先端技術とその周辺

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猛暑、インド洋の異変が原因か

2018年08月04日 19時14分18秒 | 日記

 日本では7月末から各地で40度超えを記録、熊谷で41.1度、四国四万十で41度、青梅で40.8、名古屋で40.3と記録破りの高温を記録。しかもこれらの値は管区気象台にある百葉箱での測定であるから、舗装道路の跳ね返りが強い中心市街地の温度は2度は高いだろう。異様な高温続きである。

この原因は、ダイポール現象と言われ、インド洋の東部で海水温が低くなり、西部で高温になる場合に、東向きの貿易風が起きると対流が起きて湿った空気が高層に運ばれそれが極東での高気圧をもたらし、高温になるという。

ダイポール現象については、日本大百科全書によると 

大気海洋相互作用によって、インド洋とその周辺域に現れる現象。インド洋ダイポールとも称され、英文のIndian Ocean Dipole(mode)の略称としてIODともいう。通常のダイポールモード現象では、赤道域インド洋南東部で海水温が平年より低くなり、赤道域インド洋西部では海水温が平年より高くなる。太平洋のエルニーニョ現象と類似の現象であるが、エルニーニョ現象とは関係なく独立して発生する場合と、エルニーニョ現象と関連して発生する場合とがある。インド洋東部熱帯域で南東貿易風が強まると、東風によって高温の海水が西側へ移動、また深海からの冷たい湧昇(ゆうしょう)や海面からの蒸発によって海水温が低下する。一方、インド洋西部では、東から運ばれた高温の海水で海面水温がさらに上昇する。海面水温が高くなると、そこでは対流活動が活発化し、降水量が増加する。この現象について、1999年(平成11)に山形俊夫(当時東京大学教授)らが発表、「インド洋ダイポール」と命名した。ダイポールとは「双極」の意味で、海面水温などさまざまな海洋気象観測のデータや構造に、インド洋の東西で双極的、対照的な現象が現れることに由来する。
 ダイポールモード現象の発達は、インドから日本にかけてのモンスーンアジア地帯の気象に大きく影響し、これらの地域で干魃(かんばつ)や猛暑といった異常気象を引き起こすと考えられている。

 

 ダイポールモード現象の影響は2つのルートを通って日本に表れる。インド洋西部の温かい海水で強い上昇気流が発生、東部のインドネシア沖で下降気流になって高気圧が強まる。そこから吹き出す風の一部は北東へ進む間に水蒸気を大量に含む。フィリピン沖に達すると上昇気流になって大雨を降らせ、それが日本付近で下降して太平洋高気圧を強めた。これがひとつ目だ。

 

 

 

 

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