現代アート道楽の日々。

首都圏の展覧会の感想など。しばしば遠征。【不定期更新】

アーキラボ@森美術館

2004-12-31 | 建築
2004年の展覧会納めは、六本木ヒルズ森タワー53Fの森美術館

この日の東京は昼過ぎから雪。地上の入口前では、スタッフが「悪天候のため展望台は楽しめません。」とアナウンスしていた。試しに展望台に行ってみると視界ゼロ(写真)。これはこれで面白いかもと思いつつ、美術館へ。大晦日&悪天候でかなり空いていた!

アーキラボ 建築・都市・アートの新たな実験展 1950-2005

結論から書くと、建築に少し興味があるくらいの私には歯が立たない展覧会だった。内容は充実していて、気合の入った展示だというのは分かったけど、建築の予備知識なしでは厳しい。一方、図録は相当売れているようなので、建築関係の人にはたまらない展覧会なのかも。

ダニエル・ビュレンやジェームズ・タレルの名前もあったけど、スケッチでは……。結局、私が楽しめたのは、直島と大阪万博関係の映像くらいかなあ。

2004年の展覧会を振り返って

2004-12-30 | Weblog
今年もあとわずか。
とりわけ印象に残った展覧会・イベントを羅列してみる。
  • 「ワラッテイイトモ、」@アップリンク・ギャラリー(東京) [1/20-2/1]
  • 「具体」回顧展~結成50周年記念@兵庫県立美術館 [1/24-3/14]
  • 六本木クロッシング~日本美術の新しい展望2004@森美術館(東京) [2/7-4/11]
  • Living Together is Easy@水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城) [1/24-3/28]
  • 日常の変貌@群馬県立近代美術館 [2/28-4/11]
  • 孤独な惑星~lonely planet@水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城) [4/10-6/6]
  • マリーナ・アブラモヴィッチ~The Star@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川) [3/20-5/30]
  • エンプティ・ガーデン2@ワタリウム(東京) [4/23-9/5]
  • コピーの時代~デュシャンからウォーホル、モリムラへ@滋賀県立近代美術館 [6/5-9/5]
  • 私あるいは私~静かなる燃焼系@ボーダレス・アートギャラリーNO-MA(滋賀) [7/3-9/20]
  • カフェ・イン・水戸2004@水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城) [8/8-10/3]
  • 小沢剛~同時に答えろYESとNO!@森美術館(東京) [8/24-12/5]
  • CET04@セントラルイースト地区(東京) [9/18-9/26]
  • ヤノベケンジ:マンモスプロジェクト@アートゾーン(京都) [9/28-9/23]
  • ハイ・エナジーフィールド@タマダプロジェクトアートスペース(東京) [9/30-10/17]
  • あいだのしごと:会田誠@タカハシコレクション(東京) [9/11-10/23]
  • 千葉アートネットワーク・プロジェクト2004(Wi-CAN)@千葉&佐倉市内各所 [10/10-10/24]
  • マルセル・デュシャンと20世紀美術@国立国際美術館(大阪) [11/3-12/19]
  • 草間彌生:永遠の現在@東京国立近代美術館 [10/26-12/19]
  • アジアン・フィールド:アントニー・ゴームリー@旧東京都立城南高校 [11/6-11/28]
  • 取手リ・サイクリングアートプロジェクト2004@取手市内各所(茨城) [11/13-11/28]
  • 21世紀の出会い―共鳴、ここ・から@金沢21世紀美術館(石川) [10/9-3/21]
我ながら偏ってるなあ……。(汗)

学生インターンが関わっている手作りっぽいイベントが好きかも。
あと、東京都民なのに水戸芸術館が一番多いとは……。(汗)

写真は「カフェ・イン・水戸2004」での日埜直彦による《セントラルビル》のリノベーション。

金沢21世紀美術館 その3

2004-12-23 | アート感想@遠征
再び無料ゾーンの作品を観て回る。

「タレルの部屋」こと、ジェームズ・タレル《ブルー・プラネット・スカイ―2004》は、期待通り素晴らしかった。天井を四角く切り抜いたこの部屋はちょっと寒かったけど、空ってこんなに美しかったんだと実感。雲の微妙な動きが分かったり、たまにハトが横切ったりするのも面白い。そういえば、同じくタレルによる光の館(新潟・川西町)は来年1月3日より再開。

