毎度 焼津名物 炎の弾丸男!!でござる。
本日は前にも聞いたことがあるような、ないような、
面白い女の子の発想の話が、先月23日に亡くなった元ソニーの会長である大賀さんがらみでありましたので、転載します。
※ちなみに転載は×ってどこにも書いてありませんでしたので、
遠慮なく転載させていただいております。
~以下抜粋記事~
【世界の名言】
仕事をうまくやってほしければ、忙しい者を選べ
他の者では時間がない
(エルバート・ハッバード)
If you want work well done, select a busy man:
the other kind has no time.
( Elbert Hubbard, American author, 1856-1915 )
●国際企業のトップのかたわら、大賀さんは趣味のオーケストラの指揮も飛行機の操縦も一流の域を極めています。その裏には、1日2回の深くて短い睡眠の習慣があったといわれています。
●そんな超多忙な大賀さんだからこそ、巡ってきた仕事があります。それは、ほほえましくてちょっぴり心温まる仕事でした。
『読むクスリ 25』http://tinyurl.com/3q2xtbv
【 上前淳一郎、文藝春秋 (1996/06)、p119 】
その大賀さんが95年2月、社用機でニューヨークへ出張した。むろん、こういうときはパイロットがついている。
帰途社用機は、給油のためにアラスカのアンカレッジに立ち寄った。いったん降りて待合室にいると、空港職員がやってきて、いった。
「ミスタ・オオガ。お願いがあるのですが」
「なんでしょう?」
「じつは、これなんです」
30センチほどの、薄茶色のキツネの縫いぐるみを、職員は差し出した。
「アメリカの8歳の女の子が、この縫いぐるみを世界旅行に出したのです。手伝ってやっていただけませんか」
「ほほう」
*
縫いぐるみは肩からカバンを下げていて、中にノートが入っている。
その最初のページに子供の字で、Passport to the world!と書いてある。
縫いぐるみのパスポートというわけだ。続いて、
「私の名はフォクシーです」
と縫いぐるみの自己紹介があり、
「私を旅に出したのは、アリソンちゃんです」
アリソンちゃん自身の写真と、手紙、アドレスも入れられていた。
それによると彼女は、ワシントン州ナッセルの小学校3年生。
フォクシーを知人に託して旅行に出し、行った先でまた別の人の手に渡してもらって、リレー式につぎつぎ知らない土地を旅させよう、というのだった。
「どうかフォクシーが訪ねた土地や、見た景色のことを、ノートに書いて下さい。写真つきだともっといいんだけど……」
たぶんアリソンちゃんは、まだ自分の故郷の町から遠くへは行ったことがない。それで、フォクシーに代わりに世界のあちこちを見てきてもらおう、と考えついたのだ。
フォクシーは94年11月の初めに、ナッセルを出発していた。
まずカリフォルニへ行き、ついでフロリダへと、アメリカ国内を回っていることが、ノートの記録からわかる。
「そうやって十人ぐらいの人の手に抱かれて旅をし、95年2月にアンカレッジに着いたばかりだったのです」
素晴らしい旅の計画だ、ぜひアリソンちゃんとフォクシーのために成功させてあげたい、と思った大賀さんは、空港職員にいった。
「お引き受けしました。まず日本へ連れて行き、そこから世界一周ができるよう計らいます」
*
東京へ帰った大賀さんは、アリソンちゃんにあてた手紙を、ノートに書いた。フォクシーが綴ったかたちで。
アリソンちゃん、ぼくが今どこにいると思う? 東京だよ、日本の! ソニーの会長室で、たくさんの女子社員に抱かれたり、握手されたりで、すごく忙しい……」
「富士山を背に遊んでいるようなハイテク合成写真を撮ってもらったから、送るよね。会長さんからアリソンちゃんにプレゼントもあるんだ。クレジットカードみたいに薄くてちっちゃなラジオだよ!」
ソニー社員の家で泊めてもらったり、1週間ほど東京で過ごしたフォクシーは、シンガポールへ赴任する社員に連れられて飛行機に乗った。
