横浜で仕事を終え、そのまま馬車道のBankARTへ。
食と現代美術 part1
まさしく、私のブログのためにあるような展覧会!でも、ここで言う「食」は日常のもののようで、私の興味(食べ歩き)とはちょっと違うかも。
まず、馬車道駅直結のBankART 1929 Yokohama(旧第一銀行)の展示を観る。
1階は、藤浩志の個展状態。《polyplanet collection》と題されたこのインスタレーションは、使用済みのポリ袋や食品トレイなどが、ヤセ犬やネコの像の周りを囲んでいる。しかも、種類別にグラム当たりの値段がつけられていて、実際に素材として買った美術作家もいたらしい。天井を見上げると、シャンデリアの装飾がなんとペットボトル!ゴミもこれだけ集めて分類すると、何か価値のあるものに見えてくるような……。
地下1階は、食を描いた絵画(複製)と資料の展示。
続いて、5分ほど歩いたところにあるBankART Studio NYK(旧日本郵船倉庫)へ移動。
屋外には、アトリエ・ワンの作品が2点。六本木ヒルズの庭でも体験した《コタツ・パヴィリオン》は、かまくらのように人が中に入れるコタツ。冷え切った体が温まる♪越後妻有でも観た《ホワイト・リムジン屋台》(写真)は、白くて長~い屋台。対岸の夜景と一緒に観るとキレイ。
建物の2階では様々な作家の作品が展示してあったが、特に印象的だったのがGomaの《Dress UP Sweets!》。これは、チョコレートケーキなどのお菓子を無造作に積み上げて作った山で、見た目はお世辞にも良いといえず、むしろ悪趣味なくらい。チョコレートの強烈な匂いを嗅ぎながら、小さい頃に食べ物で遊んでて親に叱られたことを思い出した。
また、みかんぐみの《ハンガートンネル》も興味深かった。これは、BankART Studio NYKのアプローチをハンガーで作ったトンネルで飾ろうというプロジェクト。ハンガーを3つ組み合わせて三角錐のユニットを作り、そのユニットをトラス状に組み合わせてトンネルを作る。今回は試作品のごく一部の展示だったけど、完成が楽しみ。
BankART Studio NYKでは、他にも二つの展覧会が開催中。
Evolution Cafe
LEDやコンピュータを使った洗練された作品が多かった。なかでもクワクボリョウタの《loopScape》と《Vomoder》が良かった。前者は、LEDによる円環状のディスプレイを用いた対戦型シューティングゲーム。ディスプレイの周りをぐるぐる回りながら撃ち合うのは、単純だけど面白かった。後者は、いわばローテクテレビ電話。相手の声に合わせて動くドットのキャラクターは、なんともレトロ。今回は一人で見に行ったけど、スタッフの方がお相手をしてくれた。感謝!
あと、鈴木太朗の《青の軌跡》も幻想的でキレイな作品だった。ふわっと広がる光のパターンに目が釘付け。
Reading Room
「よむ」ことをテーマにしたこの展覧会は、他の二つの展覧会とは対照的に、落ち着いた作品が多かった。
しかし、東野哲史は異色。コンピュータの文字化けを手書きで延々と書き続けたり、「ほくろ毛」の絵を大量に描いたりと、バカバカしいことをひたすら繰り返していた。でも量がハンパじゃないのがスゴいし、「ほくろ毛」の絵が壁一面に貼られているのは圧巻だった。
いずれの展覧会も会期は3月15日まで。
食と現代美術 part1
まさしく、私のブログのためにあるような展覧会!でも、ここで言う「食」は日常のもののようで、私の興味(食べ歩き)とはちょっと違うかも。
まず、馬車道駅直結のBankART 1929 Yokohama(旧第一銀行)の展示を観る。
1階は、藤浩志の個展状態。《polyplanet collection》と題されたこのインスタレーションは、使用済みのポリ袋や食品トレイなどが、ヤセ犬やネコの像の周りを囲んでいる。しかも、種類別にグラム当たりの値段がつけられていて、実際に素材として買った美術作家もいたらしい。天井を見上げると、シャンデリアの装飾がなんとペットボトル!ゴミもこれだけ集めて分類すると、何か価値のあるものに見えてくるような……。
地下1階は、食を描いた絵画(複製)と資料の展示。
続いて、5分ほど歩いたところにあるBankART Studio NYK(旧日本郵船倉庫)へ移動。
屋外には、アトリエ・ワンの作品が2点。六本木ヒルズの庭でも体験した《コタツ・パヴィリオン》は、かまくらのように人が中に入れるコタツ。冷え切った体が温まる♪越後妻有でも観た《ホワイト・リムジン屋台》(写真)は、白くて長~い屋台。対岸の夜景と一緒に観るとキレイ。
建物の2階では様々な作家の作品が展示してあったが、特に印象的だったのがGomaの《Dress UP Sweets!》。これは、チョコレートケーキなどのお菓子を無造作に積み上げて作った山で、見た目はお世辞にも良いといえず、むしろ悪趣味なくらい。チョコレートの強烈な匂いを嗅ぎながら、小さい頃に食べ物で遊んでて親に叱られたことを思い出した。
また、みかんぐみの《ハンガートンネル》も興味深かった。これは、BankART Studio NYKのアプローチをハンガーで作ったトンネルで飾ろうというプロジェクト。ハンガーを3つ組み合わせて三角錐のユニットを作り、そのユニットをトラス状に組み合わせてトンネルを作る。今回は試作品のごく一部の展示だったけど、完成が楽しみ。
BankART Studio NYKでは、他にも二つの展覧会が開催中。
Evolution Cafe
LEDやコンピュータを使った洗練された作品が多かった。なかでもクワクボリョウタの《loopScape》と《Vomoder》が良かった。前者は、LEDによる円環状のディスプレイを用いた対戦型シューティングゲーム。ディスプレイの周りをぐるぐる回りながら撃ち合うのは、単純だけど面白かった。後者は、いわばローテクテレビ電話。相手の声に合わせて動くドットのキャラクターは、なんともレトロ。今回は一人で見に行ったけど、スタッフの方がお相手をしてくれた。感謝!
あと、鈴木太朗の《青の軌跡》も幻想的でキレイな作品だった。ふわっと広がる光のパターンに目が釘付け。
Reading Room
「よむ」ことをテーマにしたこの展覧会は、他の二つの展覧会とは対照的に、落ち着いた作品が多かった。
しかし、東野哲史は異色。コンピュータの文字化けを手書きで延々と書き続けたり、「ほくろ毛」の絵を大量に描いたりと、バカバカしいことをひたすら繰り返していた。でも量がハンパじゃないのがスゴいし、「ほくろ毛」の絵が壁一面に貼られているのは圧巻だった。
いずれの展覧会も会期は3月15日まで。