PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

迷い込んだシネマシアター

2006-04-04 20:20:26 | 映画
音楽のこと、映画のことをこれからなるべく書いて行こうと思いました。
しかし、私は、音楽のことも映画のことも、自分の中の感傷として覚えている傾向があるので、他の方の参考になるようなレヴューが書けないような気がします・・・。
いくつか書きたいことが浮かんだのですが、みんな自分の経験に結びついたもので、とても客観的だとは思えません・・・。
でも、どうか、ルルの戯言として、聞き流して下さいませ。

1994年12月、私は四谷のイベントスペース〈P3〉で行われた、佐々木敦氏主催の“unknown mix”に行きました。“unknown mix”とは、若手アーティスト、若手音楽家を集めて行なったイベントで、私の知り合いのミュージシャンとしての自活を目ざす人や、DJの人も出ていました。(私が20歳の頃通っていた、Black fistというクラブイベントで知り合った人たちです。)
私はそろそろ、どこかに所属したかった。
一人きりがいやだった。
自分が今だ何ものでもないのもいやだった。
マンチェスタームーブメント、グランジムーブメント(とは言っても、“日本においての”なので、大したことないのでしょうが・・・。)にも酔狂できず、すべてに違和感を感じる。
バンド活動も長続きせず、語り合う友人も居ない。文章を発表する場もない。そんな現状が嫌でした。
そこで、流行りものとは関係のない、前衛的なアーティスト集団とやら(失礼!)のお仲間に入れてもらいたいと姑息なことを考えたのです。
アンディ・ウォーホールのファクトリーなんかを想像していて、アーティスト集団がお互いを刺激しあい、インスパイアしあい、活動を続ける。そんな形に憧れ、想像(妄想)が膨らんでいました。

しかしクラブで知り合った“芸術的な”友人(?)たちはみんな冷たく、疎外感を感じる中、会場を後にしました。

もう終電はとっくに終わった後でした。
どこに行こう・・・。と考えて、思い浮かんだのは、オールナイトで上映をしている映画館のことでした。
そこで、池袋のACTミニシアターに・・・。
入り口を入っていくと、切符売り場に誰も人が居なかった。ただ見をするつもりはなかったのですが、少し“ラッキーだな”と思いつつ席に座る。スクリーンに映し出されているのは、複数の女性による舞台劇。ジャック・リヴェット監督による映画「彼女たちの舞台」でした。

ジャック・リヴェット監督に対して運命的なものを感じた私は、その後、彼の映画についていろいろ調べ始めました。
彼の撮った映画で特に好きなのは、リヴェット版不思議の国のアリスと言われる「セリーヌとジュリーは舟で行く」、リヴェット版ドン・キホーテと言われる「北の橋」です。
「セリーヌとジュリー~」は、不思議な出会い方をした、魔術師のセリーヌと、図書館司書のジュリーが、魔法のキャンディやいろんな小道具により共通の幻想を見て、幻想の中で出会った殺される運命にある少女を力を合わせ救い出すお話。
不思議の国のアリスのワンシーンのように、スカーフを落としたセリーヌを、ジュリーが追いかけるところから物語は始まります。
その後不思議な巡り合わせの元、必然のように一緒に住み始める2人。
そして、いろんな摩訶不思議な出来事の中、連帯感を深め、運命共同体として、一人の少女を救い出すのです。

