この日は竹橋へ。
生誕100年記念 吉原治良展
「具体」のリーダーとして知られる吉原治良の東京では初となる大回顧展。約190点の絵画が出展されていて、かなりのボリュームがあった。
最初期の作品は、海が見える窓辺に魚が置かれたものが中心。海にいるはずの魚がリアルに描かれている一方で、空間が微妙にゆがんでいて、妙な感覚が味わえる絵画。こういった絵を数多く描いていた吉原は、当時「魚の画家」と呼ばれていたらしい。しかし、一時帰国中の藤田嗣治に「他人の影響がありすぎる」と批判され、吉原は前衛の道を歩み始める。
そして、シュルレアリスム的な作品や抽象的な作品を経て、吉原は単純にして多様な「円」の表現へ到達する。実を言うと、「円」以外の吉原作品はほとんど観たことがなかったけど、今回「円」に到達する過程をはじめて観て、あの「円」のまた違った面が見えてくるような気がした。
東京国立近代美術館(竹橋)にて、7月30日まで(月曜休館、7/17開館、7/18休館)。
生誕100年記念 吉原治良展
「具体」のリーダーとして知られる吉原治良の東京では初となる大回顧展。約190点の絵画が出展されていて、かなりのボリュームがあった。
最初期の作品は、海が見える窓辺に魚が置かれたものが中心。海にいるはずの魚がリアルに描かれている一方で、空間が微妙にゆがんでいて、妙な感覚が味わえる絵画。こういった絵を数多く描いていた吉原は、当時「魚の画家」と呼ばれていたらしい。しかし、一時帰国中の藤田嗣治に「他人の影響がありすぎる」と批判され、吉原は前衛の道を歩み始める。
そして、シュルレアリスム的な作品や抽象的な作品を経て、吉原は単純にして多様な「円」の表現へ到達する。実を言うと、「円」以外の吉原作品はほとんど観たことがなかったけど、今回「円」に到達する過程をはじめて観て、あの「円」のまた違った面が見えてくるような気がした。
東京国立近代美術館(竹橋)にて、7月30日まで(月曜休館、7/17開館、7/18休館)。