屋外のプロジェクト工房では、ヤノベケンジ《子供都市計画》の製作作業の真っ最中。作りかけの「トらやん」の顔が沢山あった。今回もヤノベ所長を拝見!(前回の拝見記事はこちら

ただ、ちょっと心残りだったのが、須田悦弘《雑草》とLCM(フェルナンド・ロメロ)《ラッピング》を見つけられなかったこと。どこにあったの??

それにしても、現代アートの美術館とは思えないほどお客さんが沢山入っていた。とりわけ家族連れのお客さんの多いこと!たぶん、遊園地に行くような感覚で美術館に来ているんだろうなあ。しかも、この美術館は市内の小学生を平日に無料招待しているようだし、彼らが大きくなったときが楽しみ(末恐ろしい?)。

あと、この美術館は、カフェレストラン、ミュージアムショップ、託児室、アートライブラリーなどの施設も充実していた。これらの施設はガラス越しに外からも見えて、敷居が低そうな感じ。

開館前は「税金でガラクタを買うのか!」などの批判が一部であったみたいだけど、目標の年間入館者数30万人をわずか2ヶ月でクリアしてしまった金沢21世紀美術館。今後の発展に期待!

金沢21世紀美術館 その2

2004-12-23 | アート感想@遠征
昼食後、再びバスに乗って美術館に戻り、いよいよ有料ゾーンへ!

金沢21世紀美術館 開館記念展覧会『21世紀の出会い―共鳴、ここ・から』

受付を抜けると、山本基の《迷宮》が床一面に広がっていた。これは塩で迷路を描いた作品で、吹けば飛ぶような作品を良く作ったものだと感心。

オリファー・エリアソンの《反視的状況》は、巨大なフジツボのような作品。中はガラス張りになっていて、万華鏡の世界。外側のお客さんが穴から覗いたり、手をかざしてくれるのも面白い。

エルネスト・ネトの《身体・宇宙船・精神》は、行列ができていた。この作品は、ストッキングのような伸縮性の素材を作った空間に人が入る作品。中央には良い香りのする巨大なビーズクッション(のようなもの)があり、そこに寝転がると和んで癒される気分。この作家は、東京国立近代美術館でやっていた「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」展にも、同様の作品を出展していたけど、今回の作品は青緑&ピンクと色鮮やかで、前作よりもエンターテイメント的?

アニッシュ・カプーアの《世界の起源》は、コンクリート打ちっぱなしの斜壁に、巨大な黒い楕円がある作品。この楕円は穴なのか、平面なのか、盛り上がっているのか……。答えはテレビで見て知っていたけど、不思議な感覚は十分味わえた。

カールステン・ヘラーの《金沢の自動ドア》も面白かった。鏡にもなっている自動ドアが延々と続く通路を歩いていると、永遠に自動ドアが続くかのように錯覚。

圧巻だったのは、ゲルダ・シュタイナー&ユング・レンツリンガーの《ブレインフォレスト》。ワタリウムで以前やっていた「エンプティ・ガーデン2」展でも同様の作品《くじらのバランス》を観たが、今回の方が圧倒的にスケールが大きい!ベッドに横たわり、天井を見上げるとしばらく言葉を失ってしまった。天井から透ける自然光も心地良い!

この他にも素晴らしい作品の数々で、金沢まで来た甲斐があったと実感。1月から一部作品が入れ替わるので、また行かなくては!