この物語は、現実と幻想、人物と人物の境界が曖昧です。
セリーヌとジュリーは時々お互いの役を入れ替えたり、ふたりで同じ人物を演じたりします。
そして、セリーヌとジュリーは試行錯誤の末、幻想世界の行き来が自由にできるようになり、幻想の中の住人は、ついには現実世界に姿を現すのです。
本当に不思議なお話。私は映画の中に出てくる小道具がとても好きでした。ブラディマリー、魔法のキャンディ、魔除けの恐竜の目・・・。
セリーヌとジュリーのファッションも70年代的でとてもオシャレです。
男性必見である、セリーヌ役のジュリエット・ベルトのシャワーシーンも出てきますが、彼女の体型はまるで少年のようなので、期待するほどのエロティシズムは無いかもしれません(^_^;)
この映画でジュリエット・ベルトがすごく好きになりましたが、癌を患い、1990年に、42歳の若さで亡くなったそうです。「セリーヌとジュリー~」の中で、アドリブを効かせ、自由に振る舞う魅力的な彼女は、もうこの世に居ないんだ・・・、と思ったらすごく悲しくなりました。とてもいい女優さんなので、生きていればその年なりのいい演技をしてくれたような気がします。

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なんかすごく、

2006-03-03 22:23:51 | 心象風景
イライラ気味かもしれない・・・。
ぷくさんが「クラッシックな日々」で、『ブログのマナー』という記事を書かれていましたが、私がネット上に文章を載せて、他の方がどういう風に解釈するか、例えば“私のことに関してどういうイメージを持つか”というのは、私がコントロールできることではないので、落ち込んでも仕方ないかもしれないですね。
私が記事として書いたりコメントに書いたりして流れてしまったイメージには自己責任を持つべきなのかもしれません。
もっと修行が必要ですな。
外の社会にいろいろな人が居るように、ネットの世界にも同じくいろいろな方々が存在します。
文字通りネットワーク・・・、社会なんですもんね。
少し、伊豆の温泉にでも行って、硬くなった頭をほぐしてきます。
私は、両親に礼儀作法を叩き込まれましたが、学生時代から、その礼儀を他の人にも期待して、裏切られて、その末に人付き合いというものに失望して、なるべく人と触れない道を選んで生きてきました。
でも、社会に生きてる限りは、自分の気持ちに折り合いをつけなければならないのかもしれない。
自分のことすらコントロールするのに苦労してるのだから・・・。
なるべく、人の挙動や発言で、一喜一憂したり、動じたりするのを直そうと思います。
自分のプライドを死守していると、また一人になってしまうような気がします。
でも、一人って気楽なんですけどね・・・(^_^;)

最後に・・・、みなさん、ルルがあかちゃん(バブちゃん)みたいなのは、ダンナさまの前だけなのですよ・・・!
すべての人に甘えようとは思ってませーん!!!れっきとした“さんじゅううんさい”梨花と同じ年くらい、キムタク、ヨンさまも・・・、なんですよ!コドモじゃないんです~!!「お・ん・なのこ~♪」(by.魔女っ子メグ、十庵さん、あとでリンク貼ります・・・。)もとい、「ダンナさまの笑い飯になる」。(こういうこと書くからおこちゃま扱いされるのかも・・・汗)

ダンナさま、お仕事中、コメントありがとうございました・・・m(__)m

PS.Cottonさま、今書いたの、Cottonさまのことじゃありませんよ~!!
ジョンのことについて教えて下さいね~!コメントのお返事お待ちしてまーす☆☆

Yoracha!さん、私はれっきとした大人なんですよ~!(T_T)家でごろごろゲームばっかりしてますが・・・。(でも主婦という仕事もしっかりやっているつもりです。)もうアンジュは嫁に行かせません(T_T)(←誤解が誤解を呼ぶかもしれないので、はっきり書くことにしました。)
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雨の日に聴く音楽

2006-02-01 14:02:14 | 音楽
こんにちは、ルルです(ぺこり)
読んで下さる読者数(アクセスIP数)が減ってしまい、コメントもいただけず、少し落ち込みました。
やっぱし、ドン引きになってしまったのですかねぇ・・・。
昔の文章を出しすぎてしまいました・・・。
やっぱり、どんなに力量が無くっても、今の立場で、今言いたいことを書かなければ、意味がないのかもしれません。(Yoracha!さん、いろいろありがとうございますm(__)m)

