母が作る梅干とタッパーウエア

　今朝の朝食は、ご飯と梅干。
悲しいほどの、粗食です。
　お味噌汁を作る気力がない。

　私は、母が作ってくれる梅干が大好き。
梅と赤紫蘇と塩と日光だけで作る、素朴な梅干。
すっぱさの塩梅が、ちょうどよい。
　と、私は思っている。

　一人暮らしを始めて、10年。
母は、一年に一回、この梅干を、私に持たせてくれます。

　母が漬ける梅干は、100パーセント、ホームメイド。
梅は、庭の梅の木に生る梅を、父が収穫しています。
うちは農家ではありませんが、家庭菜園で、いろいろな
果樹を植えていたり、野菜を作っているんですよ。

　母の梅干は、実家では、壷の中に保存されています。
でも、私は、オレンジ色のタッパーウエアに入れています。
この、タッパーウエアは、25年ほど前に、母が買ったもの。
　
　以前、雑誌で、イギリスのデザイナー、マーガレット・ハウエルさんが
アンティークのオレンジ色タッパーウエアを集めていると紹介されていました。
　ん？お母さんが持っているのと同じだ・・・。

　さっそく「梅干を入れたいから」と、母から譲ってもらいました。
厚みと重さがある、昔のタッパーウエア。
このタッパーの濃厚なオレンジ色が、母の梅干の赤みを、
ぐっと引き立たせてくれている。

　梅干をいただきながら、今年も梅が沢山とれたかなあと、想う。