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エチオピア「一帯一路」鉄道計画が頓挫 

2018年09月07日 13時24分03秒 | 日記

 

一帯一路構想は2013年に打ち上げられて、開発途上国のインフラ整備のために25兆円用意したとされる。エチオピアの鉄道計画が、ト云座したと、ロイターは報じている。すでにインドネシアでも高速鉄道敷設がゆき詰まっているし、スリランカでは返済不能になり、港湾を99年間、担保として中国政府に差し出している。あじあ・アフリカは総じて開発途上国で、いきなり巨額のインフラ整備費を出されてもこなせるわけではない。

以下はエチオペアのk\頓挫しそうな鉄道建設の話。

9月1日、「アフリカの角」に位置するエチオピアは債務返済で苦境に立たされており、同国の主な債権者である中国が、一部のインフラ計画の収益性に懸念を強めて融資を鈍化させる兆しが見えている。写真はエチオピアの首都アディスアベバ。昨年1月撮影(2018年 ロイター/Tiksa Negeri)

北京にある中国共産党中央党校の趙磊教授は6月、中国が融資するエチオピア首都アディスアベバ周辺の軽量鉄道とエチオピア─ジブチ間の鉄道プロジェクトを挙げ、「プロジェクトの持続可能性は低い」との見方を党機関紙の光明日報で示した.

内陸に位置するエチオピアにおける交通整備プロジェクトの収益性に対する中国の懸念は、なかでもアディスアベバとジブチ港を結ぶ標準軌間の鉄道に集中している。「追加のインフラ整備やサービス、保守において十分な検討がされていない」と同教授は指摘した。

 

鉄道プロジェクトの主要部分は2016年に開通したが、ウォルディアからメケレまで北方に路線を拡張するための中国からの融資は度々遅れており、中国輸出入銀行からの完全な融資パッケージはまだ実行されていないと、清華大学のTang Xiaoyang教授は語った。同教授はエチオピアで実地調査を行っている。同教授によれば、遅れを生じさせている主な懸念は、プロジェクトの経済的な持続性と実行可能性だという。

「中国輸出入銀行は新規プロジェクトに対し、ますますリスクを回避するようになっている」と、前出CARIのYunnan Chen研究員は言う。

エチオピアはFOCACで、プロジェクトの打開を期待していると、同研究員はみている。

「このように突破口を探ることはFOCACの活動の1つであり、同フォーラムへの注目が、エチオピアのようなアフリカの国にとって中国から言質を取る格好の機会となる」と語った。

 

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