今日は、あいにく東京は雨です。
でも、あとで、雨の中散歩に行こうかなと思ってます。

今日は、雨の日に、自分を盛り上げてくれる音楽のことを書こうと思います。


*「Singin' In The Rain」・・・ジーン・ケリー
1952年に公開された、ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ出演の映画「雨に唄えば」のメインテーマ曲としてが、一番有名ですね。
それ以前にも、MGM製作のいろいろな映画で、使われていた曲で、MGM黄金期のテーマ曲のようなもので、「雨に唄えば」のために作られた訳では、ないみたいです。
スタンリー・キューブリック監督の「時計仕掛けのオレンジ」で、マルコム・マクドウェル演じる、不良少年が、暴力行為を行うさいに、“Singin' In The Rain”を口ずさんでいましたが、これは、キューブリックの意向ではなく、なにか口ずさんでくれないか?と言われ、マルコム・マクドウェルが歌える曲は、これしかなかったからだそうです。
「雨に唄えば」のジーン・ケリーは、恋する人と心が通じ合ったあと、心から湧き上がる高揚感、喜びを、雨の中で、傘もささずびしょぬれになるのもかまわず、「Singin' In The Rain」を歌いながら、踊り狂うことで、表現しました・・・!
映画史に残る名シーンだと思います。


*「Raindrops Keep Falln' On My Head」・・・B・J・トーマス
1969年に公開された、ジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス主演の「明日に向かって撃て!」の挿入歌でした。邦題は『雨にぬれても』です。作曲・作詞は、バート・バカラック&ハル・デイヴィットの黄金コンビによるもの。心に響きます。
ロバート・レッドフォードとキャサリン・ロスが恋人同士の役なんですけど、『雨にぬれても』は、ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが、仲良く自転車の2人乗りをするシーンで使われます。男女3人の集まりのそれぞれの立場って、意味深ですね。それでも、私は、男と女の友情を信じてる派です。憧れます。


*「Rainy Days And Mondays」・・・カーペンターズ
『雨の日と月曜日は』・・・。ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの共作です。
カーペンターズによるこの曲が、1971年に大ヒットしました。
仕事に行く前、そして、雨の日に(そのまんま)よくこの曲を聴いてました。
あと、私にとって、仕事に向かう時のもう一つのテーマ曲は、「ドナドナ」です(笑)
雨の日もそうですが、月曜日って、多くの人にとって、憂鬱な日だと思います。私もそうでした。ブームタウン・ラッツの「アイドンライクマンデイ」も大好きな曲でした。ボブ・ゲルドフが、ハイスクールで起きた、不登校の少女による、銃での大量殺傷事件にインスピレーションを受けて、作った曲だそうです。


雨といえば、英国で、初めて、“傘”というものを使った人は、ジョナス・ハンウェイ氏という方だそうです・・・。彼が、雨の中、傘をさして歩くと、周りの人は、みんな笑ったそうです・・・。
今は、傘といえば、英国紳士の象徴のような気がしますけどね・・・。
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男の子に負けたくなかった

2005-12-05 21:21:49 | 心象風景
土曜日は音楽のことで、日曜日は哲学のことで旦那さまと大喧嘩になりました。
それは、地球が壊れるような騒ぎでした。階下の方、ご迷惑おかけしました。

