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ブランド米“戦国時代”到来 減反廃止見据え、農家の収入確保狙う

2017年10月21日 23時45分13秒 | 日記

 

コメの消費量がかっての半分になっている。それに伴い生産量も大幅に減っている。

 

 

これに伴い、農家は稼げるコメ生産に転換している。

 各地から高級米が続々と登場している。国内最高級の新潟・魚沼産コシヒカリに迫る価格帯で勝負に出るブランドも出現。コメ消費量が低迷する中、競争力を維持し、販路開拓を狙う。国による生産調整(減反)の平成30年廃止を見据え、農家の収入確保につなげたい意向もにじむ。

  コメには各都道府県のJA全農がつける販売価格がある。JA全農いわてがつけた金色の風の販売価格は、全国トップクラスの60キロ1万8000円。このブランドに対する自信をのぞかせている。

 東北地方の品種開発はこれまで、寒さとの闘いでもあった。病気に強く耐冷性に優れ、安定して収穫できることが至上命題とされてきたが、近年は各県とも、「食味重視」の姿勢も鮮明に打ち出している。

 「つがるロマン」「まっしぐら」を主力米とする青森県は27年、キレのあるおいしさを追求した「青天の霹靂(へきれき)」を市場に投入。日本穀物検定協会が発表した27年産米の食味ランキングでは最高評価の「特A」を獲得し、市場の評価も上々だ。

 JA全農あおもりが設定した販売価格(29年産)は28年産並みの60キロ1万6500円で、需要の好調ぶりが伝わってくる。

 今年はほかにも、石川県の「ひゃくまん穀(ごく)」などがデビューを果たす。

 こうした流れは、来年も続きそうだ。山形県の「雪若丸(ゆきわかまる)」、宮城県の「だて正夢(まさゆめ)」、福井県の「いちほまれ」が本格デビューを控える。

 一方、魚沼産コシヒカリというトップランナーを擁する新潟県は、ライバルたちを迎え撃つ「次の矢」を放つ。

 今年、新ブランドの「新之助」が本格始動。温暖化の高温に耐える品種とされる新之助はコシヒカリよりやや大粒で、噛むごとにコクと甘みが口いっぱいに広がる。

 JA全農にいがたの販売価格は魚沼産コシヒカリと同等の60キロ1万9000円で、その強気ぶりが市場の話題をさらっている。

 「コシヒカリと双璧をなすトップブランドとして、長く親しんでいただけるよう努力していく」。新潟県の担当者は必勝を誓う。

 各県が相次いで高級米を市場に投入する背景には、コメの生産量を抑えて価格を維持する国の減反政策が30年に廃止されることがあるといわれる。減反廃止後の値崩れを心配する声も上がっており、稼げる農業への転換は急務だ。

 関係者には「ブランド化を図ることで農家の収入向上につなげたい」との思いは強く、「『食べてみたい』という消費者の購買意欲を刺激することで顧客の掘り起こしができれば」との声も漏れる。

 とはいえ、近年は少子高齢化や食生活の西洋化などの影響で、コメの需要量は年間8万トンペースで減少しており、市場の奪い合いが激化するのは必至。比較的安価な外食産業向けなどの業務用米は需要が伸びているとされ、どのマーケットで勝負していくか、中長期的視点に立った戦略も求められそうだ。

 

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