茫庵

万書きつらね

2012年01月31日 - 日本語Stanze練習

2012年02月01日 07時29分23秒 | Stanze

2012年01月31日 - 日本語Stanze練習

 Stanzeというのはここでは4行でひとまとまりになった弱強五歩格の詩行のこととします。スタンザともいいます。つまりは平たくいえば4行の定型詩のことです。

 たった4行、と思われる方、たくさんいらっしゃるでしょうか。されど4行、なかなか奥は深いです。
日本語でこれをどう再現するかについては「詩と技巧 10」の日本語詩の詩脚についての考察の結果、アクセントではなく音数で構成する事にしました。これも試みですので、暫く色々と試してみてしっくりくるようなら定着させようと思っています。

 まずは実作で。

詩脚は四四五四五でいきます。
脚韻パターンはababです。

月曜日

週明けいちばんぼけ頭 いきなり凡ミスだ
会議でうっかり生返事 ひっこみつかないぞ
落ち着け静まれ正念場 いまこそ逆転打
闘い終われば帰れるぞ ようやく帰れるぞ

 悪ふざけに見えるかもしれませんが、まいどまいどの残業三昧。漢詩でも残業詩をメインとする私としては、原点回帰的一編でした。さすがに文字数が多いと色々書けます。詩脚をどうとるかで更にバリエーションを期待できます。


次の詩脚は五四三三四でいきます。
脚韻パターンはababです。

おもかげ

白妙のころもにかかる 雫きらめき
音もなくあたりを濡らす 夜半(よわ)の春雨
道すがらおもふは君の 視線眩しき
人知れず想いを秘める 旅のなぐさめ

 蒲原有明などの新体詩系作品の真似です。書きなれないお題で書くのは面白味はありますが骨が折れます。いやほんと。




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