3月21日まで、休館日は月曜日(1/10、3/21開館)、12/29~1/3、1/11。

つづく

茶寮 不室屋@金沢尾張町

2004-12-23 | 食べ歩き
金沢21世紀美術館の「モダン・マスターズ&コレクション」展を観たら、ちょうどお昼時だったので尾張町へ移動。美術館最寄の「香林坊」から尾張町最寄の「武蔵ヶ辻」までは、バスの運賃が100円なので気軽に移動できる。

茶寮 不室屋

この店は、慶応元年創業の加賀麩の老舗「不室屋」に隣接する食事処&喫茶。不室屋は、ここの他に駅ビルにも売店がある。

今日のランチは、麩久箱膳。これは、昭和30年代頃まで食事に使われた箱膳を茶寮風にアレンジし、麩料理を盛り込んだもの。写真の向附・麩久箱の他に、治部煮・ご飯・味噌汁・香の物・デザートが付き、3150円なら納得の内容。

加賀麩を使った料理を、ちょっとずつ何種類も食べられるのが嬉しい。加賀名物の治部煮も柔らかくて優しい味で、当然湯葉や麩も入っている。他に気に入ったのは、ご飯とは別盛りのしぐれ麩で、辛過ぎなくていくらでも食べられそう。デザートの麩まんじゅうも、初めて食べたけど面白い味だった。

帰り道に近江町市場を覗く。さすがに祝日なので多くの店が閉まっていたが、それでも開いている店は活気があった。寿司屋や食堂の海鮮丼が美味しそうだったので、次に金沢に来たときは、それを食べるつもり。

金沢21世紀美術館 その1

2004-12-23 | アート感想@遠征
念願の金沢21世紀美術館(写真)に行ってきた。

館内に入ったら、ちょうどクリス・バーデンの《メトロポリス》の実演が始まるというので、まずそちらへ。この作品は、模型の巨大都市の中を、モノレールがグルグルと回り、無数のミニカーがジェットコースターのように走るもので、観ていてとにかく楽しい!規模は全然違うけど、小さい頃にこんなおもちゃで遊んだのを思い出した。

ジェームズ・タレルの《ガスワークス》を予約するため、地下へ移動。比較的早い時間だったけど、すでに昼ごろまで予約が埋まっていた。予約帳には、どこから来たのかを書く欄があって、広島・名古屋・東京・大阪など遠方のお客さんばかりで思わず苦笑。

モダン・マスターズ&コレクション

《ガスワークス》の待ち時間を利用して、無料ゾーンのこの展覧会(本日最終日)を観る。導入部に近代作品や工芸作品を配置し、徐々に現代アートに持っていく展示は、一般の人にも取っ付き易そう。近代作品は、イセ文化基金や大原美術館などの所蔵品で、モネ・セザンヌ・ピカソ・ウォーホル・デュシャンなどの豪華な顔ぶれ。

所蔵作品も、デミアン・ハースト、ゲルハルト・リヒター、リュック・タイマンスなどと豪華。村上隆の作品は《コスモス》という1998年のアクリル画。近づいてみると意外なくらい手で描いた跡が残っていて面白い。でも、できれば村上の《シーブリーズ》も観たかったなあ。イ・ブルの作品は、大型作品2点とドローイング数点。《サイレーン》は、白い壁の明るい部屋に展示してあったけど、国際交流基金フォーラムでやっていた展覧会のように、暗い部屋に展示したほうが効果的だったかも。

この展覧会の目玉の一つ、ダグ・エイケンの《エレクトリック・アース》。この作品は8枚のスクリーンを使った映像作品。なかなか面白い映像ではあったけど、ダグ・エイケンはオペラシティで観た展覧会のほうが私好みかも。

そして、予約の時間が来たので《ガスワークス》へ。白衣を着たスタッフの指示で移動式のベッドに横たわると、CTスキャンのようにドーム内に収納される。内部は均一の距離感の無い空間で、眼の焦点が合わなくて戸惑う。次第に周囲の色が変化し、稲妻が光ったかと思うと、光の点滅が始まり、あっという間に10分が過ぎ終了。思ったより刺激は少なかったけど、色で自分の感情をコントロールされているような不思議な体験だった。

オープン直後とはいえ、これだけ質・量ともに充実した展覧会を無料で観られるのはすごい。最終日に間に合って本当に良かった~。

つづく

府中ビエンナーレ

2004-12-19 | アート感想@関東
今日は府中市美術館(写真)へ。天気が良かったので東府中駅から歩いてみたけど、銀杏並木通り、府中の森芸術劇場(通り抜け可能)、そして府中の森公園と、変化に富んだ散歩コースだった。下手にバスに乗るより、歩く方が楽しいかも。