そこから今度は、ヨーロッパに出張する駐在員に抱かれてロンドンへ。
そして、アメリカへ行く社員に託され、ぐるり地球を一周して故国へ戻ることになった。
*
5月に大賀さんは、またニューヨークへ行った。
ソニーのオフィスへ入ると、なんとそこにあの縫いぐるみが、ちょこんと坐っているではないか。
「やあ、フォクシー! 奇遇だなあ」
駐在員たちが気をきかせて、再会を演出したのだった。
「それにしても、故郷を出てもう半年だ。そろそろ帰ってくるころ、と、アリソンちゃんが待っているんじゃないか」
アメリカへ帰ったからには、もうソニーの手を離れてもいいだろう。
フォクシーは、ワシントン州出身のニューヨークの大学生に渡された。
*
10月になって、東京の大賀さんにアリソンちゃんから手紙が届いた。
「フォクシーが帰ってきました! そして、彼のノートから、旅の間すっかりミスター・オオガにお世話になったことを知りました。ありがとうございました……」
「私は農場に住み、5頭の犬と、4頭の山羊を飼っています。馬も大好きです。音楽が好きでピアノを弾きますし、絵を描くのも好きです」
アリソンちゃんの手紙には、彼女の描いた馬の絵がつけられていた。
「祖父と祖母は、日本へ行ったことがあります。私も行ってみたいです。
クレジットカードかしら、と思うようなラジオも、ありがとうございました」
手紙の終りに、彼女のサインと並んで縫いぐるみのフォクシーの足型が押してあった。
「フォクシーは最後に、アメリカのある大学総長から郵送でアリソンちゃんに届けられたそうです。少女の夢を支えてあげようとする人たちが、たくさんいたんですね。私もその一人になれたことが、とてもうれしいんです」
~以上~
我輩も自らリボンを付けて
“炎の弾丸男!!を世界中に連れて行ってあげて!!”
ってメッセージを首から下げて、ソニーの前にでも立っててみようかなぁ??
『ソニーの会長室で、たくさんの女子社員に抱かれたり、握手されたりで、すごく忙しい……』だろ??
悪くないかも。 \(~o~)/
では・・・
本日は前にも聞いたことがあるような、ないような、
面白い女の子の発想の話が、先月23日に亡くなった元ソニーの会長である大賀さんがらみでありましたので、転載します。
※ちなみに転載は×ってどこにも書いてありませんでしたので、
遠慮なく転載させていただいております。
~以下抜粋記事~
【世界の名言】
仕事をうまくやってほしければ、忙しい者を選べ
他の者では時間がない
(エルバート・ハッバード)
If you want work well done, select a busy man:
the other kind has no time.
( Elbert Hubbard, American author, 1856-1915 )
●国際企業のトップのかたわら、大賀さんは趣味のオーケストラの指揮も飛行機の操縦も一流の域を極めています。その裏には、1日2回の深くて短い睡眠の習慣があったといわれています。
●そんな超多忙な大賀さんだからこそ、巡ってきた仕事があります。それは、ほほえましくてちょっぴり心温まる仕事でした。
『読むクスリ 25』http://tinyurl.com/3q2xtbv
【 上前淳一郎、文藝春秋 (1996/06)、p119 】
その大賀さんが95年2月、社用機でニューヨークへ出張した。むろん、こういうときはパイロットがついている。
帰途社用機は、給油のためにアラスカのアンカレッジに立ち寄った。いったん降りて待合室にいると、空港職員がやってきて、いった。
「ミスタ・オオガ。お願いがあるのですが」
「なんでしょう?」
「じつは、これなんです」
30センチほどの、薄茶色のキツネの縫いぐるみを、職員は差し出した。
「アメリカの8歳の女の子が、この縫いぐるみを世界旅行に出したのです。手伝ってやっていただけませんか」
「ほほう」
*
縫いぐるみは肩からカバンを下げていて、中にノートが入っている。
その最初のページに子供の字で、Passport to the world!と書いてある。
