現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

神楽坂・谷中

2006-04-22 | アート感想@関東
この日はギャラリー巡り。まずは神楽坂へ。

束芋「台所にて」

6月3日からは原美術館での個展も予定されていて、今後が楽しみな若手作家の一人、束芋。今回の展示は、模型入りの映像作品《にっぽんのちっちゃい台所》と、同じモチーフの大きなドローイングが数点。シュールでブラックな和風アニメーションは、何度観ても面白い。ドローイング作品は、日本初公開とのこと。

高橋コレクションにて、6月10日まで(金・土のみ開廊、ただし祝日は休廊)。


立石大河亞 大河亞の富士山の宇宙

絵本・漫画・イラスト・絵画の世界を自在に行き来し、1998年に亡くなった立石大河亞(タイガー立石)。マンガ風のコマ割と、荒唐無稽なストーリー、そしてイラスト的な画風は、とても物故作家の作品とは思えなかった。若手作家を中心に扱うギャラリーがなぜ?って最初は思ったけど、作品を観て納得。

山本現代にて、5月20日まで(日・月・祝休廊)。


トロビョロン・ロッドランド Fantasies Are Facts

写真やビデオ作品で、海外では高い評価を得ているノルウェーの作家。写真もヒネリが効いてて面白かったけど、何といっても映像《132 BPM》が良かった。写真のように断片的なシーンが次々と切り替わりつつも、一貫して1分間に132拍のテンポでリズムを刻む映像には、引きずり込まれるような魅力があった。

児玉画廊|東京にて、5月27日まで(日・月・祝休廊)。


山元勝仁 “INNER LAYER SHOW”

紙に色鮮やかな色鉛筆で描いた模様を切り取り、壁やパネルに立体的に貼り付けた作品。パネルを全て埋め尽くした作品もあったけど、あえて余白を残した作品にセンスを感じた。

Yuka Sasahara Galleryにて、5月20日まで(日・月・祝休廊)。


続いて、谷中に移動。

森万里子展 トムナフーリ

ギャラリーの奥は少し暗くなっていて、中央に3メートルほどの白い物体が立っている。この物体の中で、様々な色をした淡い光が静かに広がっては消えていく。この光は、超新星爆発(星の死・誕生)によって地球に降り注ぐ「ニュートリノ」をシミュレートしているとのこと。なかなか幻想的な光景だった。

SCAI THE BATHHOUSEにて、6月3日まで(日・月・祝休廊)。

また、SCAI X SCAI(六本木)でも、森万里子の写真展「Standing Stone」を開催中。こちらは5月20日まで(木・金・土開廊、ただし祝日は休廊)。


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4 コメント

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森万里子見ました。 (kino)
2006-04-27 21:26:28
私も谷中行きましたよ-(ブログにもアップしています)。立体に注目が集まっていますが、始めてみる平面もなかなか新鮮でした。



神楽坂行ってみたいですね。気になるラインナップです。
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Unknown (azumi)
2006-04-30 18:05:42
こんにちは!

ひさしぶりに訪問したら、いっぱい美術館&ギャラリー巡りされてますね~♪

参考になります



ここ最近、アートに触れてなかったので、

ちょこちょこ行こうかな…

森万里子展、とても気になります
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kinoさんへ (pizz)
2006-04-30 19:52:50
谷中の森万里子展、あちこちで話題になってますね~。

書きそびれましたけど、平面も良かったですね。



神楽坂もぜひ!どのギャラリーも個性があって面白いですよ。

Yuka Sasahara Galleryは、場所が分かりにくいのでご注意ください。

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azumiさんへ (pizz)
2006-04-30 20:02:19
こんにちは!



> ここ最近、アートに触れてなかったので、

> ちょこちょこ行こうかな…



私の今のイチオシは、MOTのカルティエ財団展です。

作品の質・量ともに圧倒的でした!

行ってから日がたってしまいましたが、早めに記事をアップします。



あと、石渡誠の真空パック作品もオススメです。

良かったら体験してみてください。

http://blog.goo.ne.jp/pizz/e/b05c52960b82cf5973e4b1583e6e5fbd

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