第2回府中ビエンナーレ―来るべき世界に

この展覧会は、40歳以下の若手現代美術作家(半数は多摩地域ゆかり)により構成され、2年に1度の開催。今回の出展作家は、照屋勇賢、石川雷太、磯崎道佳、池田光宏、安岐理加、増山麗奈、河田政樹、田中陽明の8名。

館外の池田光宏《by the Window Fuchu Version》は、夕暮れ以降しか観られなくて残念……。と思ったら、展示室で記録映像を上映していた。この作品は、周りの人の反応も面白い。府中バージョンのほかにも、十日町バージョン(越後妻有アートトリエンナーレ2003)やCET 04バージョンの記録映像もあり、懐かしかった。

今回は戦争をテーマにした作家が多かったが、中でも増山麗奈の作品が印象に残った。彼女の行動力はすごい!展示のセンスも突き抜けてた。

売店に展示してあった河田正樹の作品は、店の人に聞いて初めて気づいた。してやられたり。CD以外の作品は購入可能。

あと、田中陽明のプロポーザル展示も面白かった。トレーラーの露天風呂&洞窟風呂は、是非入ってみたい!

会期は2/27まで。休館日は月曜日(1/10、2/21開館)、12/24、12/29~1/3、1/11。

神楽坂展覧会巡り

2004-12-17 | アート感想@関東
今日の展覧会巡りは、まいどまいどの神楽坂のミナト第3ビル。
別名、神楽坂アートコンプレックス!?

山本現代 Draw it Black!

磯邉一郎、K.K.、小林耕平、西尾康之、水野亮の5人による展覧会。展覧会タイトルに示すとおり、ドローイングが中心で、モノクロ作品ばかりの展覧会。と言っても個性派ぞろいの5人、色彩なんてなくても、強烈なエネルギーがギャラリーに充満。

5人うち、K.K.だけは映像作品(の計画)。カメラから見て輪郭が完全に重なる相似形の模型に、手前から順に火を点け、燃えても燃えても金太郎飴のように同じ絵が出てくるというもの。その映像のネガと、灰から作った同じ形の模型の映像を並べて上映するらしい。撮影は1月上旬の予定。あの『ワラッテイイトモ、』の作者だけに期待できそう。また観に行かなくては!

会期は2/5まで、日・月・祝・年末年始(12/23~1/10)休廊。

児玉画廊|東京 金氏徹平「白夜のユーレイ」

チープ感のあるコラージュ、モコモコした人形、ゴミがたまる川の映像。
うーん……。

会期は1/15まで、日・月・祝・年末年始(12/26~1/10)休廊。

今日は、目白通りに出て、有楽町線江戸川橋駅から帰ってみた。
ちょっと距離はあったけど、坂がないから意外と楽かも。

ハマトリ2005ディレクター交代

2004-12-14 | アート情報その他
横浜トリエンナーレ2005のディレクターだった建築家の磯崎新が辞任。後任は川俣正。美術館を多く手がけた建築家から、建築的なプロジェクトが中心の美術家への交代だけど、コトは単純ではないみたい。

ヨコハマ経済新聞の記事

読売新聞(神奈川支局)の記事

経緯は横浜トリエンナーレ2005・フリンジに詳しく書いてある。

一方、公式ページの「お知らせ」は素っ気ない。

1年延期したうえ、こんな時期にゴタゴタしてて大丈夫なのかなあ?同じトリエンナーレでも、越後妻有アートトリエンナーレ2006の方は着実に準備を進めているというのに。(ちなみに、明後日新聞11月号によると、新潟県中越地震による既存作品への致命的な被害はなかったとのこと。)

建築展覧会巡り

2004-12-11 | 建築
続いて、えんねこさんのブログで紹介されていた建築系の展覧会巡り。

乃木坂のギャラリー間にて、「原広司展:ディスクリート・シティ」を観る。

原広司といえば、JR京都駅ビルや札幌ドームが有名だけど、今回は住み手が自分たちで造る《実験住宅 モンテビデオ》のドキュメントと模型の展示。若い建築家や学生が、苦労の末に住宅を建てる過程がほほえましかった。