私が、何で、心から男の人に尽くす可愛らしい女の人になれないのか、考えてみようと思いました。

*幼い頃、テレビはキャンディ・キャンディなどの少女ものより、ウルトラマンなどのヒーローものが好きで、ヒーローになりたくて、夜眠ると、バルタン星人と戦う夢を見た。
*兄が2人居たので、家庭の中でのケンカから、ケンカのしかたを学び、学校で強い人、特に男の子をやりまかすのが好きだった。
*兄が2人居るので、自分のことを兄と同じ男の子だと思い込み、立ちションまでマネしていた。
*ヒーローになりたいので、学校の女の子(私にとっては、お姫様たち)を守ろうと毎日男の子とケンカ。あだなは男おんな。
*私の母親が田島陽子好きのちょいフェミニストである。母親の父は、山で狩りをして、海で魚つりをする自由人。母の母は、助産士で、元祖職業婦人だった。
*両兄が高学歴、私だけ大学に行っていない。そのことによるコンプレックス強し。
*討論好きで、日常的にディベートが行われるような家庭に育った。もちろん末っ子で、あまり頭の良くない私はいつも言い負かされ、くやしい思いをしていた。
*自分のことを男の子だと思い続けるのは、当然無理。思春期でつまづく。自分から出てくる女らしさにとまどった。
*初恋を経験するも、つらい失恋。つらい思いをしたのは男の人を好きになったからだ、と極端な考え方をする。もう男の人とは恋をしないと誓う。
*パンク、ロックを知り、中性の魅力を持つ、女性ミュージシャンに惹かれる。パティ・スミスを聴いて、ショックを受ける(でも、幼稚だったこの頃には、わからなかったけど、この人は母性にあふれたすごく女性らしい人だと思う。)
*学歴がないので、音楽のことでは負けたくなかった。でも協調性のない私は、バンドらしきことをはじめても長続きせず。集中力もなく、音楽探究もうまくできなかった。・・・でもなんで男の子って、あんなに音楽のことに集中できるんだろう。私は、音楽探究の仕方がわからず、結局中途半端で男の子の知識量には、勝てないままなのだ。しかしそもそも勝ち負けを考えるのがおかしいとダンナさまは言っていたのですが、勝ち負けだけではなく、私は音楽を愛しているのです!そのあまりにエキセントリックで、ファナティックで、デスペレートになってしまう。(それは、すごく理不尽で、ださくて、野暮な音楽への接し方だとはわかっているのですが・・・。)過剰反応になってしまうのは、周りに、はっきりと「所詮、女ってバカだからさぁ~。」とか言い放った前衛音楽家を自称する男の人が居たからです。(その人との戦いは、7年にわたって続きました。でも数年前に和解、今はその方の活動を応援してます。)コンプレックスのために自分をおとしめてきたのは、最近気づきましたが、やはり、私は自分の女的なDNAがいやで、勉強のできなかった自分があきらめきれないのです。
自分の女的DNAを認め、自分は頭が悪かったと認め、旦那さまに尽くすにはどうすればいいのか・・・。もうふっきれて、私は変わったんだと思い込んでいましたが、昔の性分を捨てられません。もうひとつ、私は自分の悩みを解明したいがために、独学で学ぼうとしていた、哲学という学問を、何一つ解明できないまま放り出してしまったのです。モンティ・パイソンのネタの哲学者サッカーにおけるニーチェのように、「ユリイカーーー!!!(わかったーーー!!!)」と叫び、その上でサッカー(じんせい)を始めたい。・・・でも哲学を解るのは、度量が必要なのかもしれません。私は、人生に誠実に取り組みたくて、いろいろなことを考えながら生きたいのですが、それは学問によって学ぶものではないと旦那さまに諭されました。それは、人間関係、社会生活において学ぶものだと・・・。私は長きにわたって、人を寄せ付けず、人を理解しようとせず生きてきました。女性にはめずらしく、お茶を飲みながらおしゃべりするようなお友達もいません。尊敬する女性は何人か居ます。でも、そうだと余計ひとみしりしてしまい、仲良くなれません。

・・・旦那さまが帰ってくるみたいです。旦那さまは、肉親でさえ手を焼いて、匙を投げていた厄介な私の内なる戦いを、親身になり、考えてくれた人です。時々混乱してキチガイざたを起こす私を、見捨てずに支えてきてくれました。旦那さまは、無条件に愛情をそそいで守っている私が、なんで、善意を悪意にとり、破壊的なことを旦那さまに対して言ったり、旦那さまをねたんだりするのか、わからないと言います。・・私にもわからないのです。長年自分の心の中でこねくりまわしてきた、自意識をどう処理すればいいのかわかりません。

