占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

金環日蝕につながる金星の日面通過

2012-06-05 23:48:25 | 占星学
5月21日の金環日蝕からそれほど日が経たないうちに、6月6日ふたたび注目すべき天体ショーが発生する。金星が太陽の真正面を通過するという、「金星の日面通過」である。

この現象は243年の周期で数えられ、8年間に2回成立するが、その次に起こるのは100年以上先である。そして再び8年をおいて2回成立したのち、またも100年以上の間隔をおいて元の位置に戻るのである。これは地球の243恒星年と金星の395恒星年がほとんど同じであることから成立している。(恒星年=惑星が太陽を一周する周期を1年とする)

この現象が前回成立したのは2004年6月8日。それより前は1874年12月と、1882年12月であった。次に金星の日面通過が起こるのは、115年後の2117年12月と、2125年12月となっている。

金星の日面通過という現象を考えていくと、色々と文章にしたいイメージが湧いてきたのだが、分割して少しずつ記事にしていきたい。

さて、この2012年の5月と6月に起こった金環日蝕と金星日面通過という現象が、占星学的な視点でどのような意味を秘めているのか考えていきたい。これは一つの時代区分の重要な区切りと考えられないだろうか。

鍵となるのは“ノード”である。ノードとは天の黄道と、惑星や月などの衛星軌道面が交差する点である。月がノードに接するタイミングと、太陽-月-地球が一直線に並ぶタイミングが合ったときに日蝕が起こる。その意味ではこの金星の日面通過も同じで、金星の軌道面の交点である金星のノードに金星が接触するとき、太陽-金星-地球が一直線に揃うのである。

つまりノードを基準とすると、月のノードと金星のノードがともにサインふたご-いて軸に揃い、両天体ともほぼ同時期に太陽と地球との間で一直線に並んだ(太陽を掩蔽(オカルテ-ション)した)のである。たとえが良いか分からないが、時計の長針と短針がともに同じタイミングに12時の方向に揃ったような区切りの良い瞬間を、私たちは迎えていると言えるのではないだろうか。

それでは一体、この大きな時代の区切りにはどのような占星学的側面が見られるだろうか。これは前回の金環日蝕の記事から引き出すことが出来る。金環日蝕はサインふたご0度で成立し、ふたご0度からサインが持つ深層の力を引き出す効果を比較するため、冥王星がふたご0度を通過した、つまり冥王星サインふたごイングレスが成立した時期の時代的特徴を説明した。このイングレスが成立した年、1882年が実は前々回に金星の日面通過が起こった年なのである。

1882年がどのような時期であったか、日本や世界において現在に直結する文明の歯車が動き出した時期であったことは前回説明した。そして現在、リーマンショック、東日本大震災、原発メルトダウン事故を立て続けに体験し、100年越しに成立する金星の日面通過をもって、人類は文明の折り返し地点を迎えたのだといえよう。またこの時代意識を持てる者こそ、これからの時代を立ち上げて行く力を引き出すことができるのではないかとも思っている。

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