縫いぐるみのパスポートというわけだ。続いて、
「私の名はフォクシーです」
と縫いぐるみの自己紹介があり、
「私を旅に出したのは、アリソンちゃんです」
アリソンちゃん自身の写真と、手紙、アドレスも入れられていた。
それによると彼女は、ワシントン州ナッセルの小学校3年生。
フォクシーを知人に託して旅行に出し、行った先でまた別の人の手に渡してもらって、リレー式につぎつぎ知らない土地を旅させよう、というのだった。
「どうかフォクシーが訪ねた土地や、見た景色のことを、ノートに書いて下さい。写真つきだともっといいんだけど……」
たぶんアリソンちゃんは、まだ自分の故郷の町から遠くへは行ったことがない。それで、フォクシーに代わりに世界のあちこちを見てきてもらおう、と考えついたのだ。
フォクシーは94年11月の初めに、ナッセルを出発していた。
まずカリフォルニへ行き、ついでフロリダへと、アメリカ国内を回っていることが、ノートの記録からわかる。
「そうやって十人ぐらいの人の手に抱かれて旅をし、95年2月にアンカレッジに着いたばかりだったのです」
素晴らしい旅の計画だ、ぜひアリソンちゃんとフォクシーのために成功させてあげたい、と思った大賀さんは、空港職員にいった。
「お引き受けしました。まず日本へ連れて行き、そこから世界一周ができるよう計らいます」
*
東京へ帰った大賀さんは、アリソンちゃんにあてた手紙を、ノートに書いた。フォクシーが綴ったかたちで。
アリソンちゃん、ぼくが今どこにいると思う? 東京だよ、日本の! ソニーの会長室で、たくさんの女子社員に抱かれたり、握手されたりで、すごく忙しい……」
「富士山を背に遊んでいるようなハイテク合成写真を撮ってもらったから、送るよね。会長さんからアリソンちゃんにプレゼントもあるんだ。クレジットカードみたいに薄くてちっちゃなラジオだよ!」
ソニー社員の家で泊めてもらったり、1週間ほど東京で過ごしたフォクシーは、シンガポールへ赴任する社員に連れられて飛行機に乗った。
そこから今度は、ヨーロッパに出張する駐在員に抱かれてロンドンへ。
そして、アメリカへ行く社員に託され、ぐるり地球を一周して故国へ戻ることになった。
*
5月に大賀さんは、またニューヨークへ行った。
ソニーのオフィスへ入ると、なんとそこにあの縫いぐるみが、ちょこんと坐っているではないか。
「やあ、フォクシー! 奇遇だなあ」
駐在員たちが気をきかせて、再会を演出したのだった。
「それにしても、故郷を出てもう半年だ。そろそろ帰ってくるころ、と、アリソンちゃんが待っているんじゃないか」
アメリカへ帰ったからには、もうソニーの手を離れてもいいだろう。
フォクシーは、ワシントン州出身のニューヨークの大学生に渡された。
*
10月になって、東京の大賀さんにアリソンちゃんから手紙が届いた。
「フォクシーが帰ってきました! そして、彼のノートから、旅の間すっかりミスター・オオガにお世話になったことを知りました。ありがとうございました……」
「私は農場に住み、5頭の犬と、4頭の山羊を飼っています。馬も大好きです。音楽が好きでピアノを弾きますし、絵を描くのも好きです」
アリソンちゃんの手紙には、彼女の描いた馬の絵がつけられていた。
「祖父と祖母は、日本へ行ったことがあります。私も行ってみたいです。
クレジットカードかしら、と思うようなラジオも、ありがとうございました」
手紙の終りに、彼女のサインと並んで縫いぐるみのフォクシーの足型が押してあった。
「フォクシーは最後に、アメリカのある大学総長から郵送でアリソンちゃんに届けられたそうです。少女の夢を支えてあげようとする人たちが、たくさんいたんですね。私もその一人になれたことが、とてもうれしいんです」
~以上~
我輩も自らリボンを付けて
“炎の弾丸男!!を世界中に連れて行ってあげて!!”
ってメッセージを首から下げて、ソニーの前にでも立っててみようかなぁ??
『ソニーの会長室で、たくさんの女子社員に抱かれたり、握手されたりで、すごく忙しい……』だろ??
悪くないかも。 \(~o~)/
では・・・