前回の日記の時に、心ないトラックバックが付き、消去させていただきました。
ここ2日間ほど、いつものルルの調子ではない文章を載せていますが、しばらくすれば戻ると思います。私の記事を褒めてくださった、沙也歌さん、ありがとうございます。最近はこんなに暗い文章でゴメンナサイ・・・。初めてトラックバックくださった、Cottonwoodhillさん、ありがとうございます。一生懸命書いた文なので、すごくうれしかったです!音楽に対してこんなにドロドロした気持ちを持ってて、恥ずかしいです・・・。もっと修行が必要ですネ!
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サージェント・ペパーズ進化論 ~60年代ロックに捧ぐ~

2005-11-30 20:52:42 | 音楽
今日はビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を中心とした音楽ばなしをしようと思いました。

一度、ダンナさまのたずさわっているロック雑誌の企画として、「サージェント・ペパーズ~」がその後の音楽シーンにどういう影響を与えたのか?という題名で文章を書き始めたことがあるのですが、知識不足ゆえに途中で頓挫しました。
(以前、このブログの中で、井の中の蛙状態で、語ってしまいましたが、他の方がやってらっしゃるブログを見に行って、その詳しさを知ってしまうと、自分の知識不足を実感しますね。気分を害した方がもしいらっしゃったら、ほんとうにゴメンナサイ。)
60年代に起こったこの文化の動きが、あまりにも素敵すぎるので、時間をかけて追求していきたいと思う。いつの日か“サージェント・ペパーズを中心とした音楽進化論マスター”になりたいものです。

私が持っていて、聴き込んだ、「サージェント・ペパーズ~」周辺と思われるアルバムから紹介します。

ザ・ビートルズ・・・「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
Sgt. Pepper`s Lonely Hearts Club Band
The Beatles
Capitol

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“すべてはここから始まった”といわれる、サイケデリック文化全盛の67年に発表された歴史的なアルバム。ジョン作の“Lucy In The Sky With Diamonds”の歌詞はジョンの敬愛するルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に着想を得たと言われてますね。私も影響受けて、“Lucy~”チックな詩を書いたことがありマス。

ビーチ・ボーイズ・・・「ペット・サウンズ」
ペット・サウンズ

EMIミュージック・ジャパン

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このアルバムは、逆に「サージェント・ペパーズ~」誕生に影響を与えたようです。「ラバーソウル」→「ペット・サウンズ」→「サージェント・ペパーズ~」という構図。ブライアン・ウィルソンは、はっきりとビートルズの存在を意識していたみたいですが、ポール・マッカートニーはブライアン・ウィルソンのことを純粋に尊敬していたそうですね。ポールがブライアンを訪ねて行った時に、ブライアンが怯えてベットの下に隠れたという話はほんとうでしょうか?・・・私はこのアルバムの8曲目、“ゴッド・オンリー・ノウズ”がそうとう好きです。ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画「ブギー・ナイツ」で聴きなれたこの曲が流れた時、体中の液体が全部流れだしそうになり、P・T・アンダーソンと私は脳のどこかがつながってるんだという錯覚すら覚えました。日本のアイドル、スマップの何枚目かのアルバムジャケが「ペット・サウンズ」へのオマージュですよね。

ゾンビーズ・・・「オデッセイ&オラクル」
オデッセイ・アンド・オーラクル
ザ・ゾンビーズ
テイチクエンタテインメント

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アル・クーパーが米国コロンビアに発売を進言し、このアルバム中の曲“2人のシーズン”が世界的なヒットになったというのは最近知りました。68年当時はこのアルバムの出来の良さに値する評価はされなかったらしい。魔法がたっぷりつまった夢のようなアルバムです。私の持っている〈60年代のアルバムジャケット〉というハードカバーのごっつい本(←実家に置いてあるので題名は間違ってるかもしれません)の中で、“野暮なサイケデリック”として紹介されてたのには憤慨しました。そんなに野暮かなぁ?