2月19日まで、日・月・祝・年末年始(12/26-1/10)休館。

そして、千駄ヶ谷三丁目のGAギャラリー(写真)に移動。代々木駅・原宿駅・千駄ヶ谷駅の真ん中あたりにあって、鉄道では不便な場所にもかかわらず若い学生で賑わっていた。これができれば便利になるんだけどなあ。

展覧会は、第13回<現代日本の建築家>展。日本を代表する14組の建築家の最新プロジェクトの紹介。私が気に入ったのは、同志社大学付属小学校、銀座ミキモトビル、それから宝積寺駅前整備。どれが誰の設計かはメモし忘れたけど……。(汗)

12月26日まで、日曜休館。

それにしても、建築の学生はオシャレだし、こういう展覧会や建築巡りなどでよく勉強していると思う。同じ工学部でも、彼らは良い意味で他学科の学生と違ってたなあ。

12月21日からは森美術館で建築の展覧会が始まるから、それも行こうっと。

赤坂ギャラリー巡り

2004-12-11 | アート感想@関東
国際交流基金フォーラムで開催中の、「Have We Met?―見知らぬ君へ」展に行ってきた。この展覧会は、アジアの若いキュレーターによる、アジアの作家の展覧会。"What is Asia?"と大上段に構えるのでなく、"Have we met?"というゆるいタイトルがミソらしい。

入口付近で、4本足のヤカンの大群がお出迎え。これは、ポーンタウィーサック・リムサクンの《The Dinosaurs》で、しっぽのスイッチを入れると、ユーモラスに歩き出す。同時に何匹も動かすとモサモサしたり、倒れたりでとにかく可愛い!でも、電池切れのヤカンがいくつかあったのは残念。

小林洋子の《Time Stratum》も良かった。これはアクリル製の柱の中を、紙が落ちていく作品。柱の断面とほぼ同じ大きさの紙が、空気の抵抗でゆーっくりと落下していく、ただそれが続くだけなんだだけど、しばらく目が釘付けになってしまった。

最近良く目にする名和晃平は、偏光フィルムをアクリルケースに貼った《PixCell》。この作品は、何度観ても面白い。距離感がない感じの真っ白な小部屋に展示されているのも良かった。

あと、アナント・ジョシの《Black to Play and Draw》も印象的だった。これはおもちゃのジオラマにスライド映写機の光を当てたもで、奥の壁にはシャープな影と、ジオラマ台で乱反射した光ができていた。なんだか、妙にリアリティが感じられて不思議な感覚。

この日はちょうどテレビ美術館の収録も行われていた。アングン・プリアンボド《Sexy Bear》の縫いぐるみに囲まれて、和んでいた阿部アナを拝見。

1月30日まで、月曜(1/10は開館、1/11は休館)・年末年始(12/27-1/7)休館。

続いて、「デーモン・マッカーシー+曽根裕」展を観ようと、ギャラリーサイド2に行ったら、お休みだった。(写真)

問い合わせてみたら、都合で来年の11月に延期とのこと。残念!

銀座ギャラリー巡り

2004-12-10 | アート感想@関東
久々に銀座のギャラリー巡り。

まず、Gallery 覚にて、「セカイノミカタ 04」 山極 満博 展“commonplace”HPの画像だと、何の絵か良く分からなかったけど、なんと縦のラインは道路!画像やDMの写真とは全く違う印象で、実物を観ないと絵は分からないと実感。絵画が中心だったけど、インスタレーション的な展示もあって、決して広くはないスペースにしては充実の内容。12月11日まで、日曜休廊。

続いて、西村画廊にて、5人の新作展<西村画廊30周年>。なぜかやけに混んでたけど、舟越桂目当てかなあ?他にも、押江千衣子・小林孝亘・鴫剛・三沢厚彦。12月11日まで、日・月・祝休廊。

