み嫌うものとされている。この方角から鬼が出入りするといわれ、北東から南西に至る線上には、玄関のほかトイレ、厨房などの水回りを置くことを避けると言い伝えられている。

西洋占星術では鬼門という概念はないが、あえてホロスコープに当てはめてみると以下のようになる。
ホロスコープでは南を上に配置するのだが、東洋占術にあわせて北を上にして表示した。



北東と赤字で表記した方角が鬼門に当たるが、ホロスコープでは2室の全てと1、3室の一部が当てはまる。西洋占星術では鬼門の方角とは、おおむね2室のことであると言える。また南西の方角も「裏鬼門」といって鬼門と同じく忌み嫌われる方位とされる。こちらはホロスコープの8室に相当する。

鬼門と裏鬼門を結ぶラインは、いわゆる「気の通り道」であり、鬼(邪気)が北東より入り、南西より出ていくとの説がある。これを西洋占星術に当てはめると、気の流れが2室より入り8室より出ると解釈できるだろう。ここで西洋占星術に詳しい読者であれば、2室=金運とすぐに気付くはずである。そして8室も財が貯まる場所であることから考えると、鬼門と裏鬼門の道は、どうやら金運に深く関係するものであると言えそうである。

江戸時代の学者、新井白石は、「黄帝宅経」という風水の専門書には「鬼門に家を立てると薄命になる」とのほかに「大切に敬えば大変な吉を授かり、疎かにすれば貧窮する」という記述があるのを見て、鬼門説には相反する内容があり、思想的に一貫しておらず根拠がないとしたという。こうしてみると、意外にも鬼門には金運に関する考え方もあるようで、この点においては西洋占星術のハウスシステムにも一致するのである。

西洋占星術の金運とは、2室にベネフィック(吉)天体があれば良いとされ、反対にマレフィック(凶)天体があれば金運が悪いと言われる。吉天体とは木星や金星、凶天体とは土星、火星など。しかし筆者の研究では、いずれの天体も程度や性質の差はあれ、入居していれば金運のアップに何らかの作用を供与してくれるものと考えている。2室は金品が入ってくる窓口なので、受容体は多い方がよい。

しかし気をつけなければならないのは、裏鬼門に当たる8室の方である。こちらは出ていく方なので、天体がないほうが良い。ここに天体があると何らかの形で持っていかれるので、場合によっては対策が必要かもしれない。対策といってもトランジットの木星などがホロスコープの東側にあるときに調停させるなどしか、今の所思い浮かばない。いずれにせよ働いても散財が止まらない人は、一度8室をチェックしたほうが良いだろう。





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