スモール・フェイセス・・・「OGDEN'S NUT GONE FLAKE」
オグデンズ・ナット・ゴーン・ブレイク
スモール・フェイセス
ビクターエンタテインメント

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タバコ缶にCDが入ってる!というのがものめずらしく、お茶の水のユニオンで、22歳の時に買いました。物語性のあるコンセプトアルバムというところを見ても、「サージェント・ペパーズ~」の影響が感じられます。きっかけはどうあれ、後にこのアルバムの魅力にズブズブはまっていきました。2曲目“アフターグロウ”の出だしに魔法があるという人は多い。このイントロがないバージョンの“アフターグロウ”は魅力が半減とも。私は6曲目“Lazy Sanday”ののん気で陽気な感じが好きです。

ザ・バーズ・・・「THE NOTORIUS BYRD BROTHERS」
The Notorious Byrd Brothers
The Byrds
Columbia/Legacy

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以後、カントリー路線に方向を変えてしまうバーズの“カントリー以前”最後のアルバム。3曲目の“Wasn't Bone To Follow”は、映画「イージー・ライダー」の挿入曲にもなりました。4年前くらいに、パーフェクTVで最近のバーズのライブを見たのですが、60年代当時マッシュルームヘアだったロジャー・マッギンは額は後退したものの、ますますロックしてるおじさんになってました。かっこよかったけど、カントリーはどうなったのかなぁ~?

フランク・ザッパ・・・「WE'RE ONLY IN IT FOR THE MONEY」
We`re Only in It for the Money
The Mothers of Invention
Video Arts

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ジャケは「サージェント・ペパーズ」のパロディ。(いろいろとバージョン違いがあるそう・・・。やはり問題になったのだろうか?画像は「サージェントペパーズ」のパロディのものではありません・・・。)私が20歳くらいの時、よく通っていたイベントで、このアルバムの中の“ダンスに服はいらない”がたびたびかかっていて、印象に残っています。

サジタリアス・・・「プレゼント・テンス」
プレゼント・テンス
サジタリアス
ソニーミュージックエンタテインメント

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ミレニウム・・・「ビギン」
ビギン
ミレニウム
ソニーミュージックエンタテインメント

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カリフォルニアに生まれた、ゲイリー・アッシャーとカート・ベッチャーによる二つのプロジェクト、サジタリアスとミレニウム。めくるめく魔法がこの両アルバムの中に存在します。・・・ちなみにさっきから連呼している〈魔法〉とは、ラビン・スプーンフルの“魔法を信じるかい?”の中の『女の子の中にある魔法を信じるかい? ひとたび音楽が流れだしたら、彼女はどれだけ解き放たれるかを・・』という歌詞からであり、私はれっきとした音楽用語だと思ってマス。

その他、ザ・ムーヴ、ローリング・ストーンズ、ボンゾ・ドッグ・バンド、ホリーズ、ザ・フー、ジュライなんかに「サージェント・ペパーズ~」からの影響が見られると思います。

まずは、勉強、勉強ですね。じっくりと音楽探索していこうと思います。

今日はダンナさまは飲み会。これからきれいに掃除して、ダンナさまを待つことにします。またCDをちらかしてしまった・・・。急いで片付けます。

それでは、また・・・。
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お気に入りのジャズ

2005-11-26 00:32:49 | 音楽
家事終わりました。ダンナさまは今日は徹夜しごとです。
ダンナさまは、先に寝ててねって言ってたけど、頑張ってるダンナさまを置いて先に寝てしまうなんてできません。

家事をやりながら、今日は“ジャズと私”というテーマで文章を書こうと思いました。書きながらダンナさまのお仕事が終わるのを待ってようと思います。

私の次兄はジャズベーシストなのですが、(仕事のかたわらライブをする感じです。次兄は、まだベースを練習したての頃、指の皮がむけると、アロンアルファで傷口を固め、また練習をしていた炎のベーシストです。)彼の影響でジャズを聴き始めたわけではありません。ロックや映画音楽、ミュージカルや小説の延長で聴き始めました。