通りを渡り、メゾンエルメス8階ギャラリー(写真)にて、「泉への道」小粥丈晴展TARO NASU GALLERYで、この展覧会のマケット・スケッチ展を観たときは、それほど印象に残らなかったけど、最終形の作品は素晴らしかった。光り溢れるギャラリーの空間にぽつんと置かれた真っ白な泉の前に立つと、特別な空間に偶然巡り会えたような不思議な感覚。ハンドルを回すとオルゴールが鳴る作品もあって、響きにしばらく聴き入ってしまった。12月28日まで、水曜休廊。

最後に、資生堂ギャラリーにて、「life/art '04」。今村源、金沢健一、須田悦弘、田中信行、中村政人の5人の作家による、年1回の定期展覧会。前回は体験型の作品が多かったけど、今回はさわれる作品が無くて残念。須田の花と、金沢の映像が印象に残った。1月30日まで、月曜・年末年始(12/27~1/6)休廊。

『ワラッテイイトモ、』情報

2004-12-08 | アート情報その他
キリンアートアワード2003で、審査会において最高の評価を得たものの、著作権の問題から「審査員特別賞」となった『ワラッテイイトモ、』の再上映会が、新宿区早稲田鶴巻町のアップリンク・ギャラリーで開催される。

詳細はこちら

前回は、テレビ&ビデオが何台も並んでいて、各自勝手に見る方式だったが、今回は上映会方式みたい。修正だらけで「何やってるの?」状態の「公開版」しか観ていない人は是非。

12月10日から17日まで、15日は定休日。

ちなみに、キリンアートアワード2003での最優秀作品賞は、該当者なし。優秀賞は、人間を真空パックにする石渡誠『VACUUM PACKING!』と、火山の熱で焼き物を作る椎名勇仁『火山焼』。

デュシャンと仲間達展、名和晃平展@大阪

2004-12-06 | アート感想@遠征
大阪淀屋橋のアート・遊にて開催中の「ゲンダイビジュツノハジマリ―マルセル・デュシャンと仲間達」展に行ってきた。前回、大阪に行ったときに行けば良かったんだけど、うっかりしてて……。(汗)

入口のところには、国立国際美術館関係の新聞の切抜きが何枚も。関東では読めない記事ばかりで、非常にありがたい。なのかさんのブログでも話題になった、まぶさびの「泉は泉ではない」もあった。街のいたるところで便器のポスターを見かけるし、大阪はデュシャン一色!?

デュシャンの作品は、≪大ガラス≫のミニチュアと、版画・メモ・カタログなど。国立国際美術館の後で観るとちょっと寂しい。しかし、「仲間達」の充実ぶりは素晴らしかった。エルンストやベルメール等は展覧会にしょっちゅう貸し出しているらしい。森村泰昌の作品は、≪光る足音≫とセルフポートレートが1点。

12月18日まで、日曜・祝日休廊。


御堂筋線、中央線と地下鉄を乗り継ぎ、深江橋へ。住宅と町工場の街に溶け込むようにプラントグラフィックス/ノマルエディションはあった。この建物(写真)前面のデザインは石丸信明によるもの。

ここには、版画工房・企画デザイン・現代美術ギャラリーの3セクションがあって、制作から発表まで一貫してできる体制が整っている。また、銀座のOギャラリーやINAXギャラリーで配布されている無料情報誌『RIPPLE』も、ここの発行。

今回の展覧会は、「名和晃平展 catalyst」。最近、飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子で、某建設会社の本社ビルにも彼の作品が設置されたらしい。

入口を入って右手の"CUBE"では、グルーガンを使った作品が4点。天井に吊るされているのは、≪Light - Drops≫。これは、小皿状に固めた不透明のグルーガンを、何枚も重ねて照明を埋め込んだもの。まるで鍾乳石のような柔らかい輝き。それと、透明グルーガンをアクリル板に接着した≪Catalyst Unit≫が3点。安い材料でこれだけ神秘的な輝きを生み出すとはスゴい。

雑然とした版画工房を通り抜けた"LOFT"では、平面作品が17点。名和晃平の平面作品をこれだけ観られる機会は、そんなにないかも。ボールペンドローイングもあり。

12月11日まで、日曜・祝日休廊。