23歳で一波乱あった私は、一時期音楽を全く受けつけなくなり、無音の中で生活していました。
自宅で小説を書いていたのですが、私が小説を書くのはだいぶ難しかったらしく、“第二次世界大戦中アメリカに亡命したユダヤ人の飼い主に捨てられブロイラーの廃墟の中に暮らす犬の独白”というワケのワカラナイ小説を最後に、何も書けなくなってしまいました。一応、カフカや安部公房に影響を受けたつもりだったのですが、器がなかったようで、書き終わったあと、ノイローゼ気味になってしまいました(汗)

一年半のブランクのあと、横浜にある事務所で働き始めたのですが、まさに岡林信康の“山谷ブルース”(今日の仕事はつらかった~♪って歌詞。)のような感じでした。それで癒しと称し、給料がはいるやいなや、会社近くのHMVに直行し、CDを買うのが習慣になってました。
その時、ロックを再度開拓する気が起こらず、私がいつも向かうのは、ジャズコーナーかクラシックコーナーでした。(クラシックについては今度お話しようとおもいます。)

触れたことのないジャズ。何を買っていいのかわからなかったのですが、まず自分が好きなものに関連があるものから買おうと思いました。


キース・ジャレット「SOMEWHERE BEFORE」

サムホエア・ビフォー
キース・ジャレット・トリオ
イーストウエスト・ジャパン

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当時私の中で、原田宗典氏の著作品がマイブームになっていたのですが、彼の短編小説「優しくって少しばか」の中で主人公がつきあいたての彼女にキース・ジャレットのアルバム「ケルンコンサート」を聴かせるくだりがありました。私が「ケルンコンサート」を買わず、「SOMEWHERE BEFORE」を買ったのは、1曲目にボブ・ディラン作曲でTHE BYRDSがヒットさせた“My Back Pages”のカバーが入っていたからです。


デイヴ・ブルーベック「マイ・フェイバリット・シングス」

マイ・フェイヴァリット・シングス
デイブ・ブルーベック, ジーン・ライト, ポール・デスモンド, ジョー・モレロ
ソニーミュージックエンタテインメント

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ミュージカルで親しまれた楽曲のカバーを集めたアルバムです。表題曲の“マイ・フェイバリット・シングス”は、ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で使われた曲で、ジョン・コルトレーンによるカバーが有名ですね。でも私はブルーベック版の方が可愛らしくて好きです。


デイヴ・ブルーベック「DABE DIGS DISNEY」

デイヴ・ディグス・ディズニー
デイブ・ブルーベック, ノーマン・ベイツ, ポール・デスモンド, ジョー・モレロ
ソニーミュージックエンタテインメント

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ディズニー映画でつかわれた曲を集めたアルバムです。私はこの中の“Very Good Advice”が一番好きです。ディズニー映画「不思議の国のアリス」の挿入曲なのですが、いつも好奇心に負けて困ったことになってしまうアリスが涙ながらに反省するシーンで歌われます。だから私も反省する時によく聴いてマス。“いつか王子様が”もいいですね。私の前にも王子様がやっと現れました。もちろんダンナさまのことデス。


シェリー・マン&ヒズフレンズ「マイ・フェア・レディ」

マイ・フェア・レディ
シェリー・マン, アンドレ・プレビン, リロイ・ビネガー
ビクターエンタテインメント

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ドラマー、シェリー・マンと映画音楽やクラシック畑でも有名なピアニスト、アンドレ・プレビンがコンビを組んで作った作品です。ブロードウェイミュージカルで、オードリー・ヘップバーン主演で映画化もされた「マイ・フェア・レディ」の主題曲集です。私は、競馬場のシーンでつかわれた“アスコットガボット”と、イライザが、ヒギンズ教授に褒められて、嬉しくて興奮さめやらず歌う“一晩中踊れたら”が好き。


ヨーロピアン・ジャズ・トリオ「メモリーズ・オブ・リバプール」

MEMORIES OF LIVERPOOL~ビートルズ讃歌~
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ
トライエム

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ヨーロピアン・ジャズ・トリオによるビートルズの楽曲のカバー集です。


ハービー・ハンコック「処女航海」

処女航海
ハービー・ハンコック, フレディ・ハバード, ジョージ・コールマン, ロン・カーター, トニー・ウィリアムス
東芝EMI

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心機一転頑張ろうと思って、題名買いしました(笑)ハービー・ハンコックは元々、ミケランジェロ・アントニオーニが60年代に撮った映画「欲望」のサントラを持ってて、好きでした。
ダンナさまはわりと後期のハンコックが好きみたいです。この前東京ジャズに出演したのを観に行って、ダンナさまとはじけまくりました。たぶん浮いてたと思う(汗)


以上が私のお気に入りです。
ジャズはこれからますます開拓したいジャンルです。
ダンナさまと一緒にいろんなジャズを聴いていきたいです。

・・・ダンナさまからお電話があり、今から帰ってくるそう。
徹夜にはならなかったみたい。でも明日の土曜日出勤になるみたい・・・。
今日帰ってくるのはうれしいけど、明日出勤になっちゃうのはかなしい・・・。
大変な仕事をしているのだなぁ。

せっかく掃除したのに、CDを散乱させてしまったので片付けますね!
ダンナさまが帰ってくるまでキレイにしなきゃ!
それではおやすみなさい・・・。
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シネマコレクション

2005-11-17 22:41:59 | 映画
こんばんは。ルルです。ダンナさまは休日分をとりもどすためにお仕事が忙しく、まだ戻ってきません。さみしいけどアルコールに手を出さずに、パソコンに向かっております。

ルルは本業は主婦ですが、時々ダンナさまの仕事を手伝って、ライターをやることもあります。
最近某社から、私がレビュー書きで参加した「シネマコレクション」が発売されました。
私が好きでお願いして載せてもらったものもいくつかあります。

「オズの魔法使」
「イースター・パレード」
「スイート・チャリティ」
「ジンジャーとフレッド」
「麗しのサブリナ」」
「エンジェル・アット・マイ・テーブル」
「ボーイ・ミーツ・ガール」
「中国女」
「欲望」
「モア」
「ホテル・ニューハンプシャー」
「ブギーナイツ」
「乙女の祈り」
「あの胸にもういちど」
「マンハッタン」
「ベティ・ブルー インテグラル」
「月の輝く夜に」
「グッド・ウィル・ハンティング」
「テス」
「ロマン・ポランスキーの吸血鬼」
「エターナル・サンシャイン」
「ピクニックatハンギングロック」
「セイ・エニシング」
「I LOVE ペッカー」
「スクール・オブ・ロック」
「ハード・デイズ・ナイト」
「ヤン・シュヴァンクマイエル アリス」
「ヤン・シュヴァンクマイエル ファウスト」などなど。←あとからたしたんで、書きすぎました・・・。謙虚になれ(←自己ツッコミ)

他にもいろいろ書きました。みなさん是非買ってくらさい。せんえんで買えるので・・。

ルルは元々詩人になりたかったのですが、その夢破れました。
小説家もめざしたのですが、文才がありませんでした。

でも大好きな映画のことを伝える文章を書くお仕事を頂けたことを、ありがたく思います。
こういう形ですが、文章を世に出したいという夢はかなったので。

今考えると、ずっと書いてきた、今見るとこっぱずかしくて穴掘って入りたくなるような詩の数々も、悪い頭ふりしぼって書いた小説も、文章修行になってたような気がします。

今芽が出ず、こころざしてることをやめようかなと思ってる人も、焦げらず続けたら思わぬところで夢がかなうかも。

だから、みなさん、がんばってください。
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